この記事でわかること
- EarFun Air Pro 4をAAC / LDAC / aptX Adaptiveで聴き比べてみた
- (品質が高すぎて)ハイエンドワイヤレスイヤホンとの比較
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
最初に言います。メーカーさん価格設定間違ってますよと言いたくなるコスパが振り切ったワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 4」を今日はレビューしていきます。
- 最新のBluetooth5.4をサポート
- aptX Lossless / aptX Adaptive / LDAC / LE Audioに対応
- 最大-50dBの強力なノイズキャンセリング
- 左右イヤホンに各3基のマイクを搭載
- 最大52時間連続再生
- マルチポイント対応
- Google Fast Pair対応
- ワイヤレス・急速充電対応
- 装着検出機能つき
上記がEarFun Air Pro 4の特徴です。これだけスペックモリモリでセール時の価格約7,500円ですよ。
え!?
明らかに価格設定がおかしい。おかしすぎる。販売が開始されて即完売。そりゃそうだよな、と納得してしまうEarFun Air Pro 4を今回は完成度が高すぎるのでかなり厳しく、ハイエンドワイヤレスイヤホンとしてレビューしていきます。
完成度が高すぎてワイヤレスイヤホン選びに困っている知り合いがいたら間違いなくこれを勧めますw
それではEarFun Air Pro 4 レビュー | 価格設定間違った!?とんでもコスパのワイヤレスイヤホンを書いていきます。
EarFun Air Pro 4のレビュー
重量を実測してみると片耳で5.4g、イヤホンも収納した状態の充電ケースが56.4gとなっていました。
EarFun Air Pro 4にはGoogle Fast Pairが搭載されており、Android端末に近づけると純正品のように接続用のポップアップが出現します。Apple製品で言うAirPodsとの初回ペアリングのようですね。
また開封した際はイヤホンを美しく青色に照らすLEDが搭載されており、高級感を演出してくれます。
- EarFun Air Pro 4本体
- イヤーピース
- USB Type-C to Aケーブル
- 取扱説明書
安価かつ多機能なワイヤレスイヤホン
- 最新のBluetooth5.4をサポート
- aptX Lossless / aptX Adaptive / LDAC / LE Audioに対応
- 最大-50dBの強力なノイズキャンセリング
- 左右イヤホンに各3基のマイクを搭載
- 最大52時間連続再生
- マルチポイント対応
- Google Fast Pair対応
- ワイヤレス・急速充電対応
- 装着検出機能つき
上記がEarFun Air Pro 4のおおまかな特徴です。aptX Lossless / aptX Adaptive / LDAC / LE Audio←ここを見ただけでなんじゃこれは!?と言いたいてんこ盛りスペック。
さらに驚くのが販売価格が10,000円切っているんです(笑)セール時は7,500円程度。もはや笑いしか出ません。最近のワイヤレスヘッドフォンはどうなってるんでしょうねホント。
この価格から2024年7月末に登場して初回は即完売。そりゃそうですよね。スペックモリモリ、価格は安価とコストパフォーマンスが振り切ってます。
しっかり装着検出やマルチポイントにも対応しているため、使い勝手が悪いということもなく安心して使うことができます。
音質
- AAC
- LDAC
- aptX Adaptive / aptX Lossless
- LE Audio
EarFun Air Pro 4はよく使う上記のBluetoothコーデックに全て対応しています。ハイエンドワイヤレスイヤホンでもこんな機種はなかなかありません。大体LDACかaptXかどちらかが多いですよね。
身近にあるもので3つのコーデック接続での音質について確認してみました。
iPhoneと接続(AAC)
まずは手軽にiPhoneに接続。このときはBluetoothコーデックはAACですよね。いい加減ハイレゾ相当の伝送が可能なコーデックに対応してほしいものです。後述するSennheiserのBTD600を使えばaptX Adaptiveに対応させることができます。
AACでも十分パワフルな音を鳴らしてくれます。が、細かい音表現は流石に厳しそうですね。
AirPods Proよりは音質が劣りますが、普段遣いの耳栓として使う場合は十分すぎます。
Galaxy S24 Ultraと接続(LDAC)
次はGalaxy S24 UltraとLDACで接続してみました。やはりAACとは明らかに違い細かい音がさらに聞こえてきます。ここまで来るとハイエンドワイヤレスイヤホンとの比較(EAH-AZ80)との比較でレビューします。
1つ1つの音表現は細かく聞こえてきます。これは本当にすごい。のですが、問題は音が込み入ってきたときの分離感があまり良くありません。
最近の曲だとMrs.GREEN APPLEのライラック、この曲が顕著にわかりやすいです。イントロはギターソロの部分なので1つ1つが細かく聞こえてきます。がそこにドラムなどが加わってくるとおや?と思ってしまいます。
特に高音の表現が言い方悪いですが安っぽく軽い印象を受けましたね。ただ立ち返って価格いくらやねん!?と振り返ると脱帽しかありません。この価格でここまでくるのかと感心せざるを得ません。
Sennheiser BTD600と接続(aptX Adaptive)
Bluetooth USBドングル Sennheiser BTD600とUSB-Cで接続すればほとんどのデバイスでaptX Adaptiveが楽しめるようになります。Windows / Mac / iPhone / Androidなど機種は問いません。Lightning端子のiPhone 14以下のモデルはアダプター経由で接続しないと使えないため注意しましょう。
実際の音質としてはLDACと同じ印象を受けました。ただ後述していますが、LDACでは不可となっているマルチポイント接続がaptX Adaptiveだと可能となっています。
そういった意味でもLDACよりaptX Adaptiveのほうが運用上有利ではあります。
GalaxyなんかはLDACのみ対応しているから、そういった端末だとマルチポイントできない相性などがあります。
装着感
EarFun Air Pro 4はカナル型の耳奥へ突っ込む形状をしています。ほぼAirPods Proのような形状ですね。
実際の装着感はかなり軽く私は数時間連続で装着してみましたが、痛みなどはまったくなく違和感も感じませんでした。
後述するノイキャンの強さからも作業用の良い耳栓(周囲の音を遮って集中する)用途としてもバッチリです!
ノイズキャンセリングについて
- 深いノイズキャンセリング
- バランス ANC
- AI環境的適応型ノイズキャンセリング
- AIイヤー適応型ノイズキャンセリング
- 風のノイズキャンセリング
EarFun Air Pro 4は最大-50dBのノイズキャンセリングを搭載しています。最高の強さとなる「深いノイズキャンセリング」にアプリで設定したときは空調などの細かい音はほぼカットできます。ノイズキャンセリング特有の静寂空間を演出してくれます。
ただ騒がしい場所での高音は苦手なのかほぼカットされず周囲音が聞こえる状態に。ただ音楽再生を始めればこちらもほぼほぼ聞こえなくなりました。
一方高音のノイズキャンセリングが苦手と前述しましたが、ノイズキャンセリングをONにしたときの音楽への影響はほぼ感じられずノイズキャンセリングは常用して良いと感じました。
機種によっては高音をガッツリカットして音質をかなり損なうモデルもありますからね。EarFun Air Pro 4はそのような心配はなさそうです。
操作のカスタマイズ性
- クリック
- ダブルクリック
- トリプルタップ
- 長押し
EarFun Air Pro 4は左右の丸部分をタッチすることで操作をすること・その操作をカスタマイズすることができます。
割り当てられる機能は以下の通り多数あり、ハイエンドワイヤレスイヤホンと何ら遜色ありません。
- 音量を上げる・音量を下げる
- 次の曲・前の曲
- 再生/一時停止
- 音声アシスタント
- ノイズキャンセリングモード切替
- 無効
- ゲームモード
- ノイズコントロール
反応も機敏で遅延なども感じませんでした。強いて言うなら反応が過敏なんで手が少しでも当たったら反応するため、タップ1回で機能するものは音量など最悪当たっても音楽視聴に影響の内ものをおすすめします。
なんらハイエンドワイヤレスイヤホンと変わりない操作性・カスタマイズの幅の広さには脱帽ですね。
LDACとマルチポイント接続の併用は不可
EarFun Air Pro 4はLDACとマルチポイントの併用は不可となります。LDACのみしか対応していないデバイスを使っている人は残念ですよね。
ぼくもLDACにしか対応していないGalaxy S24 Ultraを使っているためこの手は非常に残念です。
が、aptXであればマルチポイントとの併用は可能。先程紹介したSennheiser BTD600を使えばどんなデバイスでもハイレゾ音源を楽しみつつ、マルチポイントで使うことができます。
EarFun Air Pro 4はどんな人におすすめ?
最後にEarFun Air Pro 4はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 10,000円前後で完成度の高いワイヤレスイヤホンを探している
- ハイレゾオーディオをワイヤレスイヤホンで楽しみたい
- 普段遣いでノイズキャンセリングの強力なイヤホンを探している
どう考えても10,000円前後でのイヤホンの中では圧倒的にハイスペックなのは間違いありません。スペックだけじゃなく使用感もよく完成度の高さは言うまでもありませんね。
LDAC・aptX・LE Audioに対応しており、ハイレゾ音源を楽しめる端末なら何でも対応できる幅が素晴らしくスマホを機種変更してもハイレゾ音源を変わらず続けて楽しむ事ができます。Bluetoothコーデックに縛られずに機種変更できる点はいいですよね。
また価格が安いことから気兼ねなく普段遣いしやすいです。特に強力なノイズキャンセリングはAirPods Proには及ばないもののワイヤレスイヤホン全体の中では間違いなく最上位の性能をしています。外出先などでワイヤレスイヤホンを耳栓代わりに使っている人には魅力的な選択肢です。
まとめ
価格設定が間違っているワイヤレスイヤホン EarFun Air Pro 4をレビューしてみました。
- aptX Lossless / aptX Adaptive / LDAC / LE Audioに対応
- 最大-50dBの強力なノイズキャンセリング性能
- ノイズキャンセリングをONにしても音質を損なわない
- 左右自由にタッチ操作をカスタマイズできる
- 装着感が軽く長時間の装着が可能
- 最大52時間の連続再生
- LDACとマルチポイント接続の併用は不可
- 細かすぎる音の表現には一歩及ばず
何度も言って申し訳ないですが、この価格帯でここまでの完成度を出されると他メーカー泣かせもいいところですよね。今までコスパ高いと言われてきたワイヤレスイヤホンたちが霞んで見えるほどです。
スペックに関して言うことはなく全部入りと言って過言ではありません。操作性や反応も悪くなく日常使用で不満を覚えることはありませんでした。
とはいえ数万円の価格帯となるハイスペック機種との違いは顕著。特に音質は音の分離が特に甘いと感じました。1つ1つの音は低域・中域はしっかり聞こえてきますが、合わさったときに「む?」と感じる雑さが見えました。
また高音に関しては少し作られたような音造りとなっている点が気になりましたね。ノイズキャンセリングも含めて高音域の処理を良くするともっと良い機種になると思います。
少し厳し目にいいましたが、ぼく数万円のワイヤレスイヤホンと比べて言ってますからね。1万円以下と言われたら「すみませんでした!」と声を大にして謝るほど他が完成度高すぎます。はじめてのワイヤレスイヤホンや普段持ち歩くカジュアルに使いたいワイヤレスイヤホンにEarFun Air Pro 4は最適解だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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