この記事でわかること
- Barocco Mistel MD770 JISの使用感や特徴
- 分割時のエルゴノミクス効果と具体的な活用方法
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
最近分割キーボードの流行りがすごいですよね。私も自作キーボード「Keyball 39」を愛用していたり、先日はUS配列の「Mistel MD600 Alpha BT Rhino」をレビューしました。分割キーボードを気になっている人は多いと思いますが、最大のハードルは配列の違い。
キー数が少ない特殊な配列は導入にハードルがかなり高く、私も意識せずに使えるようになるまで1ヶ月以上かかりました。キー数が多い分割キーボードを選択してみると待ち構えているのは” US配列 “。
普段使っている日本語配列で分割キーボード使ってみたいんだ!という方向けのキーボードを今回はレビューしていきます。『Barocco Mistel MD770 JIS』は待望の日本語配列の分割キーボード。
分割だけでなく一体型にすることもでき、普通の日本語配列キーボードとしても使えるため、分割に慣れなかった場合でも、一体型として使い続けられるため安心です。
日本語配列の分割キーボードは貴重!
- 日本語配列の分割キーボード
- 75%キーレイアウト
- 有線接続のみ
- Gateron茶軸(タクタイル)・静音赤軸(リニア)・赤軸(リニア)・青軸(クリッキー対応)
- PBTキーキャップ
それではBarocco Mistel MD770 JIS レビュー | 分割キーボードの導入機として最適を書いていきます。
Barocco Mistel MD770 JISのレビュー
- Barocco Mistel MD770 JIS本体
- PC接続用USBケーブル(Type-A to Type-C / 1.8m)
- 連携用USBケーブル(Type-C to Type-C)
- キーキャップ取り外し工具
- 交換用キーキャップ × 3(ESC・変換・Kana)
- ゴム足・取り付けネジ × 4
書面の取扱説明書が付属していませんが、Webで見ることができます!
JIS配列の分割キーボード
Barocco Mistel MD770 JISは貴重なJIS配列の分割キーボードとなっています。分割キーボードにチャレンジしたくてもほとんどがUS配列となっているため、導入を断念していた人にはありがたい存在ですよね。
75%の日本語配列となっており、ファンクションキーまであるキー配列となっておりテンキーレスのキーボードをイメージすれば良いと思います。
分割と聞くと特殊なキー配列をイメージしますが、Barocco Mistel MD770 JISは一般的な日本語配列のキーボードの配列に非常に近いです。スペースキーも左右どちらにもあり、スペースキーの押下は絶対◯手!と癖がある人も問題なく使えるかと思います。
ちなみに見た目の通り、分割だけでなくくっつけて使うこともできるため通常の日本語配列のキーボードとしても使うことができます。
実際Barocco Mistel MD770 JISで分割キーボードを導入することでどのような効果があるのか説明していきます!
分割キーボードは肩凝り予防に最適!
何といっても分割キーボードと言えば肩こり予防に最適です!
一般的なキーボードはホームポジションにセットした場合、手が中心に来るため肩が巻き肩気味で前のめりになりがちです。この状態で長時間タイピングを続けていると肩凝りや首の痛みの原因につながります。
このような場合適度なストレッチや休憩を取ることで緩和に努めますよね。
分割キーボードは自身の肩幅から手をまっすぐ伸ばしたポジションでタイピングすることができ、前述した肩凝りなどの原因を除去してくれます。肩が自然と開くことで首もまっすぐ目線も上がりいいことづくしです。
Barocco Mistel MD770 JISの底面には付属のゴム足をつける場所があり、中心を少し高く(1,3cm)することができます。中央に少し角度をつけることで手のひらもまっすぐ反す必要もなくさらに自然なポジションでタイピングをできるようになります。
私は分割キーボードは何度も使ったことがあるため、初めて扱った時の感想を記載しますが、ホームポジション通りタイピングすることができないと少し戸惑います。
他にもタクタイル感のある茶軸・クリッキー音が大きく軽快な青軸・静音赤軸がラインナップされており、好みのものは見つけやすいです。
真ん中にメモ帳やiPadを置くことでメモが捗る
Barocco Mistel MD770 JISに問わず、分割キーボードは空いた中央の空間にメモ帳やiPadなどを置いて作業中のメモをとることができます。
PC作業をしているのでもちろんPC内のメモ帳に記録を残すことができますが、ちょっとしたメモ(記録に残すほどでもなく少しとどめておく程度)だと別媒体に記載したほうが見やすく頭の整理もしやすいです。
Barocco Mistel MD770 JISももちろん中央に置くことができるため、通常のキーボードでいちいち中央を開けていた手間がなくなる点はポイントです。
マクロやレイヤによりキーマッピング変更可能
Barocco Mistel MD770 JISはキーボード本体でマクロやキーリマッピングに対応しています。
- マクロ:よく使う文字列を登録できる(メールアドレスやパスワードなど)
- リマッピング:キーの割当変更(CapsLockキー → Ctrlキーなど)
マクロのほうは住所やメールアドレスなどの定型文を登録。リマッピングは後述していますが、慣れない配列の矢印キーを逆T形に変更しました。
これらはキーボード本体で設定することができ、専用のソフトなどは必要としません。ただ本体でしかできないデメリットもあり、設定内容を記憶しておく必要があり確認が難しくなっています。
Barocco Mistel MD770 JISの気になった点
Barocco Mistel MD770 JISの気になった点をまとめていきます。
矢印キーや右端の配列が気になる
Barocco Mistel MD770 JISは英語配列(US)と違い矢印キーが横一列に整列しています。個人的には逆Tが好きなので、Barocco Mistel MD770 JISは慣れるまで時間がかかりそうです。
実際に使ってみましたがが、初期のままの配列では操作性はかなり悪かったです。
右シフトキーを上矢印に変更して逆Tで配列する機能があり、「左Windowsキー + 右スペース + Kanaキーを同時押しすることで切り替えられます。ただし、この設定は一時的なもので、電源をOFFにすると初期状態に戻ってしまうため注意が必要です。
接続は有線のみ
Barocco Mistel MD770 JISはBluetooth非対応で有線接続のみとなっています。約810gあるので基本的には持ち運ぶ重量ではありませんが、デスク上に置いていたとしても配線が嫌という人にとっては少し残念ではあります。
また有線接続もPC接続は右側のみ接続する必要があるなど制約があるため配線整理を含めて少し難点ではあります。
左右のポートはキーボード同士の接続用であり、PCとの接続は右側のポートのみとなります。
Barocco Mistel MD770 JISはどんな人におすすめ?
最後にBarocco Mistel MD770 JISはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 日本語配列で分割キーボードを使いたい人
- 分割キーボードに興味はあるが、完全に移行する自信がない人
Barocco Mistel MD770 JISはUS配列が多い中「日本語配列で分割キーボードを使いたい」という人にとっては待望の選択肢の1つではないでしょうか。
さらにBarocco Mistel MD770 JISは絶対に分割しなければいけないというわけでもなく左右を組み合わせれば通常のキーボードとしても使うことができます。そのため分割にチャレンジしたいけど適応できなかったといった場合にもBarocco Mistel MD770 JISはくっつけて使うことができます。
まとめ
日本語配列の分割キーボード『Barocco Mistel MD770 JIS』をレビューしてみました。
- 珍しい日本語配列の分割キーボード(他社製品ではUS配列が多い中、貴重な存在)
- 選べる4軸(茶軸・静音赤軸・赤軸・青軸)
- 分割キーボードで肩こりを予防できる
- 真ん中を高くするゴム足が付属
- 中央にメモ帳やiPadを置いて作業効率アップ
- 矢印キーや右端の配列が気になる
- 有線接続でしか使えない
- PC向けポートは右側のみ
最近分割キーボードが話題となっており、気になっている方は多いと思います。ただ導入するにしても比較的ハードルは高く、うまくタイピングできるのかなど不安に思っている方にBarocco Mistel MD770 JISはチャレンジしやすいキーボードとなっています。分割がどうしても無理であれば一体にして通常のキーボードとして使えますからね。
キースイッチも4種類ラインナップされているため、好みに合わせたものを選びやすいですよね。
有線接続かつ右からのUSB配線のみというのが個人的には残念ポイントではありますが、分割キーボードの導入としては魅力的なキーボードではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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