この記事でわかること
- Kanto Audio YU4の使用感や特徴
- Kanto Audio YU4をPCデスク上やレコード再生に使ってみた
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
あなたは毎日音楽を楽しんでいますか?朝から気持ちの良い音楽を聴けば1日のモチベーションが自然と上がり、寝る前は落ち着いた音楽を聴くことで心地よく眠ることができるなど音の力は偉大です。
今回レビューしていくのはPCデスク・TV・Bluetoothはたまたレコード再生まで1つのスピーカーでいけてしまう汎用性の高さが特徴な「kanto Audio YU4」になります。
さまざまな機器で使えるのも多数のインターフェイスを搭載しているから。アンプを必要としないアクティブスピーカーでインターフェイスが多数あるため複数デバイスで使うことができ、ミニマルなセットアップが可能となっています。
音を鳴らすだけなら手元のスマホから簡単にできますが、やはり大きいスピーカーから聴く音楽は格別。PCデスク上のスピーカーなど検討している方も多用途で使えるYU4の性能をまとめてみたので是非参考にされてください。
スピーカーの有無で生活のQoLも変わってきます!
- 140W出力とクラスDアンプを搭載したアクティブスピーカー
- Bluetooth 4.0やAUX・RCA・光入力など多数のインターフェイスが搭載
- 単一ノブから直感的に操作可能
- 内臓フォノプリアンプでレコード再生に対応
それではKanto Audio YU4 レビュー | レコード再生もできる多インターフェイスを跳ね備えた汎用性の高いスピーカーを書いていきます。
Kanto Audio YU4の特徴
Kanto Audio YU4 | |
---|---|
サイズ | 14 × 19 × 22cm |
重量 | アクティブ 3.2kg パッシブ 2.5kg |
スピーカー | ツイーター:1インチ シルクドーム ウーファー:4インチ Kevlar |
アンプ | クラスD |
周波数特性 | 60Hz 〜 20kHz |
電力出力 | 140W(ピーク電力) |
入力 | Bluetooth 4.0 3.5mm ミニオーディオジャック RCA 光入力 × 2 |
出力 | Sub Out USB(給電用 5V1A) |
カナダ初のオーディオブランドKantoが製造したアクティブスピーカーです。日本国内では今回レビューするYU4の他に小型のYU2が取り扱われています。
- Kanto Audio YU4本体
- リモートコントローラー
- ラバーインシュレーター
- スピーカーケーブル(約5m)
- 3.5mmオーディオケーブル(2m)
- 電源ケーブル
Kanto Audio YU4は左スピーカーに全てのインターフェイスなどが集結しており、右はパッシブスピーカーとなっています。セットアップ時は付属のスピーカーケーブルを接続しましょう。
140Wの出力とクラスDアンプを搭載したアクティブスピーカー
Kanto Audio YU4は4インチのKevlar®ウーファーと1インチのシルクドームツィーターを搭載したスピーカーです。
低・中音は4インチのウーファーから。高音は1インチのツィーターから鳴らすことで音の解像感を向上させています。
スピーカーにはアンプを搭載したモデルとそうでないモデルがあります。
- アクティブスピーカー:スピーカー本体にアンプを搭載。入力のみで音が鳴る
- パッシブスピーカー:スピーカー本体にアンプ非搭載。入力とスピーカーの間にアンプが別途必要となる
Kanto Audio YU4は最大140Wの出力を持つクラスDアンプ(D級アンプ)を搭載したスピーカーとなっており、アクティブスピーカーに該当します。そのため入力を直接スピーカーにすることで音が鳴る仕組みとなっています。
内蔵アンプは左スピーカー側となっており、左スピーカーが3.2kg・右スピーカーが2.5kgと本体重量も異なります。左スピーカー側に入力インターフェイスや操作ランプ・ノブなどもまとめられています。
多インターフェイスを有したモデル
- Bluetooth 4.0(aptX・SSC)
- 3.5mmオーディオジャック
- RCA
- 光入力 × 2
- USB Type-A(5W電源出力のみ)
- サブウーファー出力
Kanto Audio YU4は上記の通り多インターフェイスを搭載したスピーカーです。Bluetoothはコーデック aptXやAACに対応おり、無線で手軽に使うこともできます。
一般的なアナログ入力となる3.5mm オーディオジャック(AUX)やRCAも搭載しており、デスク上でPCと組み合わせて使う場合は3.5mm オーディオジャックが1番手軽かと思います。
後ほど紹介しますが、RCA入力には「LINE」のほかに「Phono」が選択でき、レコードプレーヤーと接続するときはフォノプリアンプを動作させる「Phono」を選択します。
単一ノブから直感的に操作
Kanto Audio YU4は付属のリモコンがありますが、日頃の使い方は左スピーカー前面に搭載されている単一ノブで全て済みます。
- 回す:ボリューム調整
- 短く押す:入力切替
- 長く押す:スタンバイモードへ移行
単一ノブだけで上記の操作ができるため、基本的にリモコンは片付けておいてもいいくらいの使用感になります。操作方法も3パターンだけとシンプルなのですぐ覚えて使うことができ使用にこまることはありませんでした。
内蔵フォノプリアンプを搭載
Kanto Audio YU4はスピーカーとしては珍しいフォノプリアンプが搭載されています。
フォノプリアンプ | Dアンプ | |
---|---|---|
目的 | レコードプレーヤーのカートリッジからの非常に低いレベルの信号を増幅し、RIAA等化を行う。 | 各種オーディオソースからの信号を増幅し、スピーカーに出力する。 |
入力信号レベル | 数ミリボルト | 数ボルト |
RIAA等化 | レコードの録音プロセス中に加えられたイコライゼーションカーブを補正 |
今回のレビューでは実際にレコードプレーヤーをお借りして、LP盤の再生を試しています。レコードならではのダイナミックな音響を楽しめるKanto Audio YU4はミニマルなレコード再生環境をつくるうえで貴重な存在です。
Kanto Audio YU4のレビュー
それではKanto Audio YU4を実際に使ってみたレビューをまとめていきます。
実際に聞いてみた
それではKanto Audio YU4をPCに接続して視聴した感想をまとめていきます。
MacBook ProにCaldigit TS4経由で接続したときはAudio MIDI設定より最大24bit / 96kHzで出力することができます。
Kanto Audio YU4はダイナミックレンジが広く特にサブウーファー接続なしでも低音をしっかりと鳴らしてくれる迫力のあるサウンドを体感することができます。その反面、高音はクリアな表現をしてくれるため聞いていて気持ちが良い音楽を楽しむことができます。
全体的には中音域が少し小さめで低音が強いドンシャリとした鳴り方をしてくれますね。高音がきれいなのでアコースティックな曲が特に相性が良いと個人的には感じました。音域の強弱は鳴らすデバイスのイコライザーを調整することでさらに好みの音へすることができます。
今回はYU4の角度を変えることができるスピーカースタンドS4もご提供いただきました。デスクの上に設置した使用が想定される場合はスピーカースタンドがある方が好ましいです。
スピーカースタンドがあることでデスク前に座ったときに音が耳に向かって直進してきます。高音になるほど音の直進性が高いため、しっかりと角度をつけてあげることで耳に高音域まで届くようになり音場の広い音楽を楽しむことができるようになります。
角度をつけることで眼の前のディスプレイから音が鳴っているような体験もできる点もポイントですね。
同サイズのスピーカーKEF LSX II LTを所持していますが、低音の表現は確実にKanto Audio YU4のほうが優れていました。
懐かしいレコードプレイヤーを鳴らしてみた
今回レコードプレーヤー「Rega Planar1mk2」をお借りしてKanto Audio YU4と接続してみました。Rega Planar1mk2の見た目がまずかっこいいですよね。白いデザインが個人的にはジャストミートでした。
実際聞いてみると無音表現が特に優れていると驚かされました。PCから音を出力している状態とは明らかに違います。SN比(信号とノイズの比率)はデジタル信号のほうが高いのですが、体感で無音の表現がレコードは非常に優れているように感じ、さらにKanto Audio YU4のダイナミックレンズの広さが目立ちました。実際にそこで演奏しているような静寂感・そして音1つ1つの粒立ちから臨場感まで明らかに普段聞いている音楽とは異なります。
レコード盤はベートーヴェンの三大ピアノ•ソナタ「月光」「悲愴」「熱情」を用意しましたが、イメージは雰囲気のよい喫茶店が自宅に突如現れたようなイメージでした。これは正直レコードハマっちゃいそうだなというのが正直な感想です。LP盤で好きな曲を揃えるのは少しハードルが高いですが、夜時間に落ち着いたクラシックなどを聞けば1日が心地よく終えることができそうです。
またレコードが回っている姿を見るだけで心が癒やされます。焚き火を見ているような情景と同じ感じですね。
サブスクでどんな曲でも簡単に聴くことのできる時代ですが、レコードにはデシタル信号では表現できない臨場感がここまで顕著に現れるものと度肝を抜かれました。
別途フォノプリアンプを用意する必要のないKanto Audio YU4はレコード初心者には気軽な選択肢となりそうです。
Kanto Audio YU4の気になった点
Kanto Audio YU4の気になった点をまとめていきます。
YU2にはあったUSB入力は搭載されていない
Kanto Audio YU4は専用のPCスピーカーではないため、Kanto Audio YU2には搭載されていたUSB入力はありません。
PCが持つデジタル信号をどこでアナログ信号に変換するかだけの話にはなりますが、USB接続であればPCスピーカー側、AUX接続であれば接続元のPC側がアナログ信号になります。
DAC(デジタルからアナログ信号へ変換する部分)の性能が優れているPCであれば問題にはなりませんが、個人的にはPCスピーカー搭載のDACにUSBで接続して聞いたほうが好みな音になりやすい経験があります。
ただKanto Audio YU4はYU2にはない豊富なインターフェイスでTVと光接続で使ったり、紹介したレコードプレーヤーに接続するなど汎用性の高さでは比べ物になりません。
Kanto Audio YU4はどんな人におすすめ?
最後にKanto Audio YU4はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- PC用スピーカーのみならずレコード再生やTV再生にも使える
- 迫力のあるサウンドを楽しみたい
- レコード再生にも使えるコンパクトなスピーカーを探している
Kanto Audio YU4は多数の入力インターフェイスによってさまざまな場所で使うことのできる汎用性の高いスピーカーです。どこに置いても使えるスピーカーと言っても遜色ないと個人的には感じています。PC用スピーカーとして見つけた方も多いかも知れませんがTVに光接続などで繋いでリビングでも使うことができます。Bluetoothを搭載しているのでスマホから気軽に音楽を楽しむ分にも使える点も良いですよね。
音質はアクティブスピーカー単体で鳴らしているとは思えない迫力のあるサウンドを鳴らしてくれます。特に低域までの表現が優れており狭い部屋での使用であれば別途サブウーファーを用意しないミニマルなセットアップが実現可能と感じました。
YU4の大きな特徴としてフォノプリアンプを搭載している点も大きいですよね。書斎などレコード再生も楽しみたい人にぴったりのスピーカーだと感じます。レコードならではのLP盤から忠実に表現されるサウンドにはデジタルでは味わえない迫力と静寂の表現が個人的にはかなり好みでした。
まとめ
オーディオスピーカー Kanto Audio YU4をレビューしてみました。
- 多数の入力インターフェイス搭載で汎用性の高いスピーカー
- ダイナミックレンジが広く特に迫力のある低域表現が特徴
- レコード再生で心地の良い無音の表現から迫力のあるサウンドを味わえる
- 単一ノブからの操作が直感的
- USB入力は搭載されていない
今回レビューしてみてレコード再生の良さに改めて気付かされました。個人的にはレコードが回っている主の音が鳴っていない無音の時間ですら心地よく感じるものがありました。サブスクで簡単にどんな曲でも楽しめる現代ではなかなか味わえないアナログで奏でる音楽空間をYU4は表現してくれます。
レコード再生のみならずTV・Bluetooth・PC接続などYU4はどんなシーンでも活躍してくれる多数のインターフェイスが特徴ですね。別途アンプを必要としないのでYU4だけでミニマルなセットアップも可能となる点もポイントが高いです。設置スペースに限りがあるような部屋に置きたいのであればYU4はかなりおすすめできます。
迫力のあるサウンドは目の前で音量を大きく鳴らせないPCデスクで使うだけじゃもったいないと感じてしまう表現でした。YU4の音を聞くまではPCデスクで使うと思い、スピーカースタンド S4(斜めに角度をつけるPCデスク向けのスピーカースタンド)をご提供いただきました。ただ実際に聞いてみると迫力のあるサウンドに驚き、PCデスク用途以外でも使えるスピーカーの高さを持ち上げるSP6HDやSP9といったスピーカースタンドの導入がおすすめできると確信しましたので参考にされてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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