この記事でわかること
- XREAL Airでしっかり見えなかったぼくがRokid Maxの視度調整を試した結果
- Rokid Maxの特徴や使用感
- Rokid Maxで細かい文字を見るブログ作業をやってみた
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
最近盛り上がっているAR界隈ですが、もうすぐ空間コンピューティングのApple Vision Proが販売開始されるなど今年もワクワクさせられるような製品がたくさん登場する発展途上中の分野です。
その中でメガネの形状をしたARグラスのXREAL Airを先日レビューしましたが、70g前後のフルHDの外部モニターとして特に出張中のお供として役立てています。ただ1点気になる点があり、細かい文字が見にくい。これはぼくの視力が原因だったらしくどうやら近視が入っているようです(視力検査では両目1.5)。
同じような視力は世の中にごまんといるようで、専用のインサートレンズというものが販売されていますが購入までに眼科?で処方箋もらって → 専用のショップへ送付するなどメガネを買ったことのないぼくにはハードルがいかんせん高い。
とそんな悩みを解決するARグラスがあるんです。0.00D 〜 -6.00Dまでの視度調整がARグラス本体に搭載された「Rokid Max」を今回はレビューしていきます。
Rokid Maxの上部に搭載された視度調整ダイヤルを回すだけで細かい文字がくっきりと見えてくる!本当はここまでくっきり見えるものだったのかと改めて驚かされました。
作業からエンタメまで活かせるRokid Maxをメーカーから借用させてもらったので、今回はレビューしていきたいと思います。
細かい文字がくっきりと見えるようになり作業効率が大幅アップ!さらに快適なARグラスとなりました!
- 6メートル手前から215インチを見ている感覚
- 0.00D〜-6.00Dの視度調整
- 100000:1の高いコントラスト比
- 最大600ニトの輝度
- 左右にデュアルスピーカー搭載
- ノイズキャンセリングを搭載したマイク
それではRokid Maxレビュー | 視度調整は正義。文字をくっきりと見せるARグラスを書いていきます。
Rokid Maxの特徴
Rokid Max | |
---|---|
サイズ (折りたたみ時) | 174.37 × 158.71 × 44.94mm |
重量 | 75g |
ディスプレイ | 0.68インチMicro-OLEDパネル |
明るさ | 最大600ニト |
視野角 | 50° |
解像度 | 1920 × 1080 |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
接続端子 | Type-C |
Rokid Maxの重量を実測してみると76.7gでした。付属の遮光カバー(11g)と組み合わせた場合87.7gとなります。
- Rokid Max本体
- USB Type−Cケーブル
- ノーズパッド
- 携帯用ケース
- 遮光カバー
- クリーニングクロス
- 取扱説明書
付属している携帯用ケースは下段にUSB-Cケーブル、上段にRokid Maxを格納することができます。中に仕切りがあり2段になっています。
この下段には別記事で紹介するAndroid TVを搭載したポータブル機「Rokid Station」をちょうど格納することができます。シンデレラフィットだったので気づいたとき感動してしまいました(笑)
6メートル手前から215インチが目の前に
”6メートルから215の巨大スクリーンを見るような感覚”(公式引用)
Rokid Maxを装着することで50°を誇る視野角から見える1080p 120Hzのモニターが目の前に広がります。
実際どのくらいなの?って人に方にぼく個人が感じた大きさですが、スクリーンを見ているような感覚でデスク上でディスプレイを使うより更に大きく感じます。距離は50cm程度、Rokid Maxではこの距離は変えることはできません。
SONY製の有機ELパネルが採用されており、映像は鮮明に映し出されます。
0.00D〜-6.00Dの視度調整
ぼくがRokid Maxをおすすめしたい点はこの0.00D〜-6.00Dの視度調整が本体に付属しており、軽度の近視であれば本体で調整できること。この機能には驚かされました。
しっかりと細かい文字まで見ることができるんです。
調整はグラス上にある視度調整ダイヤルを回していくだけ。他社のXRグラスとは違い個人専用のインサートレンズを作成する必要がない点が魅力的で家族などとの共用も可能となっている。
個人的にXRグラスのハードルの高さは「装着してみないとちゃんと見えるかわからないこと」ですが、Rokid Maxであれば本体である程度調整できるため購入時の安心感が違います。
100000:1の高いコントラスト比
Rokid Maxは有機ELパネルが採用されているため、コントラスト比が100000:1と非常に高いです。
要は黒の表現に優れており、映画コンテンツなどをみるのに非常に優れています。
ほかのXRグラスにも言えることですが、エンタメ消費にすぐれているXRグラスは映画コンテンツなど影の表現を鮮明に映し出してくれます。
最大600ニトの輝度
Rokid Maxは最大600ニトの輝度を誇っており、6段階での調整が可能となっています。調整はテンプル(つる)に輝度調整ボタンが1つ搭載されており、押下することで1段階づつ変化します。
輝度調整のおかげで少し明るい場所でも鮮明に視認することが可能。
晴天時などはさすがに600ニトの輝度くらいでは見えませんが、付属の遮光カバーを装着すれば鮮明に視認することができるようになります。
ほかのXRグラスより高い輝度をほこっているよ!
左右にデュアルスピーカー搭載
Rokid Maxは左右にHDディレクショナルスピーカーを搭載しています。スピーカーは耳元に搭載されており音漏れが少なくコンテンツを楽しむことができます。
音質に関して詳しくは後述しますが、比較的高音質でこれといった不満はありません。本格的に楽しむ際はRokid Maxに接続しているデバイスと直接ワイヤレスイヤホンなどを接続すればRokid Maxから音声出力されることはありません。
Rokid Maxの音量調整は本体と接続した端末の両方から行うことができます。Rokid Max本体の音量調整ボタンはテンプル(つる)の右側にあります。
ノイズキャンセリングを搭載したマイクを搭載
Rokid Maxはノイズキャンセリングマイクを左右に搭載しており、通話などに対応しています。
スマートフォンとRokid Maxを接続しているときに着信があれば、Rokid Maxのマイクが採用されシームレスに通話をすることができました。
Rokid Maxのレビュー
それではRokid Max実機を使ったレビューをしていきます。
視度調整で文字が視認できるまで鮮明に映る?
先に結論から。Rokid Maxを使えば視度調整のおかげで細かい文字が鮮明に見えるようになります。
視度調整の搭載されていないXREAL Airを使ったときは一部見にくい場所がありつつも使えないレベルではないといった印象でしたが、Rokid Maxなら全てが鮮明に見える。
初めて装着して視度調整したときは正直感動しました。
おかげでぼくが求めていたブログ記事執筆がさらにどこでも可能に。Galaxy Z Fold5 + 折りたたみキーボードと組み合わせればSamsungのDexモードでPCライクにいつでも快適に作業することができます。
視力は人によりますが若干の調整ならRokid Maxのみでできる。専用のインサートレンズとは違い他人でも使えるという点はRokid Maxの大メリットではないでしょうか。
使用感について
Rokid Maxを実際に使った使用感について細かく見ていきましょう!
画質
解像度:フルHD(1920 × 1080)・リフレッシュレート:120Hzのマイクロ OLED ディスプレイを搭載したRokid Maxの画質は非常に満足できるものがあります。画面端まで鮮明に映し出しており必要十分なスペックを有していると言えます。
用途としては動画・ゲーム・PCモニターなど様々な用途が想定されますが、どのシーンであっても十分な持ち運びモニターとして使うことができます。
見え方としては眼の前に大きいスクリーンが映し出されている感じで没入感は非常に高いです。デスク上で考えたら27インチのディスプレイを使っているイメージです。このサイズで実現できているのがXRグラスはすごいといつも実感させられます。
画面輝度は最大600ニトと十分すぎる明るさではありますが、最大輝度で長時間使うと目が痛くなるため明るい部屋で使うときは付属の遮光カバーを装着して輝度を抑えて使うことをおすすめします。
音質
Rokid Maxの左右にはHDディレクショナルスピーカーが2基搭載されており、迫力のあるサウンドを耳元で鳴らしてくれます。
低音・高音ともに解像感高く鳴らしてくれますが、音量を上げると音漏れも当然するため利用できるシーンは限られてきます。外出先など音漏れできない場所で使うのであれば別途イヤホンを端末に接続して使うほうが良いです。
自宅内など静寂空間で使うのであればRokid Maxのスピーカーで十分。音質は正直良い部類に分類されるでしょう。
装着感
装着感は個人差がありますがぼくにはしっくりときました。付属のノーズパッドは2種類高さ違いのものがあるため、自分の顔にあったものを選びましょう。
ノーズパッドの素材はシリコンとなっており、柔らかく肌触りもサラサラとしています。鼻筋部分に当たっても特に違和感はありません。
Rokid Max本体の重量バランスが良く柔らかいノーズパッドとテンプル(つる)のバランスが良いです。ただ遮光カバーを取り付けたときは前が重くなった感覚があり、ノーズパッドいわゆる鼻筋にかかる重量が大きくなります。その状態で特に痛みが発生するなどの支障はありませんが、取り外した後にはノーズパッドの跡がしっかりと顔に残っていました(笑)
テンプル(つる)の開きは柔らかく大きく開きます。頭を締め付ける感覚は特にありませんでした。
有料配信が見れるHDCP対応
Rokid Maxは有料配信サービスのデジタルコンテンツ保護に使われている著作権保護技術HDCPに対応しています。
このHDCPに対応していないモニターを使うと著作権保護のために一部アプリでは映像出力を止めるものがありますが、Rokid Maxではその心配はありません。
Rokid Maxの気になった点
それではRokid Maxを使っていて気になった点をまとめていきます。
本体上部の熱が少し気になる
Rokid Maxは約10分以上つかっていると本体上部がほんのりと熱くなってきます。高温で熱いと感じるわけでなく本当にぬるいくらいの温度に上がります。
装着していると額部分が当たるのですが、気になるといえば気になる。気にならないといえば気にならないと本当に微妙な加減で熱を帯びます。
個人で感じ方は違うと思いますが、ほんとにすこーし気にあることがあるくらいに頭に入れておけば良いと思います。
3DoF ヘッドトラッキング対応もコンテンツが追いつかず
Rokid Maxは高性能で3DoF ヘッドトラッキングに対応しています。9軸のセンターが搭載されており、頭の動きを検知してくれます。
が現状そのセンサーを活かせるコンテンツが提供されていません。そのためある空間にディスプレイが固定されたように見える空間ディスプレイなどには対応しておらず宝の持ち腐れ状態になっています。
そのため公式からのソフト提供が待たれる日々が続いており、今後に期待したいところです。
Meta Quest 3のように空間にディスプレイが複数枚表示できたら非常に面白いよね!
Rokid Maxはどんな人におすすめ?
最後にRokid Maxはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 近視持ちで軽度な視度調整が必要な方
- どんな場所でも手軽に大画面を楽しみたい方
- Type-C映像出力デバイスを持っている方
Rokid Maxは0.00D 〜 -6.00Dまでの視度調整が可能なので軽度な近視持ちの方であれば文字がくっきりと見えるレベルまで調整することができます。他のメーカー含めて「ARグラス試してみたけど少し見えにくかったな」という人にはかなりおすすめできるARグラスとなっています。
持ち運びケースに入れた状態で322.3gとなるRokid Maxはどこでも気軽に大画面を持ち出すことができます。
Type-C映像出力できるスマホなどをもっていればエンタメ用としても十分に使うことができるので出張先で小さいスマホ画面で映画を見ていた方などには特におすすめできます。
外出先や出張先でエンタメ楽しみたいけどそんなデバイス持ってないよ!という人にはRokid StationというAndroid TVを搭載したポータブル機が同メーカーから販売してますのでそちらをチェックください。
まとめ
視度調整ができるARグラス Rokid Maxをレビューしてみました。
- 視度調整で文字が視認できるまで鮮明に見える
- 眼前に映画館のような大型ディスプレイが出現
- フルHD 120Hzのディスプレイが美しく映像に没入できる
- 迫力のあるデュアルスピーカーでイヤホンいらず
- ノーズパッドは柔らかく長時間装着可能
- 本体上部の熱が少し気になる
- ヘッドトラッキングを活かしたコンテンツが未配信
Rokid Maxはなんといっても視度調整が本体に搭載しており、他の人とも流用できる点に他製品と比べてもアドバンテージがあります。映像自体は他メーカーでも使っているSONY製のMicro-OLEDパネルが使われているため非常に綺麗でフルHDの解像度でまったく文句なしです。
意外とスピーカーの音質に優れており音量を上げてもよい環境であれば解像感優れた迫力のあるサウンドをRokid Maxだけで楽しむことができます。開放型のスピーカーから耳元で音がなるため人がいる場所では音量に注意が必要です。
別でレビューしているAndroid TVを搭載したエンタメ機 Rokid Stationと組み合わせればどこでも気軽に映画などを楽しむことができます。
ARグラスを試着して見たけど少しボヤケていたという人は手放しでRokid Maxを購入検討して全く問題ないと思います。くっきりと映像コンテンツを楽しめますよ!
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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