この記事でわかるポイント
- XGIMI Elfin Flip Proの特徴や使用感
- 日中と夜間での描写の違い
- PlayStation 5 ProやFire TVを繋いで試してみた
こんにちは! じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
皆さんは夜の時間をどのように過ごしていますか。ぼくの家では日中帯は仕事や家事でバタバタとしているため夜は特に子どもたちとのゆったりとした時間を過ごせるよう心がけています。
今回は夜の時間をより豊かに彩るプロジェクター、XGIMI Elfin Flip Proをご紹介します。TVでは味わえない大画面が、自宅を映画館へと変えます。
今回レビューするのは『XGIMI Elfin Flip Pro』。プロジェクターはセッティングが面倒というイメージが一新されました。
バッテリー内蔵で単体駆動可能。映像を投写する角度によって細かい調整が必要と思いきや、一切の調整が不要で自動で台形補正・ピント調整・障害物回避・スクリーンへのアジャストをやってくれるんです。
プロジェクターを設置し、電源を入れるだけで準備完了です。常設しておく必要もないのでスペースを取るようなこともありません。
プロジェクターの概念が変わります!
- フルHD(1080p)の解像度
- 400ISOルーメンの輝度
- ライセンス付きのNetflix
- オールインワンスタンドで本体のみで角度調整可能
- ISAテクノロジーにより映像は自動補正
- バッテリー内蔵でどこでも持ち運べる
それではXGIMI Elfin Flip Pro レビュー | どこにでも持ち出せるプロジェクターを書いていきます。
XGIMI Elfin Flip Pro のレビュー
- XGIMI Elfin Flip Pro本体
- 電源プラグ
- Bluetoothリモコン
- 取扱説明書
- 保証書
とにかく手軽に使えるプロジェクター
XGIMI Elfin Flip Proは、従来のプロジェクターとは一線を画す手軽さを実現しています。良い意味でプロジェクターという概念を覆されました。
XGIMI Elfin Flip Proは235 × 218 × 64mmで1.42kgの持ち運びに適したボディサイズとなっています。厚さ64mmと薄型のため、バッグにも収納しやすいです。
使用時は150°回転する本体を回転させることでレンズ部分をスクリーンや壁などに向けることができます。この形状からもわかるようにスタンドを兼ねており、本体のみで角度調整ができます。
コンパクトながら最長2時間のバッテリー駆動が可能。電源がない場所でも安定した場所に設置し、白い壁に向かって投写するだけで準備が完了します。
- 自動台形補正
- オートフォーカス
- 障害物自動回避
- スクリーンへの自動アジャスト
ISAテクノロジーにより、わずか10秒足らずで最適なポジションに自動調整されます。この機能が、XGIMI Elfin Flip Proの手軽さを最大限に高めています。
設置はほんの数秒で完了します!
自動補正が環境にうまく適応しなかった場合は付属のリモコンを使うことで細かくサイズ感などを調整することができます。付属リモコンはNetflixやYouTubeなどよく使うコンテンツのボタンがあらかじめ配置されているのもポイントです。
ちなみに付属リモコンはBluetoothに対応しているため、赤外線のようにXGIMI Elfin Flip Pro本体へリモコンを向けることなく操作することができ便利でした。
充分な描写性能
XGIMI Elfin Flip Proは400 ISOルーメンの明るさを持つプロジェクターです。
つまり実際に映像が投影された際の明るさを表す、より実用的な指標です。
フルHD(1920×1080)の高解像度に加え、Rec.709の色域を113%カバーし、鮮やかで美しい色彩表現を実現しています。投写サイズは最大150インチとなっており、TVでは難しい大きさを投写して映画館気分を味わうことができます。
一般家庭ではスクリーンを用意しているケースは少ないでしょう。障害物のない白い壁などに投写しましょう。前述したISAテクノロジーによってちょうどよいサイズ感・フォーカスで設置環境に応じたベストな投写をしてくれます。
ある程度暗い部屋の準備ができたら、いざ投写。TVでは考えられない大画面サイズで映し出してくれます。暗室環境であれば、十分な輝度と高い視認性を確保でき、映画の暗いシーンも細部まで鮮明に描写。コントラストも良好です。
今回Playstation 5 Proを接続して実際の性能を試してみました。
4K 120Hzの出力まで対応しているPS 5 Proで出力したところ低遅延モードが自動起動。ほぼ遅延を感じさせない操作性を実現してくれるため、ゲームプレイに何の支障もありません。
さらに手動で超低遅延モードにもすることができますが1つデメリットがあります。前述したISAテクノロジーの中の自動台形補正が無効となるため、斜めに投影している場合は特に自分で調整する必要があります。
- 自動台形補正していた記録も無効となり完全に1から手動補正する必要あり
スピーカー性能
XGIMI Elfin Flip Proには3W × 2のDolby Digital Plusまで対応したスピーカーを搭載しています。スピーカーへ出力できるインターフェイスが特別に設けられているわけではなく、HDMIインターフェイスにデバイスを繋ぐ前にサウンドバーなどを挟むことでスピーカーの外部出力に対応しています。
実際に聞いてみた感想として高音・中音域はきれいに出ている印象。Dolbyにも対応しているため映画を視聴したときには臨場感のある音を再生してくれます。
ただし、筐体のサイズからか、低音の迫力はやや物足りない印象を受けました。
音声出力はHDMIにも対応しており、サウンドバーなどを接続することで外部スピーカーからの出力も可能です。しかしXGIMI Elfin Flip Proの手軽さを最大限に活かすのであれば、内蔵スピーカーでの使用が最適。
3.5mmオーディオジャック(AUX)があれば、拡張性がさらに高まったでしょう。
XGIMI OSに対応しているアプリは?
XGIMI Elfin Flip ProはAndroid TVなどではなく独自OS「XGIMI OS」がインストールされています。実際にどのようなアプリ(動画配信サービス)を使えるのか羅列してみました。
- Netflix(ライセンスあり)
- YouTube
- Prime Video
- U-NEXT
- Disney+
- Hulu
- Tver
XGIMI OSでは、上記のアプリを利用可能です。今までのXGIMIのプロジェクターでは正規の方法でNetflixのアプリを使うことができませんでしたが、XGIMI Elfin Flip Proは公式に対応してプリインストールされています。
ぼくはよくdアニメを利用しており、アニメを見たい場合は別途デバイスをXGIMI Elfin Flip Proに接続する必要があります。Amazon Fire TV Stickを背面のHDMIとUSBポートに接続することで楽しむことができました。
TVを見るためにnasneなどを持っている方も別途デバイスを接続する必要があります。(FireTVのDiXiM Playなど)
個人的には、対応アプリの豊富さや操作性を考慮すると、Android TVまたはGoogle TVの搭載が望ましいと感じました。
ちなみにミラーリングにも対応しており、「DLNA / Apple / Android」などのミラーリングにも対応していたためWi-Fi経由ででスマホなどの画面を映し出すことも可能でした。
XGIMI Elfin Flip Pro の気になった点
XGIMI Elfin Flip Proの気になる点もいくつかご紹介します。
400 ISOルーメンは暗い部屋でないと鮮明に見えない
プロジェクターにはスクリーンに投写したときの明るさを表すISOルーメンという単位があります。照明などでよく使われているルーメンは光源の明るさを示して、スクリーンに投写された映像の明るさはISOルーメンと表現しています。
実際にISOルーメンと言われてもピンとこないと思うので、昼間や夜間の暗い部屋などで比較してみました。
- 画像モード「標準」でテストしています。
真っ昼間に映し出した場合正直、部屋の光の取り込み具合にもよりますが、あまりよく見えません。まぁ一般的なプロジェクターでも明るい部屋で使うものではないのでこれは許容範囲。
次に昼間に遮光カーテンで部屋を暗くしてみました。ある程度よく見ることができますね。XGIMI Elfin Flip Proは最低でも部屋を真っ暗にして使う必要があるとわかります。
最後に夜の完全真っ暗な状態。
これは流石によく見えます。コントラスト比(黒と白の対比)も悪くなく、この状態であれば映画なども満足に楽しめるでしょう。
まとめるとXGIMI Elfin Flip Proは遮光カーテンを使うような真っ暗な部屋でないと充分な描写を楽しむことができません。夜のおうち映画時間やキャンプなどの屋外の持ち出しにXGIMI Elfin Flip Proはぴったりであると感じます。
持ち運び用のケースが欲しかった
XGIMI Elfin Flip Proはコンパクトゆえに外出先含めて持ち出しに適しています。投写レンズ部分はしっかりと折りたたむことでスタンド内に隠れるため、持ち運ぶバッグ内で回転しない限りはレンズ部分が傷つくことはありません。
製品自体もマットな質感なので細かい擦り傷は気が付かないとおもいます。
ただ持ち運びに特化したXGIMI Elfin Flip Proだったからこそ持ち運びケースを付属・もしくはオプションで用意してあればなお良かったと感じました。
XGIMI Elfin Flip Proはどんな人におすすめ?
最後にXGIMI Elfin Flip Proはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 場所問わず気軽に大画面で映像コンテンツやゲームを楽しみたい
- 夜時間にゆっくりとプロジェクターを楽しみたい
XGIMI Elfin Flip Proはそのコンパクトさからどんな場所にでも設置して気軽に映像コンテンツを楽しむことができるプロジェクターです。バッテリーを内蔵しているので自宅に問わずキャンプなど屋外でも充分使うことができます。
ISAテクノロジーの自動台形補正やオートフォーカスで投写範囲を自動調整がホント便利で一般的なプロジェクターである面倒な投写設定を全くせずにいけるため使用が億劫になること全くありません。
気になる点で少し上げましたが、XGIMI Elfin Flip Proの最大400ISOルーメンという輝度は真っ暗に近い環境でないと充分に性能が発揮できません。逆を言うと少し明るい環境でも使いたいという方はさらに上位のモデルを購入する必要があります。
XGIMIには最大3100ISOルーメンという化け物スペックのプロジェクターまでラインナップされているため、そちらを選ぶ必要があります。
まとめ
持ち運べるプロジェクター XGIMI Elfin Flip Proをレビューしてみました。
- 本体が回転するスタンド搭載デザインで単体で持ち歩いても角度調整可能
- バッテリー内蔵で最大2時間投写可能
- ISAテクノロジーで投写調整をする必要なく手軽
- 3W × 2のDolbyまで対応したスピーカー搭載
- Netflix(ライセンス付き)を始めさまざまな動画配信サービスに対応
- 400ISAルーメンは暗い部屋でないと充分に使えない
- 持ち運び用のケースが欲しかった
XGIMI Elfin Flip Proは手軽に家族などと大画面を楽しみたい人にとにかくおすすめで、バッテリー内蔵の上にスタンドまで搭載している設計のおかげで場所を問うことなく単体でベストな投写を実現してくれます。
特筆すべきはその自動調整機能です。一度体験すると、他のプロジェクターには戻れないほど、簡単に最適な映像に調整してくれます。
一般的なプロジェクターならリモコンや本体でピント調整して歪んでたら場所や投写を設定してなどといった面倒な作業が数秒の間に自動で終わるのでかなり革新的です。
スペックに強いこだわりが無ければプロジェクターを手軽に使うことのできるベストな選択肢ではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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