この記事でわかること
- Lofree FLOW 2の特徴や実際の使用感
- Apple製品との組み合わせでの統一感
- 新キースイッチの打鍵感とバリエーション
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
ついにコスパの高いキーボードと話題になったLofree FLOWがアップデート。Lofree FLOW 2が登場しました。
今回は先行でレビューさせていただく機会を得たのでLofree FLOW 2をガッツリ触らせてもらいました。
まずは言うまでもなく見た目の高級感がえげつない。デスク上に置いているだけで所有感が満たされます。
シルバーとスペースグレーのラインナップがあり、Macの色を彷彿とされるような色味に感無量です。シルバーを置くとStudio Displayとの相性は抜群。
見た目はもちろん中身も進化したLofree FLOW 2を今回はレビューしていきます。

ついにLofree FLOWのアップデートがやってきた!
- アルミ削り出し一体型ボディ: MacBookと同じ質感・カラーで完璧な統一感
- 3種類の新キースイッチ: Void(静音)、Surfer(リニア)、Pulse(タクタイル)
- VIA対応: 直感的なキーマップ変更が可能
- 側面タッチセンサー: 音量・輝度調整をスマートに操作
- 3サイズ展開: 68/84/100キーで用途に応じて選択可能
- 2段階チルト調整: 0°/11°の角度調整に対応
それではLofree FLOW 2 レビュー | Apple製品との最高の組み合わせを実現する美しいキーボードを書いていきます。
ついにやってきたLofree FLOWの正統進化
Lofree FLOW 2 68 | Lofree FLOW 2 84 | Lofree FLOW 2 100 | |
---|---|---|---|
サイズ | 341.2 × 107 × 21.5mm | 341.2 × 126 × 21.5mm | 398.2 × 126 × 21.5mm |
重量 | 635g | 745g | 870g |
キースイッチ | Lofree × Kailh Cloud シリーズ | ||
配列 | US配列 | ||
バックライト | ホワイトライト(白色) | ||
接続方法 | USB 2.4GHz 有線接続 Bluetooth 5.3 | ||
キー数 | 68 | 84 | 100 |
素材(筐体) | アルミニウム | ||
素材(キーキャップ) | PBT + PC | ||
電池容量 | 2000mAh | 3000mAh | 3000mAh |
稼働時間 | 最大90時間(ライトオフ) 最大13時間(最大光量) | 最大120時間(ライトオフ) 最大17時間(最大光量) | 最大120時間(ライトオフ) 最大14時間(最大光量) |
VIA対応 | |||
カラー | シルバー スペースグレー |
FLOW 2はキー数に応じて3種類のラインナップ。コンパクトな68キー・ファンクションキー付きの84・テンキーまでついた100キーが用意されています。バッテリー容量などを見ると中間となる84キーがスペック的なバランスはいいですね。


- Lofree FLOW 2本体
- USB Type-C to Aケーブル
- 2.4GHzレシーバー
- Windows用キーキャップ
- ユーザーガイド
アルミ削り出しの一体化ボディ


Lofree FLOW 2はなんといってもこのアルミ削り出しの一体型ボディが特徴です。底面蓋のつなぎ目のみの美しい筐体となっていますね。
実際の重量は635gとしっかりとした重さがあり、デスクに置いた時の安定感は抜群です。ただし、持ち運びを考えると想像以上に重たく感じられるのも事実。カバンに入れて持ち歩くには少し重量感が気になるかもしれません。


正面から見たときの一体感、そして今回レビューしているシルバーの無機質な感じが個人的には大好物です。


アルミ筐体といえば、MacBookやStudio DisplayなどApple製品との組み合わせが非常によく、このようにデスクに置いたときの統一感は秀逸。エッジ加工も滑らかなカーブを描いており、気持ちが良いRですね。


触ってみるとマットな仕上げで指紋も目立ちにくく反射もない仕上げになっていました。カラーはMacのシルバーやスペースグレーを彷彿とさせるいい色合い。この辺は非常に評価できますね。
またアルミをボディに採用したことで高い剛性を実現し、安定したタイピングにも寄与しており、タイピングも安定して行うことができます。



見た目から質感まで個人的には圧倒的にトップクラスだと思います。
キースイッチがアップグレード


Lofree FLOW 2に搭載された新キースイッチについて触れていきます。今回登場したのは3種類のキースイッチ。
- Void:リニア(静音)
- Surfer:リニア
- Pulse:タクタイル
各キースイッチの特徴を下記にまとめてみました。
Void | Surfer | Pulse | |
---|---|---|---|
タイプ | リニア(静音) | リニア | タクタイル |
総トラベル | 2.8±0.25mm | 2.8±0.25mm | 2.8±0.25mm |
作動トラベル | 1.3±0.30mm | 1.3±0.30mm | 1.6±0.30mm |
キー荷重 | 40±10gf | 40±10gf | 40±10gf |
スプリング | 15.5mm | 15.5mm | 15.5mm |
寿命 | 50億回 | 50億回 | 50億回 |


Lofree FLOW 2の本体カラーと統一されており、シルバーにはリニアのSurfer・グレーにはタクタイルのPulseが採用されています。


Lofree FLOW Lite(JIS)でも話題になってましたが、RGBバックライトがキーキャップまで透過するようにキースイッチ上部はクリアで統一されていました。
肝心の打鍵音ですが、職場などで使うならVoid一択!と言えるくらい静かです。実際の打鍵感をそれぞれのモデルで収録してみました。
こう並べて聴くとVoidの静音には圧巻ですね。音の聞こえが全く違います。
一方重要な打鍵感は個人的に気持ち良いのはやはりタクタイルスイッチのPulseでした。Surferも心地よいですが、ロープロファイルは浅いのでフィードバックをしっかり味わいたいならPulseと感じました。


キー荷重は変わらないはずですが、静音リニアのVoidはかなり軽く感じるのでFLOW 2の裏にあるガスケットマウントのポムポム感を直に感じることができました。こちらが好みの方も割と多いかもしれません。


1点キーキャップ取り換え時は端のキースイッチ取り外しに注意が必要です。かなりギリギリの縁で追い込まれたデザインになっているため、スイッチプラーがギリギリ入る程度です。取り外し時に少し傷がついてしまいました。


キーキャップ


キーキャップは前モデルと同じくPBT素材が採用されていますが、FLOWとFLOW 2のキーキャップでは印字方法が異なります。
- Lofree FLOW:五面昇華印刷(キーキャップの5面にインクを熱と圧力で浸透)
- Lofree FLOW 2:ダブルショット(2色のプラスチックを射出成形し、文字を形成)
簡単に言うとダブルショットは文字自体がプラスチックなので、キーキャップ表面が摩耗しても文字が消えることがありません。さらにプラスチックの2層構造のため、しっかりとした感触のキーキャップに仕上がっています。




シルバーはバックライトが明るく見やすかったですが、スペースグレーは少し暗くバックライトを頻繁に見る人は気になるかなといった印象でした。これはキーキャップが厚みのあるしっかりとしたものになった証拠でもあります。
側面にタッチセンサー採用


Lofree FLOW 2の本体デザインで特徴でもある右の筐体部分にはバッテリーと側面のタッチセンサーのためのセンサーが搭載されています。
- 音量調整
- ディスプレイ輝度
先日のLofreeさん主催の発表会でも話に上げたんですが、側面のタッチセンサーを追加するのであれば個人的にはスクロールに対応してほしかったというのが正直なところ。
またタッチセンサーの上にはUSB Type-Cポートが搭載されています。上部にUSBポート採用しているキーボードが多い中、右側面採用は珍しいですよね。


これに伴い、付属のUSBケーブルも片方はL字コネクタが採用となっています。付属ケーブルのカラーはコネクタ部分含めてシルバーの方も上記写真のケーブルが添付されており、少し残念でした。(デモ機だけの可能性あり)白のケーブルが良かった。
この右側が長くなっている形は賛否両論ありますが、確かに使っているとマウスが遠く感じます。普段横幅が狭いキーボードを使っている人ほど顕著に違いを感じるためこの点はマイナス点です。
また右側面のタッチセンサーにふれることがあり、いきなり音量が上がって驚くことがありました。ここはタッチセンサーをOFFにもできるため対策は可能です。



右が長い点はデザイン的にはいいんですけど実用上は少し難点があるかなという評価でした。すごく惜しいですよね。
VIA対応
Lofree FLOW 2ではついにVIAへ対応しました。これは待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
キーマップをブラウザやソフトから視覚的に変更できるアプリということですね。
- 直感的で簡単なキーマップ変更
- 設定の即時反映
- キーボード本体に設定を保存
- マクロ設定も自由自在
- ライティング設定(対応機種のみ)
- プログラミング知識は一切不要
自分オリジナルの使いやすいキーマッピングを簡単に設定することができます。
ついにチルト調整が搭載された




最後にLofree FLOW 2の細かいアップデート点も触れていきます。
- 2段階のチルト角度対応
- 2.4GHzのレシーバーと接続モード搭載
- Mac/Windows用のキーキャップ付属
前モデルFLOWではチルト角度が固定となっており、少し角度がほしい人にとっては残念でしたが、FLOW 2ではチルト用の台座が搭載し、0°/5° or 7°の切り替えが可能となっています。
- 68キー:7°
- 84/100キー:5°
滑り止め用のゴムもあるため、土台を上げてもしっかりと安定しています。個人的にはロープロファイルいえども少し角度があったほうが好みなのでこれは嬉しいアップデートです。
ただ68キーの場合このチルト用の台座が飛び出ており、横や上から見るとそこが少し気になりました。本体の厚みもないのでこの実装方法が良かったのかもしれませんが・・・
接続モードも2.4GHzが追加。有線のUSB-C + Bluetooth(3台ペアリング) + 2.4GHzの接続方法となりました。事情があってBluetooth接続ができない人やBluetoothの安定しない環境で使っている人には嬉しいアップデートですね。


最後にLofree FLOW 2をMacだけでなくWindowsと組み合わせて使う方も多いと思いますが、それぞれのOSに対応したキーキャップを付属しています。FLOWは1つのキーキャップに2つのOS向け記載があったのでここは嬉しい改善点!
Lofree FLOW 2の気になった点
最後にLofree FLOW 2の全体的な完成度は高いのですが、気になった点もあるので次回へのフィードバックに記載してまとめていきます。
- アルミボディの傷つきやすさ
- 側面タッチセンサーの誤作動
- 右側の長さによる使い勝手の変化
アルミボディの傷つきやすさ


アルミ素材の宿命ですが、想像以上に傷つきやすいのが気になりました。特にキーキャップを取り外す際のスイッチプラーや、デスクとの摩擦で細かい傷が入りやすいです。
美しいアルミボディだけに、傷が目立つと残念に感じてしまいます。日常的に使う場合は、デスクマットの使用や取り扱いに注意が必要です。
側面タッチセンサーの誤作動




意図しないタッチセンサーの反応は実用上の大きな問題だと感じました。作業中に無意識に手が触れて音量が急に上がったり、輝度が変わったりすることがあります。特に音量は影響が大きいのでいただけません。
幸い設定でOFFにできますが、搭載された機能を使えないのは残念です。賛否両論意見もあるようでセンサーを搭載するにしてもより理にかなったものを、せめて機能割当は入れてほしい機能ではありました。
右側の長さによる使い勝手の変化
デザイン的には美しいのですが、右側が長いことでマウスまでの距離が遠くなるのは確実にマイナス点です。特に普段MacBook Air/Proの狭いキーボードに慣れている方ほど、違和感を感じるはずです。
長時間作業すると肩への負担も気になってくるため、使用環境によっては大きなデメリットになる可能性があります。
Lofree FLOW 2はどんな人におすすめ?


最後にLofree FLOW 2はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- Apple製品との統一感を重視する人:MacBook、Studio Displayとの完璧な色合わせ
- 長時間のデスクワークが多い人:ロープロファイルによる疲労軽減効果
- キーボードカスタマイズを楽しみたい人:VIA対応による自由な設定変更
- デザインと機能性を両立したい人:美しい外観と実用的な機能の両立
- 静音性を重視する人:Voidスイッチによる圧倒的な静音性
- 複数デバイスを使い分ける人:Bluetooth 3台ペアリング + 2.4GHz + 有線対応
まとめ
Lofree FLOW 2は、Apple製品との統一感という点では間違いなく最高レベルの仕上がりでした。


- Apple製品との調和性が高い本体デザイン
- アルミ削り出しの一体化ボディ
- アップグレードしたキースイッチの打鍵感が良い
- キーキャップの質感が強化
- VIA対応
- アルミボディの傷つきやすさ
- 側面タッチセンサーの誤作動
- 右側の長さによる使い勝手の変化
アルミ削り出しボディの質感、MacBookとの完璧な色合わせ、VIA対応による自由なカスタマイズ性など、多くの魅力を持った製品です。特に印象的だったのは外観の美しさと実用性の高い両立。デスクに置いた時の所有感は他のキーボードではなかなか味わえない高級感です。
一方で、右側の長さやタッチセンサーの誤作動など、実用面での課題もあります。また、アルミボディの傷つきやすさや重量感も人によっては気になる点でしょう。
ただし、普段からキーボード作業が多く、Apple製品との統一感を重視する方には、これらの課題を差し引いても十分におすすめできる製品だと感じました。
Kickstarterでの価格(68キー$89〜)を考えると、この品質とデザインは非常にコストパフォーマンスが高いと評価できます。気になる方は、クラウドファンディング期間(2025年8月9日まで)中にチェックしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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