この記事でわかること
- Alice配列や分割キーボードのメリット・デメリット
- Mistel MD600 Alpha BT Rhinoの使用感について
こんにちは!本業も副業もキーボードでのタイピングがメインとなっているじゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
1日の半分近くキーボードを触っているため毎日使うデバイスとして人1倍強いこだわりを持ってキーボードを選んで使っています。
本日紹介するのは左右が扇状に傾いたAliceレイアウト・肩を丸めることなく自然な位置に腕を持ってこれる分割・ホームポジションから指がほぼ動くことのない60%レイアウトと体にとことん優しいキーボード「Mistel MD600 Alpha BT Rhino」です。
つい先日まで国内の取り扱いが無かったのですが、2024年7月より正式に国内での取り扱いが開始。Mistel公式よりAmazon経由で販売が開始され買い求めやすくなりました。
Aliceレイアウト・分割・60%レイアウトと導入へのハードルが高そうな雰囲気を醸し出していますが、約1ヶ月ガッツリ使ってみて導入当初より違和感なく作業に馴染んでくれました。長時間不動で作業していても肩が自然と張っているため凝りが少ないですし、手首も自然な角度でタイピングできるため負担が少なく作業することができました。
ぼくは自作の分割キーボードも持っているのですが、こっちは自作と導入へハードルが高いので長時間作業で肩こりが気になっている人はMistel MD600 Alpha BT Rhinoが俄然おすすめです。
作業性が良いだけでなくレトロなデザインも個人的にはお気に入りポイントです!
- Aliceレイアウト
- 60%分割キーボード
- 有線・Bluetooth接続対応
- CHERRY MXキースイッチ
- ホットスワップ対応
- PBTキーキャップ
- Gateron G Pro Brown / Gateron G Pro Red / CHERRY MX Clear / CHERRY MX Silent Red
それではMistel MD600 Alpha BT Rhino レビュー | Aliceレイアウトの60%分割キーボードを書いていきます。
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoの特徴
- Mistel MD600 Alpha BT Rhino本体
- USB Type-C to Cケーブル
- USB Type-C to Aケーブル
- キーキャップ引き抜き工具
- マグネット脚 × 6
- 接続用ネジ
- 取扱説明書
Aliceレイアウトの60%分割キーボード
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoはキー配列が左右で扇状に傾いている人間工学に基づいた配列をしているAliceレイアウトに対応したキーボードです。ただそれだけでなく左右に分割する機能も搭載されており、腕や手首を自然な角度で使うことのできます。
実際にHHKBを使用したときとの手の角度を比べてみると差は明らか。Mistel MD600 Alpha BT Rhinoのほうが手が自然に置けていることが分かります。また腕の位置も開くことで肩も自然な姿勢をキープでき、長時間の作業において肩こりなどを防止することが可能です。
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoには付属のマグネット脚を取り付けられる場所が合計6箇所あります。
奥を高くすることで角度をつけたり、中央を高くすることでテンティングのように手首の角度を更に自然にすることも可能です。
また60%という比較的コンパクトなキーボードとなっているのでホームポジションからあまりズレることなくほぼ全てのキーに手が届くようになっています。
ホームポジションからほとんど手を動かすことがないので最小限の動きでタイピングを続けることができます!
無線接続対応
- 有線接続
- Bluetooth 5.0(最大3台ペアリング)
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoは有線と無線での接続に対応しています。
有線接続はUSB Type-Cポートでの接続となり、分割している左右どちらにもポートが搭載されており自由なレイアウトでの接続が可能。
無線はBluetooth接続に対応しており、「Fn + X」「Fn + C」「Fn + V」のキーで3つのデバイスをシームレスに切替可能となっています。3台もペアリングに対応していれば日常遣いで困ることはありません。
ホットスワップ対応
Mistel MD600 Alpha BT RhinoはCHERRY MXのキースイッチに対応。
押下圧 | 総トラベル | 作動点 | |
---|---|---|---|
Gateron G Pro Brown | 55±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
Gateron G Pro Red | 45±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
CHERRY MX Clear | 65±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
CHERRY MX Silent Red | 45±15 gf | 3.7mm | 1.9mm |
上記4軸のラインナップがあり、打鍵感の好みに応じて購入時に選択することができます。キースイッチの取り替えが可能なホットスワップにも対応しており、より自分好みなキーボードに仕上げることができます。
ちなみにキースイッチがCHERRY MX対応ということでキーキャップももちろん交換できるようになっています。
キースイッチとキーキャップは好みやシーンに合わせて交換することができるよ!
マクロでのマクロ・キーリマッピング・レイヤ機能に対応
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoはキーボード本体でマクロやキーリマッピングに対応しています。
- マクロ:よく使う文字列を登録できる(メールアドレスやパスワードなど)
- リマッピング:キーの割当変更(CapsLockキー → Ctrlキーなど)
マクロのほうは住所やメールアドレスなどの定型文を登録。リマッピングはCapsLockキーをCtrlキーなどに変えるときに使えます。(ちなみにCapsLock → Ctrlキーの入れ替えは本体のDIPスイッチでの可能)
個人的にはHHKB配列に慣れているため、Backspaceを1段下げるリマッピングも適応させています。
これらはキーボード本体で設定することができ、専用のソフトなどは必要としません。ただ本体でしかできないデメリットもあり、設定内容を記憶しておく必要があり確認が難しくなっています。
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoのレビュー
それではMistel MD600 Alpha BT Rhinoを実際に使ったレビューをしていきます。
打鍵感について
今回Mistel MD600 Alpha BT Rhinoはキースイッチ茶軸(Gateron G Pro Brown)をご提供いただきました。
押下圧 | 総トラベル | 作動点 | |
---|---|---|---|
Gateron G Pro Brown | 55±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
Gateron G Pro Red | 45±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
CHERRY MX Clear | 65±15 gf | 4.0 mm | 2.0 mm |
CHERRY MX Silent Red | 45±15 gf | 3.7mm | 1.9mm |
打鍵音はカチカチといった音でキーの場所や押下したときの強さによっては底打ち音のような高い音が聞こえてきます。総トラベルが40mmあるうちの約半分のところでキーが反応するため、軽い力で押下してもしっかり反応してくれます。
Gateron G Pro Brownは押下圧は55gfとそこまで重くなく、心地の良いキーが深く沈んでいく感覚を味わうことができます。感触としてはタイピングは常に一定のフィードバックは感じますがかなり軽い印象を受けました。キースイッチの評価にはなりますが、個人的には押下圧このままでもう少しフィードバックがあったほうが好みでしたね。
さらに軽さを追求するのであればGateron G Pro Red・更には静音をに特化したSilent Redもあるため、好みに応じてキースイッチを選択できるのは魅力的ですね。
実際の打鍵音は動画でチェック!
Aliceレイアウトってどう?
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoは左右のキーが扇状に傾いているAliceレイアウトが採用されていますよね。ぼく個人としてAliceレイアウトを使ったのはこれが初めてでした。
(ブログパーツ)筆者のキーボード使用歴
タイピングミスについて
まずAliceレイアウトになったことでタイピングミスが発生したのかという点についてですが、これはぼくの場合全くありませんでした。
ぼくは普段からHHKBのようなを使っているためキー配列自体にも違和感なく使うことができました。
分割して使ってみた
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoはさらに分割できるため分割して使うことがほとんどでした。
通常のキーボードであれば中央に手を寄せる必要があるため、肩が丸くなる傾向にあり肩こりの原因となりますよね。少し広げた状態で使うことで腕から肩にかけて自然な角度で使うことができます。
矢印キーについて
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoをよく見ると矢印キーがなく導入にハードルを感じる人がいると思いますが安心してください。
右側の本来矢印キーがあるような位置にある「右Windowsキー・右Fnキー・右Ctrlキー・右Shiftキー」を矢印キーに変更することができます。
方法はマクロではなく、「左Windowsキー・右Altキー・右スペースキー」を長押しすることで矢印キーに変わります。ぼく個人は右の修飾キーを使うことはほとんどないため矢印キーでの使用をすんなり受け入れることができました。
分割キーボードだからできるiPad mini活用
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoに問わず分割キーボードを使うと自分の眼の前にスペースができます。このスペースにデバイスなどを置くことでさらに作業がしやすくなるんです。
ぼくの場合はiPad mini 6を置いてメモ代わりにすることがお気に入り。作業中に思いついたことをメモしたり、頭の中の整理のために一旦考えを書き出す目的で使っています。
別にiPad mini 6じゃなくてメモ紙を置いてもいいですし、マウスやトラックパッドを置くという手もあります。
分割キーボードは使いやすい眼の前にスペースができるという点も見逃せないポイントとなることを頭に入れておきましょう。
キーボードを少し横にずらすだけで中央に大きいスペースができるのは分割キーボードのメリットです!
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoの気になった点
それではMistel MD600 Alpha BT Rhinoの気になった点について紹介します。どちらも製品の特徴から感じたデメリットとなっています。
横に広げるほど楽だがマウスは遠い(分割キーボード)
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoというより分割キーボードのデメリットとして右に置いているマウスへの距離が遠く感じます。テンキー付きフルキーボードを使うことを想像すればわかりやすいと思います。
肩幅に近づければ近づけるほどマウスが遠くなるという状態になるため、マウス操作中心となる人は特に違和感を感じるかもしれません。
対策として分割キーボードのおかげでできた真ん中に置くのも1つの手ですし、右キーボードだけやや中央よりに置くことで緩和することはできます。
Macで使う場合はcmdキーの場所が少し気になる(Alice配列)
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoのキー配列はAlice配列となっているため、Macでよく使うcmdキーまでが傾いており、横のOptionキーから並行になっており少し距離が空いています。
このスペースが慣れるまで少し違和感を感じます。押し間違いするというよりはぼくの場合空振るときが何度かありました。ただ慣れてみればcmdがよく使う「C」や「V」と今では逆にこっちのほうが良いとまで感じています(笑)
Mistel MD600 Alpha BT Rhinoはどんな人におすすめ?
最後にMistel MD600 Alpha BT Rhinoはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 長時間のPC作業で肩こりが気になっている人
- PC作業中にメモなどを取りたい人
- レトロなキーボードの見た目が好きな方
Mistel MD600 Alpha BT RhinoはAliceレイアウトかつ60%分割キーボードということで長時間のPC作業を毎日続けているような方に特におすすめです。通常のキーボードのように手を中央に寄せて作業する必要がないので肩を張った状態で作業できるのはもちろん、作業経過に応じてキーボードを動かすとこで凝り固まることを防止します。
タイピングについて分割が苦手という方はとりあえず左右を分割せずに作業することでホームポジションでのタイピングが強制的に取得できます(笑)そこから分割していけば快適なPC作業ライフを送れること間違いありません。
分割キーボードのメリットとして生まれた中央スペースにメモなどを配置することで作業性はさらにアップするのでおすすめです。
またレトロなキーボードの見た目が好きな方にMistel MD600 Alpha BT Rhinoの本体デザインはドンピシャではないでしょうか。
まとめ
Alice配列の分割メカニカルキーボード Mistel MD600 Alpha BT Rhinoをレビューしました。
- Aliceレイアウトや分割キーボードで肩こり軽減
- 分割してできた中央のスペースにメモ帳などを配置して作業効率UP
- 軽く心地よい打鍵感で長時間の作業でも負担減
- Bluetooth対応でデスク上のケーブルを減らせる
- ホットスワップ対応で好きなキースイッチを使用可能(CHERRY MX)
- 横に広げるほど楽だがマウスは遠い(分割キーボード)
- Macで使う場合はcmdキーの場所が少し気になる
記事内での話したようにAliceレイアウトは初めて使いましたが、ぼくの場合すぐに受け入れることができました。届いてからほとんどの時間を分割して使用していますが、やはり分割は肩こりが少なく長時間作業に向いていますね!
気になる点で話したようにマウスが必然的に遠くなるため、マウス操作中心となる方は右キーボードの位置を工夫するとよいでしょう。
重要な打鍵感も茶軸にしては少し軽いと感じましたが、逆に指から手にかけての負担は非常に少なく1日作業していても全く苦にはなりませんでした。
以前は日本での購入は個人の並行輸入という形になっていましたが、2024年7月よりAmazonでMistel公式販売が開始されたので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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