この記事でわかること
- AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3 と純正イヤーピースの違い
- 体温で軟化する専用TPE素材が装着感・音質にどう効くか
- 純正サイズMユーザーがAZLAでどのサイズを選ぶべきか
こんにちは。ガジェットブロガーのじゃが(@jaga_farm)です。
Apple AirPods Pro 3を買って使い込んでいるけど、もう一段「音楽の粒立ち」や「ズレにくさ」を上げたい…そんな経験はありませんか?
ぼくは以前、AirPods Pro 2の時にAZLA SednaEarfit Crystal for AirPods ProとAZLA SednaEarfit MAX for AirPods Proの2モデルをレビューしていて、純正からの音質変化と装着感の違いを体感していました。AirPods Pro 3が発売されてからは「Pro 3向けのSednaEarfitもそのうち出るだろう」と待っていたわけです。
そして2026年3月6日、ついにAirPods Pro 3専用設計の「AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3」が発売。少し時間を置いて様子を見ていたのですが、約2週間前に購入してじっくり使い込んでみました。
今回はその「AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3」を、純正フォーム注入イヤーピースとの体感差を中心にレビューしていきます。
- 独KRAIBURG TPE社製カスタム熱可塑性エラストマー:体温で軟化して耳道に密着する専用素材
- AirPods Pro 3専用4技術:一体型アダプター設計/可変厚設計/テーパード構造/12Hヘキサゴンフィルター
- SS/S/MS/M/ML/Lの全6サイズ展開:純正5サイズより中間サイズが細かい構成
- パッケージは9種類:同サイズ2ペア(6種)/3サイズ各1ペア(3種)から選べる
- VGP連続受賞:VGP2024 SUMMERから2026まで複数期で受賞中
それではAZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3 レビュー|体温で吸い付く専用TPEで音の粒立ちが一段上がるイヤーピースを書いていきます。
AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3のレビュー

触ってみるとすぐ分かる「摩擦の強さ」が普通のシリコンと違う

パッケージを開けて手に取った瞬間、まず感じたのが表面の摩擦の強さです。
AirPods Pro 3純正のフォーム注入シリコンは、表面がさらっとしていて指で滑らせるとつるっと動く感覚があります。それに対してXELASTEC IIは、指で触れた瞬間に「あ、止まる」というくらい吸い付き感が強い。素材としては独KRAIBURG TPE社が本製品向けにカスタム開発した熱可塑性エラストマーで、体温で軟化することで耳道にぴたっと追従するという仕組みです。

ぼくはAirPods Pro 2の時にAZLAのj、Crystalの2種類を使ってきましたが、XELASTEC IIの摩擦感はそのどちらとも傾向が違います。MAXのサラサラした医療用シリコンとも、CrystalのプレミアムLSRとも違って、本当に「滑り止めマット」のような吸着感。手のひらに乗せただけで指先に持っていかれない、独特の触り心地でした。
じゃが純正シリコンとは別物の触感。これがフィット感の正体です!
装着〜外しはスムーズ、純正と同じ感覚で扱える


「摩擦が強い」と聞くと、装着や付け外しが面倒なんじゃないかと身構える方もいるかもしれません。
実際に使ってみると、ここはまったくストレスなしでした。AirPods Pro 3純正の特徴である「カチッと固定するクリック感」もそのまま残っていて、付け替えで構造が変わってしまうこともありません。これはXELASTEC II for AirPods Pro 3の一体型アダプター設計の効果が大きい部分です。イヤーピースとアダプター部を一体構造にしたことで、純正と同じ装着感を保ちつつ、保持力と密閉性を上げる設計になっています。
外す時もスムーズで、むしろ純正より少し外しやすいくらい。長時間装着していても蒸れる感覚は個人的にはほぼなく、「装着しっぱなしでもいける」という印象でした。
落ちる気配ゼロ、固定力は今までで一番


装着してみると、AirPods Pro 3が耳の中で完全に固定されているのが分かります。
純正のフォーム注入イヤーピースもPro 2世代から進化していて、決して悪くない固定感を持っています。ただ、XELASTEC IIに替えると体温で素材がじわっと軟化して耳道の形に沿うため、上下左右どの方向に首を振っても全くズレません。表面の摩擦が強いので、軽く押し込むだけで「ここから動く気配がない」という安定感が得られます。
過去にレビューしたSednaEarfit Crystalや MAXもズレにくさには定評がありましたが、Pro 3専用のXELASTEC IIは固定力という一点では明らかに上を行く印象。歩いていても、軽く頭を振っても、引っ張らないと外れないレベルです。



ジョギングや通勤でズレやすい人にはこれは買いです!
音の粒立ちが一段上がる、ピアノやボーカルが近くで鳴る感覚


個人的に一番テンションが上がったのが、音質の変化です。
純正のフォーム注入イヤーピースもAirPods Pro 3の音作りに合わせて最適化されていますが、XELASTEC IIに替えてみると、音の輪郭がはっきりする感覚があります。具体的に言うと、ポップ系の楽曲を聴いていても、これまで一塊で鳴っていたバックのピアノやストリングスが、ひとつひとつの音として聞き分けられるようになる。ボーカルの息遣いや子音の立ち上がりも、純正よりわずかに前に出てくる印象でした。
これは密閉性が上がったことで、本来のドライバー性能がより素直に引き出されているからだと感じました。AZLA公式の説明にある可変厚設計とテーパード構造設計、そしてTPE一体成形の12Hヘキサゴンフィルターが、音響伝達を最大化しつつ余計な反射や漏れを抑える方向のチューニングに効いているはずです。さすがはAZLAと感心してしまいます。
音質の変化は人によって好みが分かれる部分でもあるので、「劇的に化ける」とまでは言いません。ただ、ポップス・ボーカル・アコースティック系を聴く人なら、粒立ちが上がる方向の変化は素直に嬉しいはずです。
遮音感は純正フォームより少し弱くなる体感
ここはWeb上のレビューと体感が分かれた部分なので、率直に書きます。
各メディアでは「XELASTEC IIに替えると遮音性が上がる」という評価が多く見られます。一方でぼくの体感は逆で、AirPods Pro 3純正のフォーム注入イヤーピースの方が遮音感は強く、XELASTEC IIに替えると少し弱くなる感覚がありました。
具体例で言うと、AirPods Pro 3純正で「これは聞こえないよな」と思っていた日常音、たとえば子供の声や駅の電車アナウンスが、XELASTEC II装着時にはいつもより少し大きく耳に届きます。これはAirPods Pro 3純正のフォーム注入素材が受動遮音をかなり強化していることの裏返しでもあるはずで、ANC性能自体が落ちたわけではありません。
大事なのは方向性の違いだということ。XELASTEC IIは「外の世界を完全に遮断する」より、「音楽の解像度を上げて中域・高域の輪郭を立てる」方向のチューニング。逆に純正フォームは「外を消し切る」方向に振っている、と整理すると腑に落ちます。



ノイキャン最重視なら純正のままがおすすめ。音楽体験を上げたいならXELASTEC IIです!
装着したままケース収納OK、充電も問題なし


イヤーピースを社外品に替えるときに気になるのが、充電ケースに収納できるかという点です。
XELASTEC II for AirPods Pro 3はAirPods Pro 3専用設計だけあって、装着したままケースに入れても引っかかりは全くなし。ぼくはMSサイズを使っていますが、ケースの蓋もスッと閉まり、充電もしっかり行われています。AZLA公式画像でも「Fully compatible with the original charging case」と明記されているので、サイズの大きいLでも収納には問題が出ない設計になっています。
ここは汎用品のイヤーピースだと「ケースの蓋が浮く」「充電端子に干渉する」という問題が出やすい部分なので、専用設計の安心感は大きいポイントです。
サイズ選びは純正より中間が細かい、Mユーザーは「MS」が狙い目


サイズ選びはイヤーピース選びの肝なので、ここは丁寧に書いておきます。
AZLA XELASTEC II for AirPods Pro 3はSS / S / MS / M / ML / Lの全6サイズ展開。Apple純正がXXS / XS / S / M / Lの5サイズなので、純正より中間サイズが1段細かい構成になっています。
| AZLA XELASTEC II | 外径 | 純正AirPods Pro 3 | 外径 |
|---|---|---|---|
| SS | φ10.2mm | XXS | φ10.5mm |
| S | φ11.0mm | XS | φ10.8mm |
| MS | φ11.8mm | S | φ11.5mm |
| M | φ12.6mm | M | φ12.8mm |
| ML | φ13.3mm | L | φ14.2mm |
| L | φ14.0mm | – | – |
ぼくの場合、AirPods Pro 3純正ではMサイズを使っていたので、AZLA側ではどのサイズになるか少し迷いました。実際に試した結論は「MS」がちょうど良い。純正MのφのままAZLA Mを選ぶと若干キツく感じる人も多いはずで、中間サイズのMSにすると密閉感と圧迫感のバランスが取れます。
サイズが分からなくて不安な人は、SS/S/MS、MS/M/ML、M/ML/Lのいずれかの3サイズ各1ペアセット(¥4,290)を選ぶのが安全です。同サイズ2ペアパック(¥3,190)に比べて千円ちょっと高くなりますが、ハズレを引いて買い直すリスクを考えると、最初の1個目はセットを選ぶ価値があります。ぼくは過去のSednaEarfitでMSが合うことが分かっていたので、今回はMSの2ペアパックで購入しました。



サイズが分からない人は、3サイズ各1ペアのセットから入るのが安心です!
過去のSednaEarfit Crystal/MAXとの傾向の違い
ぼくはAirPods Pro 2時代に同じAZLAのSednaEarfit CrystalとSednaEarfit MAXを使ってきたので、3モデルの傾向の違いを整理しておきます。
| モデル | 素材 | 個人的な傾向 |
|---|---|---|
| SednaEarfit XELASTEC II | カスタムTPE | 固定力と粒立ちが最強寄り。音楽用途に振った印象 |
| SednaEarfit Crystal | プレミアムLSRシリコン | クリアで定位感が良い。汎用的に使いやすい |
| SednaEarfit MAX | 医療用メディカルシリコン | 装着感は3モデルで最も柔らかく快適 |
装着感の柔らかさだけで言うと、ぼくは今でもMAXが一番大好きです。耳がかゆくなりにくく、長時間でも疲れない優しさがあります。一方でXELASTEC IIは「音楽体験を上げる」「絶対にズレない」という方向に振った設計で、用途を選ぶ代わりにそのジャンルでは最強寄り。同じシリーズでも狙いがはっきり違うので、純粋な快適性ならMAX、音楽の粒立ちと固定力ならXELASTEC II、という棲み分けが一番納得感があります。
ちなみに、AZLA公式にはAirPods Pro 3向けに「Crystal 2 for AirPods Pro 3」「MAX for AirPods Pro 3」も同じく専用設計でラインナップされています。MAXのPro 3版が出たら、ぼくはそちらも試す予定です。
気になった点


2週間使ってみて感じた、気になった点を率直にまとめます。
ホコリと耳垢が付きやすい:これはXELASTEC IIの摩擦の強さの裏返しです。指でちょっと触れただけで止まるレベルの吸着感があるため、ホコリや耳垢も同じように吸い付いてしまう。普通のシリコンなら振れば落ちるレベルの汚れも、XELASTEC IIは振っても落ちない。自分で拭き取って手入れする前提の素材だと思っておいた方が良いです。
遮音性は純正フォームに軍配:先ほど書いた通り、純正フォーム注入イヤーピースに比べると遮音感は少し下がります。電車内のアナウンスや子供の声が、純正よりわずかに耳に届きやすくなる感覚です。ANC機能自体が劣化するわけではありませんが、「外の世界を遮断したい」という用途なら純正のままが正解です。
イヤーピースとしては価格は高め:定価で同サイズ2ペア¥3,190、3サイズ各1ペア¥4,290。Apple純正のイヤーチップ単体(5組入り¥2,480)と比べると、サイズあたりの単価ではAZLAの方が高くなります。とはいえ、サードパーティ専用設計品としては妥当なレンジで、e☆イヤホンやサウンドハウスなど実売¥2,871〜¥3,861くらいで買えるので、初期投資として大きすぎる金額でもありません。
AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3はどんな人におすすめ?
- AirPods Pro 3で音楽体験を一段引き上げたい人:音の粒立ちが上がり、ボーカルやピアノが立体的に聞こえます
- ジョギング・通勤でズレが気になる人:体温で軟化して密着するTPE素材は、固定力という一点でPro 3純正の上を行きます
- 純正サイズで「微妙に合わない」と感じている人:純正5サイズに対して6サイズ展開で、中間サイズが1段細かい
- 過去にAZLA SednaEarfit Crystal/MAXで満足した経験がある人:シリーズの音作りが好きなら、Pro 3版でも期待を裏切りません
- ポップス・アコースティック・ボーカル中心に聴く人:中域から高域の解像感が上がる方向の音質変化と相性が良い
逆に、ノイズキャンセリングの遮音性を最大化したい人やイヤーピースの手入れに手間をかけたくない人には、純正のフォーム注入イヤーピースのままが向いています。XELASTEC IIは音楽用途に振った設計なので、用途とのマッチングが大事です。
まとめ


AZLA SednaEarfit XELASTEC II for AirPods Pro 3は、AirPods Pro 3純正のフォーム注入イヤーピースに対して、固定力と音の粒立ちを上げる方向に振った専用設計のイヤーピースでした。
2週間使ってみて、ぼくにとって一番大きかったのは「音の輪郭がはっきりして、好きなジャンルの楽曲がもう一段楽しくなった」こと。純正フォームと比べると遮音感はわずかに下がる体感があったので、ANC最重視派には純正をおすすめしますが、音楽メイン派・運動派・サイズ選びに細かい人にとっては明確に乗り換えの価値があります。装着したままケース収納OKで、充電も問題なしという専用設計のメリットも大きいポイント。
定価¥3,190〜¥4,290というのはイヤーピースとしては安くありませんが、毎日使うAirPods Pro 3の体験を底上げしてくれる投資としては納得感のある価格帯。サイズ選びに不安がある人は、3サイズ各1ペアセットから入るのが安全です。MAXのAirPods Pro 3版が出たら、ぼくはそちらも試してシリーズ内の音質傾向の違いをまた追記する予定です。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!






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