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FIIO BT11 レビュー | LDACとaptX両方に対応したBluetoothトランスミッター

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FIIO BT11 レビュー | LDACとaptX両方に対応したBluetoothトランスミッター

この記事でわかること

  • FIIO BT11の接続性や音質
  • LDACとaptXに対応しているイヤホンやヘッドホンで動作を試してみた

こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。

Apple製品に囲まれて快適に作業やエンタメを楽しんでいるぼくはAirPodsを使うことが多いです。ただ1点だけ不満があり、未だにBluetoothコーデックがAACまでしか対応していないこと。

そのため本格的に楽しみたいときはSennheiser BTD600というBluetoothトランスミッターでaptX Adaptiveに対応させてからMomentum 4 Wirelessというヘッドフォンとワイヤレス接続しています。さすがにAACとの音質の差は歴然。特に解像度がBluetoothコーデックの違いを感じます。

それ以外にもAndroidをメインスマホに使っているときはLDAC対応のTechnics EAH-AZ80を使うなどApple製品のBluetoothコーデックがなかなかハイレゾ対応にならないのは不満でした。

それを解決してくれる神のようなアイテムが国内でも販売開始ということで販売開始とともに飛びつきました。「FIIO BT11」はaptX LosslessやHDまで対応しているだけでなく、LDACにも対応しているBluetoothトランスミッターです。そのためこれ1つあればほぼすべてのワイヤレスイヤホンの性能を最大限に引き出せる神アイテム。

実際に使ってみるとaptXだけでなくLDACでも問題なく接続することができ、AppleデバイスやPS5などでハイレゾ音源を気軽に楽しめるようになりました。

ただしソフトウェアの完成度が特にいまいちで不満を覚える点も多々。現状万人におすすめできる完成度にはありませんが、ワイヤレスイヤホンを多数持っている人などにはすごくおすすめできるアイテムとなっています。

じゃが

Bluetoothコーデックを1つのトランスミッターで何でも対応させたいならこれ!

FIIO BT11はどういう商品
  • 最新のSoC「QCC5181」を搭載
  • LDACやaptX Losslessなどに対応
  • USB接続するだけでiPhoneでハイレゾ音源を楽しめる
  • 最新のBluetooth 5.4対応

それではFIIO BT11 レビュー | LDACとaptX両方に対応したBluetoothトランスミッターを書いていきます。

目次

FIIO BT11のレビュー


FIIO BT11
サイズ約28mm × 21mm × 9mm
重量約3g
BluetoothバージョンBluetooth 5.4
対応オーディオコーデックSBC
aptX
aptX LL
aptX Adaptive
aptX Lossless
aptX HD
LDAC
BluetoothチップQCC5181
最大サンプリングレート96kHz / 24bit
マルチポイント最大2台
FIIO BT11の特徴
FIIO BT11の付属品を並べている
付属品
付属品
  • FIIO BT11本体
  • USB-A to C変換
  • クイックスタートガイド

FIIO BT11は本体の他にUSB-A to C変換も付属しているため、PCなどにも接続しやすくなっています。

FIIO BT11のBluetoothコーデックの対応画面をスクリーンショットしてみた
Bluetoothコーデック設定画面
FIIO BT11の対応Bluetoothコーデック
  • SBC
  • aptX
  • aptX LL
  • aptX Adaptive
  • aptX Lossless
  • aptX HD
  • LDAC

FIIO BT11をUSB接続するだけで上記のハイレゾ音源の伝送を可能とするコーデックに対応してくれます。見てください、このBluetoothコーデックのラインナップ。

aptXは現存する全ての種類に対応。これだけでもすごいのにさらにLDACまで対応しているではありませんか!もはや現存するほとんどのワイヤレスイヤホンやヘッドホンの性能を最大まで引き出せる万能トランスミッターといっても過言ではありません。

さまざまなデバイスの対応Bluetoothコーデックを拡張

FIIO BT11のBluetoothコーデックの対応範囲がわかったところでいざさまざまなデバイスで使えるのか試してみました。

iPad mini 6とFIIO BT11本体とiPhone 16 Proを並べている
  • iPhone
  • iPad
  • Mac
  • Windows
  • PS5

ぼくの手元にあるデバイスをそれぞれ試してみました。

  • 動作には下記のデバイスで確かめています。
Technics EAH-AZ80とFIIO BT11本体とSennheiser Momentum 4 Wirelessを並べている
←Sennheiser Momentum 4 Wireless / Technics EAH-AZ80→
  • (LDAC)Technics EAH-AZ80
  • (aptX Adaptive)Sennheiser Momentum 4 Wireless

結果的にはどのデバイスからも音声出力は問題なく行うことができました。そのような製品なので当たり前ですが、1つのBluetoothトランスミッターでLDACもaptXもいけちゃうというこの事実に感動。

家にいるときはMac・外出先ではiPhoneなどに常設しておけば、Apple製品のコーデック問題をついに解決。いつでもハイレゾ音質で音楽を楽しむことができてしまいます。

PlayStation 5 Proをデスクに置いている
PlayStation 5 Pro
PlayStation 5 Proと光デジタル変換基盤を繋いでいる
USB→光デジタル変換基盤

あまり知られていませんが、PS5はUAC1.0という古い規格(今はUAC2.0が主流)にしか対応しておらず、USB端末によっては繋がらないものも多々あります。しかしFIIO BT11はPS5にも対応。問題なく出力を行うことができました。

iPhoneにBT11を挿しておいても着信動作は全く問題ない

またiPhoneに接続時の着信動作について検証。結果としては問題なく動作。つまりハイレゾ音源を楽しむためにiPhoneへBT11を挿しっぱなしにしておいても着信動作は全く問題ありません。また特に遅延なども感じることはありませんでした。

FIIO BT11の気になった点

FIIO BT11はさまざまなBluetoothコーデックに対応しており、感動しましたが正直ソフトウェアの作り込みが少し甘いように思えました。いい商品なのに惜しい。

ぼくが使ってみて気になった点をまとめていきます。

接続端末の切り替えがかなり不便

まずは接続端末切り替えについて。異なるコーデックの同時接続はできないようなのですが端末切り替えにもクセがあります。

まず1つのイヤホンの接続を直近までしていた後に、異なるイヤホンを立ち上げてもぼくの環境ではシームレスに接続しませんでした。

(LDAC)Technics EAH-AZ80

Technics EAH-AZ80とFIIO BT11をペアリングしている

EAH-AZ80は両耳を数秒押さえてペアリングモードに入ってしばらく待たないと接続しない

(aptX Adaptive)Sennheiser Momentum 4 Wireless

Sennheiser Momentum 4 WirelessとFIIO BT11をペアリングしている

Momentum 4 Wirelessは同じく電源ボタンを5秒長押ししてペアリングモードへ移行。そこからすでにペアリング設定されたスマホなどのBluetooth設定画面でMomentum 4を接続をタッチすることでFIIO BT11にもペアリングしました。


このようにぼくの手持ちイヤホンやヘッドホンを入れ替えて使う際は上記のような面倒な手順を踏む必要があり、Bluetoothコーデックがせっかくマルチに対応しているため複数のイヤホンを使いまわそうとしたら上手くいかないという結果。

専用アプリ「FiiO Control」の画面
ペアリング設定画面

やり方が悪かったのかもしれませんが、専用アプリ「FiiO Control」の画面にはペアリングモードへ入るか?という記述しかなくどのイヤホンにペアリングするのか選ぶことすらできないため、ちょっと使い勝手は悪いかなと。

相性もあるとは思いますが、アップデートでの改善に期待します。

動作が不安定

MacのAudio MIDI設定画面
MacのAudio MIDI設定
  • aptX Adaptive接続時、24bit / 96kHzだとランダムにノイズが発生

FIIO BT11とSennheiser Momentum 4 WirelessにMacからAudio MIDIアプリでフォーマットを24bit / 96kHzに設定しているとランダムに「ザザザザザ」というノイズが混入します。

これは公式でもわかっており、現状の対処方法としては24bit / 48kHzへの変更だそうです。

音量が低い

次にFIIO BT11で接続して高音質で音楽を楽しむことはできるのですが、音量レベルがデバイスと直接接続した時に比べて音量レベルがかなり低いです。

例えば普段30%くらいで音楽を楽しんでいたとしてもFIIO BT11なら60%くらいの音量レベルにしないとよく聞こえませんでした。

さらに本体で音量調節ができるMomentum 4 WirelessについてはFIIO BT11での音量とMomentum 4 Wirelessでの音量レベルがそれぞれ独立。2つの音量レベルをいじる必要があり少し面倒と感じてしまいます。

FIIO BT11はどんな人におすすめ?

iPhone 16 ProにFIIO BT11を接続している

最後にFIIO BT11はどんな人におすすめなのかまとめていきます。

FIIO BT11はこんな人におすすめ
  • マルチなBluetoothコーデックを1つのトランスミッターで使いたい
  • aptXとLDACにそれぞれ対応したイヤホンやヘッドホンを持っている

FIIO BT11は豊富なBluetoothコーデックを活かした使い方をしたくて欲しい人が多いと思います。今まではLDACのトランスミッター・aptXのトランスミッターと分かれていたものが1つになったので取り回しは非常にしやすいです。

またハイエンドなイヤホンやヘッドホンを複数持っている人にとってもFIIO BT11は魅力的な選択肢ですよね。スマホなどもLDACには対応しているがaptXには対応していないGalaxyなどのスマホは多々あります。FIIO BT11があれば手持ちのイヤホンのコーデックを気にすることなくスマホやタブレット・PCなどの買い替えを検討することができます。

まとめ

Bluetooth トランスミッター「FIIO BT11」をレビューしました。

BT11
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • aptXのみでなくLDACにも対応しているBluetoothトランスミッター
  • iPhoneなどのApple製品でもでワイヤレスにハイレゾ音源が楽しめる
  • 2台接続のマルチポイントに対応
デメリット
  • 端末の切り替えがスムーズにいかない
  • aptX Adaptive接続時 24bit / 96kHzならランダムにノイズが乗る
  • 音量レベルが低い

ついに登場したFIIO BT11をレビューしてみました。

豊富なBluetoothコーデックの対応で今後デバイスとワイヤレスイヤホンやヘッドフォンのスペックを気にすることなく選べるのはかなり魅力的です。

頑なにAACより上のコーデックに対応しないApple製品に囲まれているぼくですが、ついにどのデバイスからでもLDACやaptXを楽しめるようになりました。

そんな魅力的な製品だけに今のソフトウェアの作り込みは少し残念。特に接続イヤホンやヘッドホンの切り替えが簡単にならないと正直使いにくいかなと。LDACはFIIO BT11でaptXはBT600で使っていた方が端末切り替えを気にせずに済むので並行運用を少しの間続けて様子をみようと思います。

なんにせよBluetoothコーデックで悩む必要がなくなるFIIO BT11は素晴らしいコンセプトの製品であることには変わりなく今後も売れ続けていくことが予想されます。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!

FIIO BT11 レビュー | LDACとaptX両方に対応したBluetoothトランスミッター

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