Lofree Edge レビュー | iPad mini 6と組み合わせて外出先の作業に使えるメカニカルキーボード
この記事でわかること
- Lofree Edgeの打鍵感
- Lofree Edgeは持ち出しに適しているのか。iPad mini 6と組み合わせてみた
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
以前薄型メカニカルキーボードで話題となったLofree Flowを販売しているLofreeよりさらに薄型計量されたメカニカルキーボード「Lofree Edge」が登場します。
最薄部5.4mmとかなり薄い本体は重量も500g切りしてきました。Lofree FlowやHHKBよりも軽い重量のキーボードとなっています。
メカニカルキーボードを使ったことある人ならわかると思いますが、ノートPCなどに搭載されているパンタグラフ式と違いタイピングしたときのフィードバックが心地よく病みつきになっちゃうんですよね。
ぼくはブログ執筆などで文字入力の機会が多いため、「持ち運べるメカニカルキーボード」にはかなり興味があり、今回はLofree Edgeが持ち運べるキーボードとしてどうなのかという目線でも見てみました。
薄型ながらしっかりとしたフィードバックを感じられるメカニカルキーボードです。
- 新開発のKaith POM スイッチ 2.0を搭載
- カーボンファイバーとマグネシウム合金のボディで軽量化
- 最薄部5.4mm・重量485g
- PCBガスケットマウント搭載でブレを軽減
- キーマップ変更可能
- Bluetooth & 有線接続対応
それではLofree Edge レビュー | iPad mini 6と組み合わせて外出先の作業に使えるメカニカルキーボードを書いていきます。
Lofree Edgeの特徴
Lofree Edge | |
---|---|
サイズ | 318 × 154 × 16.5mm |
重量 | 485g |
キースイッチ | Kaith POM 2.0 |
配列 | US配列 |
接続方法 | 有線接続 Bluetooth5.3 |
キー数 | 84 |
素材(本体) | カーボンファイバー マグネシウム |
素材(キーキャップ) | PBT |
電池容量 | 2,000mAh |
稼働時間 | 最大130時間 |
カラー | ブラック |
対応OS | Windows / Android Mac / iOS |
接続ポート | Type-C |
- Lofree Edge本体
- Type-A to Cケーブル(1.5m)
- 交換用キーキャップ
- 取扱説明書
Lofree Edgeには製造時の余ったカーボンファイバー素材がこのようなパーツで付属しております。非常に薄いですが、カーボンファイバーとだけあり強固な質感となっています。
組み立てるとキーボードディスプレイ用のスタンドに。
試しにLofree Edgeを設置してみましたが、これは良いですね。キーボードを複数持っている人などは使っていないときにディスプレイできる良いスタンドまで手に入ると思うとお得に感じます。
Kailh POM スイッチ 2.0対応
世界初のPOM素材のキーキャップで話題となった「Lofree Flow」。そのver.2.0となる「kailh POM スイッチ 2.0」がLofree Edgeに採用されました。軸的にはリニア(赤軸)となっています。
Kaith POM 2.0(リニア) | Flow Low-Profile(リニア) | |
---|---|---|
全高 | 9.8mm | 11.9mm |
キーストローク | 2.4±0.25mm | 2.8±0.25mm |
キー荷重 | 40±10gf | 50±15gf |
全高11.9mmだったLofree Flow向けのキースイッチがLofree Edgeでは9.8mmとなり、さらに薄さを実現。全高3.5mmのCHERRY MX Ultra Low Profileほどではありませんが、一般的なLow Profileキースイッチと比べて更なる薄さを実現しました。
キースイッチ押下したときの深さを表すキーストロークは当然短くなる方向でFlowの時から0.4mm短くなった2.4mmとなっています。一般的なメカニカルスイッチが4.0mmなのでそれと比べると60%も短くなってはいますが、打鍵感はその短さを感じさせないしっかりとした打鍵感を実現しています。
カーボンファイバー / マグネシウム合金のボディ
Lofree Edgeは本体素材として前面にカーボンファイバー・背面はマグネシウム合金が採用されています。
前面のカーボンファイバー素材は積層構造となっており端を見ると段ができているのがわかります。硬さと軽量に特化した3Kカーボンファイバーを採用したことでこの薄さを実現したと言えるでしょう。
背面はマグネシウム合金を採用。マグネシウムも鉄と比べると1/4程度の重量で実用金属の中では最も軽い素材となっています。
他にもマグネシウムは振動吸収性にも優れているため素材のため自動車のホイールやステアリングにも使われている素材です。キーボードの底面にはかなり適した素材であるかと思います。
最薄部5.4mm・重量485g
- Lofee Edge:約5.52mm〜約10.03mm、重量約479.2g(実測)
- Apple Magic Keyboard:4.1mm〜10.9mm、重量243g(Touch ID非搭載モデルは239g)
Lofree Edgeは最薄部約5.5mmの薄さを実現。AppleのMagic Keyboardが最薄部4.1mmとなっているため少し分厚くなっていますが、十分すぎる薄さを誇っておりデスクに置くと非常にスタイリッシュです。
重量は485gと他と比べて最軽量のキーボードではありませんが、無線にも対応した機能性やなんといっても打鍵感との両立ができているキーボードとなっており、軽量さだけでは語れない魅力がたくさんあります。
後述で持ち運びに関してどうだったのかこちらで触れています。
PCBガスゲットマウント
Lofree Flowの特徴の1つだったガスケットマウントがさらなる軽量化を求めてPCB素材が採用されました。
公式発表によるとPCBの採用でガスケットマウントだけで-20gだけされているようです。
肝心のタイピング感に底打ち感はまったくなく、マットを敷いていないような場所に置いてもしっかりと衝撃を吸収してくれます。
キーマップ変更可能
Lofree Edgeではキーマップがソフトで変更可能となっています。リリース時はWindowsのキーマップ変更ソフトのみリリース。
Mac向けは2024年第4四半期にリリース予定となっています。
キーマップ変更に対応していることでHHKB配列のようなキーマップも実現できます!
Bluetooth&有線接続対応
Lofree Edgeは無線と有線接続に対応。Bluetooth接続は技適を取得しており、日本国内でも安心して使うことができます。 本体バッテリーは 2000mAhの容量となっています。
- バックライト最大輝度:最大10時間
- バックライトOFF:最大130時間
電池持ちは上記の通りとなっており、1日8時間接続していたとしてもバックライトオフの場合2週間以上は充電不要となりますね。
ちなみに急速充電に対応しており、3時間でフル充電が可能となっています。
Lofree Edgeのレビュー
それではLofree Edge実機を使ったレビューをしていきます。
打鍵感
まずは肝心の打鍵感について。Lofree EdgeはKaith POM 2.0 スイッチのリニアが搭載されていましたね。
打鍵音を軽く収録してみました
タイピング音は軽く打鍵するとポコポコとした感じですが、少し強く打鍵したときにはキーキャップの薄さゆえにキーキャプと当たっているようなカチカチと高い音が聞こえてきました。
そのためタイピングする力が強い人はリニア軸とはいえ、少し音が気になるかも知れません。ちなみに一般的な静音化リングはキーキャプが薄いので取り付けは不可能でした。
Kaith POM 2.0 スイッチはストロークが短くなったこともあり、押下圧は軽く感じるため長時間のタイピングが楽で疲れも少ないです。
指へのフィードバックは少なめでひたすらコトコトとタイピングを続けられました。ロープロファイルは比較的フィードバックが少なくなるため、フィードバックありが好みの方はタクタイル(茶軸)の登場が待たれますが現状リニアだけの登場のようです。
また本体には角度調整可能な脚(キックスタンド)となっており、3°か6°を選択することができます。Lofree Flowのときは角度調整不可だったので少し立てたほうが好みの方にはありがたいですね。
総合バランスでいうと前述した強固な素材・PCBガスケットマウントや底面のゴム脚などにより、ブレのないしっかりとしたタイピングをこの薄型で提供してくれるのかと驚かされましたね。メカニカルキーボードは数多く試していますが、ロープロファイル内で考えると総合点はトップクラスです。
持ち運びに適している?
最近外出先で行う文章作成作業はもっぱらiPad mini 6で行っています。8.3インチくらいの小さいディスプレイのほうが作業に集中できるんですよね。
iPad mini 6とLofree Edgeを組み合わせてたときの重量やサイズ感について検証してみました。
- iPad mini 6:348.5g(保護ケースとMagSafeリングを装着した状態)
- Lofree Edge:478.9g(裸の状態)
2つ合計すると827.4gとなっています。Lofree EdgeはバックパックのPCいれる場所に入るので、持ち運べると感じるギリギリのサイズと重量感かなと感じます。
- 折りたたみキーボード(パンタグラフ式):約200g前後
- 折りたたみキーボード(パンタグラフ式で打鍵に優れている):約300g
- 小型キーボード(パンタグラフ):約400g前後
- Lofree Edge(メカニカルキーボード):478.9g
- HHKB(無接点静電方式):575g
- Lofree Flow(メカニカルキーボード):589.5g
重量だけで話すと正直ほかの折りたたみキーボードや小型キーボードのほうが軽いですが、Lofree Edgeは打鍵に優れたメカニカルキーボードなのです(しかも無線接続対応)。いろいろキーボード触っているとパンタグラフよりやっぱメカニカルキーボードのほうがタイピング気持ちが良いし、疲れにくさも間違いないと感じています。
HHKBやLofree Flowでは挫折した常時持ち運びですが、Lofree Edgeは薄型も相まってバックパックでの持ち運びが苦になりません。これで出社したときも常時メカニカルキーボードを使うことができます。
Lofree Edgeは当初発表時にはなかったキーボードスリーブが販売されることが決まっています。 Kickstarterでは29ドルでの販売になっており、別の適したサイズのケースを持ってない場合は専用ケースを選ぶのが間違いないでしょう。
無線接続対応しているっていうのも個人的には大きなポイントで、有線接続のみだと電源確保できずに長時間の作業がデバイスの電池状況で左右されちゃうんだよね。
リストレストやパームレストは必要か?
Lofree Edgeは最薄部が実測で5.52mmとかなり薄型のロープロファイルキーボードでしたね。一応手首保護のためにリストレストやパームレストが必要か検証してみました。
結果からいくとリストレストやパームレストは必要ないと思います。
手持ちのリストレスト「DeltaHub」を使ってみましたが、Lofree Edgeはバッテリーを本体下部に配置したことによりキーまでの距離が少し遠いためキー上部がタイピングしにくくなりました。
また手首の角度的に見てLofree Edgeは高さがないため、変に曲がることがありませんでした。
このことからもリストレストやパームレストを別途用意必要はなさそうです。
Lofree Edgeの気になった点
それではLofree Edgeの気になった点についてまとめていきます。
右端のHOMEキーなどが気になる
やはりこれは 気になる人が多いと思いますが、BackSpaceキー横のHOMEキー。誤タッチするのではないかと懸念している人は多いでしょう。
ぼく個人としてはホームポジションからほぼ手をずらすことがないのでHOMEキーは届かず、誤タッチは今のところありません。
ただHOMEキーなどいる?って聞かれるとMacでは使用頻度ほぼ皆無に等しいです。ただ会社で使っているWindowsでの操作となるとHOMEキーやPageUPなど意外と使うんですよね。
ホットスワップ不可
Lofree Edgeはキースイッチがはんだ付けされているため、基本的にキースイッチの変更は不可となります。 Lofree Edgeは現時点ではリニア軸のみの販売となっていますが、将来的にタクタイル軸などが登場したときに本体ごと買い替えとなると少し悲しいですよね。
この薄型と打鍵感を実現するためには仕方なかったのでしょうが、Lofree Flowがホットスワップ対応だったこともありできれば対応してほしかったですね。
Lofree Edgeはどんな人におすすめ?
最後にLofree Edgeはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 薄型のメカニカルキーボードを使いたい
- 有線接続やBluetooth接続を使い分けたい
- 持ち運ぶことが想定される
Lofree Edgeは最薄部5.4mmとかなり薄いメカニカルキーボードで重量も500gを切ってきました。メカニカルキーボードといえばキースイッチを搭載しているため重量級のキーボードが多く、本体厚も一般的なキースイッチだとパームレストがないと厳しいようなサイズ感になりますよね。
その点Lofree Edgeは薄型メカニカルキーボードを見事に体現したキーボードでした。薄型軽量になったにもかかわらず肝心の打鍵にも安定感がありブレることもありません。
リニア(赤軸)の採用により押下圧は少し軽かったのが気になりましたが、フィードバックもあり気持ちよくタイピングできるだけでなく手の疲れにくさも良いメリットと感じました。タクタイル版などが登場すればさらにおもしろくなるなと感じましたね。
Bluetooth接続にも対応しているため、ケーブルなどを別途持ち歩く必要もなく薄型メカニカルキーボードの持ち運ぶような使い方がLofree Edgeは最良の選択肢と感じました。
まとめ
超薄型のメカニカルキーボードLofree Edgeをレビューしました。
- タイピングが心地よいポコポコとした感触
- 最薄部5.4mmとかなり薄型
- 重量485gと持ち運びがギリギリいけるサイズと重量感
- 薄いながらしっかりとした指へのフィードバックあり
- 有線 & Bluetooth接続対応
- キーマップ変更可能
- 84キー故にBackSpace横のHOMEキーが気になる
- ホットスワップ不可
最初に言えることはこの薄型でポコポコとした心地の良い打鍵感を実現した素晴らしいキーボードです。ガスケットマウントを採用したLofree Flowで感じた打鍵感の心地よさをさらに軽量・薄型化したLofree Edgeでも感じることができる点は大きいですね。
重量が500gを切ったとはいえ84キーの75%キーボードなので少しサイズは大きいです。ギリギリ持ち運べるサイズ感で外出先や出張にも持ち歩いていきます。
もう1点個人的に嬉しかったのは軽量化ながらBluetooth接続が残っていたことです。iPad mini 6の1台でサッと文章作成作業をすることが最近多いため、無線接続できるのは非常にありがたい。Type−CポートがiPad mini 6に1ポートしかないので充電で使いたいんですよね。
2024年5月25日までLofree EdgeはKickstarterでクラウドファンディング中です。通常価格より安く購入できるため、気になった方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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