iFi Audio ZEN DAC Signatureレビュー | 音場が広がり艶感が増すコンパクトなUSB-DAC

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iFi Audio ZEN DAC Signatureレビュー | 音場が広がり艶感が増すコンパクトなUSB-DAC

この記事でわかること

  • ZEN DAC Signature 単体でのレビュー
  • ZEN DAC Signature 有無での音の違い

こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。

1年以上前にZEN DAC Signature + ZEN CAN Siganature 6XXのセットであるZEN Signature SETを購入しました。普段はHD 6XXと組み合わせて聞いており、音場が広がり音楽を非常に楽しめています。

今回は長期レビューとしてZEN DAC Signature単体でのレビュ-をしていこうと思います。

じゃが

自宅のオーディオとして1年以上使用してきたけど、常に最高の音を鳴らしてくれるよ!

ZEN DAC Signatureはどういう商品
  • PCからの音楽データをアナログの電気信号に変換するUSB–DAC
  • ヘッドフォンアンプ機能が省かれており、高音質にこだわったパーツを使用
  • PCM(32bit / 384kHZ)・DSD(DSD256)まで対応
  • MQAレンダラー搭載

それではiFi Audio ZEN DAC Signatureレビュー | 音場が広がり艶感が増すコンパクトなUSB-DACを書いていきます。

目次

ZEN DAC Signatureの特徴

ZEN DAC Signatureの外箱は海外発送で少し潰れていた
海外から購入したら到着時、外装が少し凹んでいました
ZEN DAC Signatureの正面はアナログのボリュームコントロールのみ
ZEN DAC Signature
サイズ158 × 117 × 35mm
重量505g
入力USB Bポート
出力4.4mmバランス
RCAシングルエンドライン
対応フォーマットPCM
44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHZ
DSD
2.8 / 3.1 / 5.6 / 6.2 / 11.2 / 12.4MHz
DXD
353 / 384kHz
MQAレンダラー対応
ZEN DAC Signatureの特徴

ZEN DAC SignatureはPCから出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換してくれるD(デジタル)・A(アナログ)・C(コンバータ)です。

対応フォーマットは高音質なデータまで対応しており、イヤフォンやヘッドフォンをPCへ直挿ししても出力できない容量の音源まで変換してくれます。

外観

ZEN DAC Signatureの正面はアナログのボリュームコントロールのみ
正面

ZEN DAC Signatureの正面はアナログのボリュームコントロールしかない無機質なデザインをしています。

通常のZEN DACとは異なり、Signatureシリーズは本体がスペースブル-色で見栄えが良いです。

ZEN DAC Signatureの背面はインターフェイスが集まっている
背面

背面にはインターフェイス類が充実しています。左から順に

  • 4.4mmバランス出力端子
  • ボリューム VARIABLE / FIXED(可変 / 固定)切り替えスイッチ
  • RCA出力端子
  • USB入力端子
  • DC5V電源端子
背面の出力は固定にしている
FIXEDに固定

ぼくはアンプ側でボリューム調整をしたいのでFIXED(固定)にしています。VARIABLE(可変)にすればZEN DAC Signature側でボリューム調整することができます。

付属品

ZEN DAC Signatureの付属品を並べてみた
ZEN DAC Signatureの付属品
付属品
  • ZEN DAC Signature本体
  • iPower X
  • RCAケ–ブル
  • USB-A to Bケーブル
  • 取扱説明書

ぼくは1年くらい前に米Amazonから個人輸入したので、日本未発売のiPower Xが付属していました。国内で購入した場合は、iPower IIが付属しています。

iPower Xはベージュのデザインをしている
iPower X
iPower Xは日本のコンセントの口と一緒だった
コンセントの形状は日本と一緒

黒一色のiPower IIとは異なり、iPower Xはベージュ色のデザインをしています。

  • iPower X:5.0V / 3.0A
  • iPower II:5.0V / 2.5A

出力電流の最大許容量もiPower Xの方が少し上です。

ヘッドフォンアンプ機能を取り除いた純粋なUSB-DAC

ZEN DAC Signatureはプリアンプ機能のみ搭載している
ZEN CAN Signature 6XXと組みわわせている
ZEN DAC Signatureはバランスでアンプと接続している
バランスでヘッドフォンアンプに繋いでいる

ZEN DAC Signatureにヘッドフォンアンプ機能はありません。ヘッドフォンを鳴らそうと思ったらヘッドフォンアンプを別途用意する必要があります。

下位モデルのZEN DACはヘッドフォンアンプ内蔵しているUSB-DACですが、その理由は内部回路のアップグレードにあります。

PanasonicのOS-CONやエルナー社のSilmlic IIキャパシターが使用されて、回路が洗練されている。(公式HPより)

iFi Audio公式HPより

プリアンプ機能のみが残されたことにより、他社製のアンプやアクティブスピーカ-と組み合わせしやすいくなった特徴があります。

じゃが

ZEN DACはアンプを搭載しているけど、他のアンプに接続するときにはZEN DACのアンプ機能が無駄になっていたからね。

トゥルー・ネイティブ

ZEN DAC Signatureの対応フォーマットはPCM(32bit / 384kHzまで)、ネイティブDSD(DSD256まで)対応しています。

一般的にハイレゾ音源と言われているのはPCM(16bit / 44.1kHz)〜です。

32bit / 384kHzの音源はなかなか見かけませんが、24bit / 192kHzまでであればAmazon Music UnlimitedやApple musicで対応しています。

\ ハイレゾ音源を聴くなら /

※MQAにはレンダラーで対応しているため、AUdirvanaやRoonといったMQAフルデコードに対応したソフトが必要となります。

ZEN DAC Signature V2ではMQAフルデコードに対応しました!

ZEN DAC Signatureの良かった点

ZEN DAC Signatureの良かった点をまとめていきます。

USB1本で簡単接続

USBケーブルは付属のものでなく、ELECOMのものを使用している
ELECOMの音楽伝送専用USBケーブル

ZEN DAC SignatureはUSB-B端子が搭載されています。おすすめはしませんがUSBからのパワー供給でも動作(バスパワー)しますので、PCとの接続は非常に簡単です。

ELECOMの音楽伝送用ケーブルは金メッキ加工が施されている

付属品にもUSB-A to USB-Bケーブルはありますが、ぼくは金メッキ加工が施されたELECOMのUSBケーブル DH-AB10を使用しています。

1mと2mのラインナップがあるので設置環境に応じたケーブルを選びましょう。

音の解像感が上がる

ZEN DAC Signatureを使用することで音の解像度が上がる

ZEN DAC Signatureは前述のとおり、PCM(32bit / 384kHzまで)、ネイティブDSD(DSD256まで)対応しています。

再生できるデータ量による解像度の向上はもちろんのこと、同じ音源であってもDACを通す前とあとでは音の解像度が異なります。

特にFIRST TAKEのような生歌を聴くと吐息などの1つ1つの音が鮮明に聞こえてきます。

「高い視聴環境で聞いてるからでしょ?」って思われるかもしれませんが、そんなことはありません。試しに安価でコスパの高いイヤホンfinalのE500で試しましたが、それでも変化がはっきりとわかります。

個人的には女性ボーカルを聴くときに声の艶感が一気に向上しました。その場で歌っているかのような臨場感を味わうことができます。

じゃが

ZEN DAC Signatureを通すことで音場が一気に広がり、音の粒だちが非常に良くなるよ!

バランス接続に対応

ZEN DAC Signatureはバランス出力に対応している
バランス出力でZEN CAN Signature 6XXと接続している

ZEN DAC Signatureはバランス接続に対応しており、主に以下の使用用途が考えられます。

  • ヘッドフォンアンプへ出力
  • アクティブスピーカーへの出力
  • プリアンプもしくはパワーアンプへの出力

ZEN DAC Signature単体ではアンプを搭載しているスピーカ-(アクティブスピーカー)へ出力させることができます。

パッシブスピーカーを使用したい場合は、ZEN DAC Signature → パワーアンプ → パッシブスピーカーへの出力でOKです。

アクティブスピーカ-へバランス出力させる時は4.4mm to XLR変換

ZEN DAC Signatureの悪かった点

ZEN DAC Signatureの悪かった点をまとめていきます。

単体ではアクティブスピーカーしか鳴らせない

ZEN DAC SignatureはZEN DACとは違い、アンプを内蔵していない純正なUSB-DACです。

そのため電源を搭載していないスピーカー(パッシブスピーカー)を鳴らすことはできず、パワーアンプ等を別途用意する必要があります。

アクティブスピーカーのRazer Nommoと接続してみた
Razer Nommo

アクティブスピーカーであるRazer Nommoを使用していた時は、AmazonベーシックのRCA変換ケーブルを使用していました。

逆を返すとアクティブスピーカーをすでに所持している方にとっては、ZEN DAC Signatureを追加することで一気に音の解像度が増し今まで聞こえてなかった音まで再生してくれるので非常におすすめです。

電源アダプタ込みだと非常に高価

iPower込みだと非常に高価になっている

ZEN DAC Signatureは販売当初29,500円で販売されていました。当時は電源アダプタ付属なしだったので +1万円程度かかっていました(iPower Ⅱを想定)。

2022年9月より円安による値上げがあり現在販売されているZEN DAC Signature V2(iPower II付属)を購入しようと思うと49,500円まで値上がりしています。当時から電源アダプタ込みだと高価でしたが、さらに円安の影響で1万円程度値上がりした形となります。

じゃが

円安の影響で少し手が届きにくいところまで価格が上がってしまったところが難点だよね。

ZEN DAC Signatureはどんな人におすすめ?

最後にZEN DAC Signatureはどんな人におすすめなのかまとめていきます。

ZEN DAC Signatureはこんな人におすすめ
  • 他社製のプリアンプやパワーアンプと組み合わせできる
  • アクティブスピーカーとの組み合わせで音の解像度が上がる

ZEN DAC Signatureはヘッドフォンアンプが取り除かれた分、通常のZEN DACと比べてプリアンプ機能が高品質になっています。

アンプを搭載しているアクティブスピーカ-であれば、ZEN DAC Signature単体でバランス出力させることが可能です。

まとめ

iFi Audio ZEN DAC Signatureをレビュ-してみました。

ZEN DAC Signature
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • ヘッドフォンアンプが取り除かれて高品質な回路を搭載
  • PCM(32bit / 384kHz)・DSD256・MQAレンダラー対応
  • USB1本で簡単接続
  • 音場が広がり、音の粒だちが良くなる
  • バランス接続に対応
デメリット
  • ZEN DAC Signature単体ではアクティブスピーカ-しか鳴らせない
  • 電源アダプタ込みだと非常に高価

ZEN DAC Signatureはデータ量の多いPCM(32bit / 384kHzまで)やネイティブDSD(DSD256まで)が再生可能です。音場の広がりや粒立ちが改善され、普段聞いている曲もいつもと違って聞こえます。

コンパクトなPCオーディオを探している人にとってZEN DAC SignatureとZEN CAN Signature 6XXの組み合わせはベストな選択肢です。単体で揃えていくよりZEN Signature SETを購入した方が安いので是非チェックしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!

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