この記事でわかること
- Mistel AIRONEの打鍵感やタイピング音
- iPad mini 6との外出先での組み合わせについて
こんにちは!数々のキーボードを使ってきた結果、パンタグラフ式では満足できなくなったじゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
普段の仕事がPC業務という方はキーボードに触れている時間かなり長いですよね。ぼくもブログ記事の執筆や仕事での入力作業が多いため、キーボードを手に触れている時間が1日の半分近くあります。
今回レビューしていくのはCherry MX Ultra Low Profile スイッチという超薄型キーボードのために設計された全高3.5mmの極薄スイッチを搭載した「Mistel AIRONE」になります。
フロントベゼル厚がわずか5.08mmと薄く最上段のキートップも約14mmとかなり極薄のメカニカルキーボードで重量が約295gという300gを切っています。
先に明確なデメリットを紹介するとMistel AIRONEは有線接続のみに対応しています。Bluetooth搭載しておらずバッテリーも非搭載なんですよね。だからこそ他には見ない薄型・軽量ボディを実現できています。
最大のメリットとしては打鍵感の良いキーボードを持ち歩くことができます。おかげで外出先・出張先・別部屋での作業など持ち運びが全く苦にならないサイズ感がかなり気に入っています。
こだわった打鍵感を常に使いたい方にMistel AIRONEおすすめです。
- 重量300gを切る唯一無二のメカニカルキーボード
- CHERRY MX Ultra Low Profile スイッチを搭載
- ABS製のキーキャップ
- 有線接続のみに対応
- 本体でマクロやリマッピングに対応
- RGBバックライト搭載
それではMistel AIRONE レビュー | iPad mini 6と組み合わせで最軽量の作業環境を持ち歩けるメカニカルキーボードを書いていきます。
Mistel AIRONEの特徴
今回はシルバー / タクタイルを購入してみました。軽快にタイピングできるクリックも気になったんですが、外での使用を考慮してタクタイルを選択しました。
- Mistel AIRONE本体
- Type-C to Cケーブル(0.3m)
- Type-A to Cケーブル(1.2m)
- 持ち運び用バッグ
- 取扱説明書
重量 300gを切る唯一無二のメカニカルキーボード
Mistel AIRONEは総重量300gを切る65%のメカニカルキーボードです。
なんといってもフロントベゼルの厚み約5.25mm。キートップが約10.94mmの極薄仕様となっており、持ち運びにも適しています。この厚みでメカニカルキーボードを実現していることに驚きですよね。
公式HPを見ると約295gとなっていますが、実測すると約270gしかありません。
この重量や薄さを活かして持ち運びにも適しています。専用のケースや30cmの短いType-Cケーブルも付属しており、他にアクセサリを購入することなく持ち運びことができます。
CHERRY MX Ultra Low Profile スイッチを搭載
前述した厚み5.08〜14mmの極薄ボディでメカニカルキーボードを実現している理由はCHERRY MX Ultra Low Profile スイッチにあります。
ノートパソコンや薄型キーボードのために設計されたスイッチで、この薄さながら通常のメカニカルキーボードのような打鍵感を提供してくれます。
この極薄キーボードだとMacBookなどで採用されているパンタグラフ式と思うけどメカニカルキーボードなんです!
ABS製のキーキャップ搭載
Mistel AIRONEのキーキャップはABS樹脂製が採用されています。
形状は完全フラット、取り外しは不可となっています。
他のキーボードで見たことあるかもしれませんが、ABSは使用に伴い徐々に光沢仕上げのようなテカリが出てくる性質があります。
使用に伴いテカリが出てくるのは仕方ないですが、ABSには成形がしやすいというメリットがあります。おそらくPBTを採用しなかったのはこの薄型を実現するためだったかも知れません。
ちなみにMacBookのキーキャップもABSが採用されています。素材感がわからない方はMacBookのキーキャップを想像してもらえれば質感がなんとなく伝わるのではないかと思います。
有線接続のみに対応
Mistel AIRONEは極薄軽量のボディ実現のためにバッテリーは非搭載、有線接続のみ対応しています。この辺はトレードオフといえるでしょう。
有線接続の使用環境に合わせられるよう約30cmのType-C to Cケーブルと約1.2mのType-A to Cケーブルが付属しています。
おすすめの使用方法はMacBook本体のキーボード上に載せての使用。付属の30cmケーブルがちょうどよい長さとなっています。この使用方法でMistel AIRONEほど持ち運びや打鍵感のバランスから優れた製品は現状ありません。
Mistel AIRONEにはType−Cの端子がキーボード上部の左右に配置されていますが、同時接続はできずどちらか一方を排他的にしか使うことができません。
パススルー充電に対応していれば端末に給電しながら使えるので最高でした・・・
マクロやリマッピングに対応
Mistel AIRONEはキーボード単体でのマクロやリマッピングに対応。
- マクロ:よく使う文字列を登録できる(メールアドレスやパスワードなど)
- リマッピング:キーの割当変更(CapsLockキー → Ctrlキーなど)
マクロプログラミングはよく入力する文字列を登録することができ、メールアドレスや住所、プログラマーの方であればよく使う関数などを登録することができます。
リマッピングはその名の通りキーの割当変更です。ぼくはCapsLockキーの場所にControlキーやバックスペースキーを1段下げたHHKB方式が好みなので少し割当をいじっています。
専用ソフトのリリースはなくMistel AIRONE キーボード単体での変更となるため、変更内容の確認が難しいのが難点となっています。
このマクロやリマッピングに関しては少し詳しく後述します。
キーのRGBライティングもカスタマイズ可能でキーごとに好みの色に変えることもできます。
Mistel AIRONEのレビュー
それではMistel AIRONEの実機を使ったレビューをしていきます。
打鍵感
まずは肝心の打鍵感について。Mistel AIRONEはCHERRY MX Ultra Low Profile スイッチを採用していましたね。今回購入したMistel AIRONEはタクタイル版となっています。
打鍵音を軽く収録してみました
タイピング音はカチャカチャとした音、キーキャップ(ABS)によりなっているものと思われます。少し強めに叩くとかすかに底打ち音の残響が聞こえてくるため、タイピングするときに力が少し強い方は気になるかも知れません。
タクタイル(茶軸)感覚的には少し柔らかいフィードバックを指に返してくれます。CHERRY MX Ultra Low Profile タクタイルは65cN(66gf)と数字的に見れば押下圧は少し重めに見えますが、ストロークの短さもあり長時間使っていても特に疲れは感じませんでした。
むしろこの薄さで押下圧がしっかりとある打鍵感覚に心地よさを感じます。もしリニア(赤軸)が登場していたらこの打鍵が軽くこの指へのフィードバックは味わえなかったでしょう。
本体内部底面にはEVA吸音フォーム・底面にはゴム足が配置されているため、少し柔らかさも感じることができました。
MacBookなどで採用されているパンタグラフとは全く異なるしっかりとした打鍵をこの薄さで味わえるというだけで相当な価値があると思います。
持ち運びはどう? | iPad mini 6との組み合わせが最高!
ぼくはMistel AIRONEの薄さと重量に惚れ込み、主に外出先での使用を想定して購入しました。実際購入してからほぼ毎日持ち歩いています。
付属のキーボードバッグにいれることで傷や衝撃からMistel AIRONEを守ることができます。付属のキーボードバッグの重量が約107.4gとなっています。Mistel AIRONE(約270g)や30cmのType−Cケーブル(約11g)をあわせた総重量は393.8gとなりました。
ぼくの普段の主な使い方はiPad mini 6やMacBookと接続した使い方が主となります。特にiPad mini 6と組み合わせたときの組み合わせは約830gとブログの文章作成などをするときはこの組み合わせが最適です。iPad mini 6の8.3インチ画面くらいが他の情報を表示できないため、かなり集中して取り組むことができます。
また手持ちのスマホにも接続できるため、この場合はキーボードだけ別途持ち歩いているような感覚となります。
唯一難点を上げるとすればMistel AIRONEは折りたたみでもなんでもないため、約30cmの長尺な荷物を持ち歩く必要があり、ミニマルなバッグなどでは持ち運びは厳しいです。
ぼくはTHE TOKYO TECHPACkというバックパックに入れて大体持ち歩いています。
マクロとリマッピング方法
Mistel AIRONEに搭載されているマクロプログラミングやリマッピングについて簡単にまとめていきます。結論を先にいうと操作自体は慣れればすぐに覚えますが、ソフトに対応していないためあまりカスタマイズしすぎると確認が難しいというのが問題点となります。
- 初期レイヤー以外のレイヤー1〜3を選択
- FN + 右CTRLキーでプログラミングエディットモードに以降
- プログラムしたいキーを選択
- 文字列を入力 → PNキーでセーブ
- FN + →CTRLキーでプログラミングエディットモードから抜ける
共通の方法でマクロプログラミングやリマッピングが可能となっています。 キー選択後に1つのキーのみ押下すればリマッピング・文字列を入力すればマクロプログラミングといった次第になっています。
問題は登録したあとの確認です。FN + 右CTRLキーで割当変更されているキーは確認できるのであとは何が割り当てられているかは実際に確かめる必要があります。
QMKやVIAなどキー割当を変更できるオープンソースのソフトウェアに対応していれば最高でした。
確認方法は少しわかりにくいけど、意図したとおりに使う点においては全く問題ないです!
有線接続のみなので別途小型ハブを用意しておくと安心
Mistel AIRONEはBluetooth接続に対応していません。そのためこの超薄型・最軽量のボディが実現できたのでしょう。
ただし有線接続のみに対応していない時点で明確なデメリットが1つ。iPadやスマホなどUSB-Cポートが1つしかない端末はポートを占領してしまいます。
最悪の状況は端末の充電がない場合どうしようもなく、解決策としては別途ハブを持ち歩くほかありません。
ぼくはメインスマホのGalaxy S24 UltraでのDexモードでの使用も考えて今はCable Mattersの4-in-1 多機能ハブを使っています。100W給電まで使えるUSB3.2ポートを拡張し、HDMIポートにも対応。重量は約40gと比較的軽量です。
この他にもType−C端子のハブは数多くありますが、最軽量はARグラス Rokid Max用のアクセサリRokid HUBではないかと思っています。執筆時は残念ながら在庫がなく試せませんでした。在庫復活を見かけたら購入してみたいと思います。
Mistel AIRONEはどんな人におすすめ?
最後にMistel AIRONEはどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- こだわりの打鍵感を持ち運びたい方
- 薄型のロープロファイルキーボードを使いたい
- ノートPCの上で尊師スタイルとして使いたい
Mistel AIRONEはなんといっても持ち歩けるメカニカルキーボードというのが最大の特徴ですよね。CHERRY MX Ultra Low Profile スイッチの完成度が高く、この薄さで心地よいフィードバックを指に返してくれることに驚きました。正直使い始めたらノートPCによく採用されているパンタグラフ式にはもう戻れないです。
最薄部が約5mmとなっているので手首を保護するパームレストやリストレストも不要です。Magic Keyboardのような薄型キーボードをデザイン面含めて好みの人は比較的導入しやすいのではないかと思います。
ノートPCをお使いの方はノートPC搭載のキーボード上にMistel AIRONEを設置する尊師スタイルでの使用も非常におすすめできます。ぼくもMacBook上に置いてよく使っていますが、ノートPCのスタイリッシュさを邪魔しないまま好みの打鍵感で使えるので気にいっています。
まとめ
極薄・軽量のメカニカルキーボード Mistel AIRONEをレビューしてみました。
- 柔らかいフィードバックを指に返してくれる心地よい打鍵感
- 重量約270gで持ち運びに適している
- iPad mini 6との組み合わせで軽量作業環境を持ち運べる
- 持ち運び用に30cmのType−Cケーブルや専用のケースが付属
- マクロやリマッピングに対応
- ABS製のキーキャップ搭載で皮脂が目立つ
- 有線接続のみに対応
Mistel AIRONEを購入してから常に持ち歩くほど気に入ってしまいました。持ち歩く最大の理由は、自分の好みなキーボードを使うことで気分がノリ作業が捗ることですね。最良の作業環境を整えるうえで1日中触れているキーボードは個人的には非常に拘りたい部分です。
1点Bluetooth接続に対応していないためiPad mini 6やスマホなど端子が1つしかない端末と組み合わせるときはMistel AIRONEを使用中、端末の充電ができません。給電を分けられるハブを持ち歩いたほうが安心できます。Mistel AIRONE本体がType-C端子2つ搭載しているのでパスするー充電に対応していれば文句なしでした。
Bluetooth搭載の軽量・薄型キーボードであるLofree Edgeなども登場しているため、使い勝手を確かめながら最適な外出先作業環境をさらに模索していきたいと思います。
CHERRY MX Ultra Low Profile スイッチを採用しているキーボードやノートPCは少ないですが、機会があれば1度実際に触ってほしいですね。心地よい打鍵感に驚かされること間違いなしです。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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