この記事でわかること
- AirPods Pro(第2世代)とEAH-AZ80の得手不得手な部分を比較
- 利用環境に応じておすすめのイヤホンを紹介
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
普段の生活においてiPhone + iPad Pro + MacBook ProとApple製品に囲まれて快適に暮らしています。自宅内作業でも集中したい時は完全ワイヤレスイヤホンを使って作業することがしばしば。AirPods Pro(第2世代)を愛用してガンガン使っていました。
がイヤホンを使っていると結局は高音質を求めに行ってしまいます。ということで2023年最高音質と呼声の高いTechnics EAH-AZ80を購入してみたぼくがAirPods Pro(第2世代)とTechnics EAH-AZ80のどちらを買えばいいの?という疑問を解消すべく比較をしていきます。
比較してみるとTechnics EAH-AZ80も総合力が高く、意外と利便性も良いことがわかります。
先に結論ですが最も重要視する点で変わってきます。操作感など利便性や快適性を重視するならAirPods Pro(第2世代)。音質を重視して総合力で選ぶならTechnics EAH-AZ80となっています。
Apple製品に囲まれていても快適に使えるTechnics EAH-AZ80の総合力の高さに驚きますが、あなたにとってどちらがベストな1台なのか参考にしてください。
どちらも第一線の完全ワイヤレスイヤホンだよね。Apple製品の中でも輝くTechnics EAH-AZ80に驚きです。
それではApple AirPods Pro(第2世代)とTechnics EAH-AZ80との比較 | あなたにおすすめの完全ワイヤレスイヤホンはどっち?を書いていきます。
AirPods Pro(第2世代)とEAH-AZ80 10番勝負 | これどちらが優れている?
比較項目 | AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 |
---|---|---|
Appleエコシステムとの親和性 | シームレスな切り替え | Appleデバイス間のマルチポイントで3台同時接続 |
音質 | 初代より低音がアップしバランスが良い | 特に中・高音が表現力高い | 音の粒立ちがはっきり
ノイズキャンセリング性能 | かなり強い | 音質の劣化を感じる | かなり強い
外音取り込み機能 | 適応型環境音除去対応 | 未装着と感じるほど自然未装着と感じるほど自然 |
風切り音除去 | 入りづらい | イヤホンの形状から風切り音が自動で風ノイズを低減 本体にも工夫あり |
装着感 | 軽快な装着感 | 長時間装着しても痛みなし | より耳に密着する構造
充電方法 | 多種多様な充電方法 | Qi充電対応 | Type-C
操作感 | 音量調整可能 | 感圧センサーによるつまみ操作動作カスタマイズ可能 | タッチ操作
紛失に対するリスク | Airtagと同じU1チップを搭載 | 別途アクセサリの用意が必要 |
アクセサリなどの充実 | かなり充実している | 少数ラインナップ |
それではAirPods Pro(第2世代)とEAH-AZ80のスペックをまずは比較していきましょう。
AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 | |
---|---|---|
イヤホン重量 | 5.3g | 7g |
充電ケースサイズ | 高さ:45.2mm 幅:60.6mm 厚さ:21.7mm | 高さ:36mm 幅:69mm 厚さ:29mm |
充電ケース重量 | 50.8g | 50.0g |
充電方式 | MagSafe充電器 Apple Watch充電器 Qi規格対応 Lightning端子 Type-C端子←アップデートでType-Cに! | Qi規格対応 Type-C端子 |
最大再生時間 (AAC接続の場合) | 6時間(イヤホン本体) 30時間(充電ケース使用時) | 7時間(イヤホン本体) 24時間(充電ケース使用時) |
防水性能 | 耐汗耐水 IPX4等級 (イヤホンとケースが対応) | 防滴性能 IPX4等級 (イヤホンのみ対応) |
通信規格 | Bluetooth 5.3 SBC AAC | Bluetooth5.3 SBC AAC LDAC |
購入する | 購入する |
サイズや重量はそこまで変わらず充電方法はさすがにAirPods Proの方が優れていますね。通信規格はEAH-AZ80がLDACに対応しておりハイレゾ相当の音楽伝送が可能となっています。
Appleエコシステムとの親和性
- AirPods Pro(第2世代):Appleデバイスのシームレスな切り替え
- EAH-AZ80:最大3台のマルチポイント接続(ただしAAC接続)
ぼくはiPhone + iPad Pro + MacBook ProといったApple製品に囲まれた生活を送っています。AirPods Proを検討している人はApple製品を少なくとも1つは持っているだろうということでAirPods Proに有利なこの項目を設けました。
先に結論からですが、Appleエコシステムとの親和性はもちろんAirPods Pro(第2世代)が勝利です。これはAppleデバイス限定になりますがシームレスな端末切り替えが主な要因です。
とは言うもののEAH-AZ80は最大3台のマルチポイントに対応しています。マルチポイントは最大2台の完全ワイヤレスイヤホンが多いため3台はめずらしいですよね。
ただこのデメリットはApple製品の場合は影響ありません。悲しいながらApple製品はハイレゾ相当の音源で伝送可能となるBluetoothコーデック LDACには対応しておらず、AACかSBCでしか元から接続できません。
そのためAACでiPhone + iPad Pro + MacBook Proにマルチポイント接続可能。AirPods Pro(第2世代)と比べてできないのは、別デバイスで再生ボタンを押したときにシームレスに再生が切り替わることで切り替えるときは元のデバイスで再生を1度止める必要があります。
ほぼAirPods Proと変わらない使用感で使えるのはいいね!
音質
音質についてはBluetoothコーデックをAACにした状態で比較しています。
- AirPods Pro(第2世代):音域のバランスが良い
- EAH-AZ80:中・高音の表現が特にきれい。ノイズキャンセリングONにすると音質の劣化あり。
音質についてはEAH-AZ80が圧勝です。2023年最高音質と呼び声の高いだけのことはあり解像感の高さはぴかいち。特に音の粒立ちがはっきりしており、中・高音域の表現力が高く女性ボーカルや管楽器などが目立つ曲を聞くととても気持ちが良いです。
EAH-AZ80で個人的におすすめなのはノイズキャンセリングをあえてオフにして使うことで高音の打ち消しをなくすことができ、ポテンシャルを100%活かすことができます。
対するAirPods Pro(第2世代)ですが、音質が決して悪いわけではありません。初代と比べると低音が持ち上がり全体の音質バランスは向上。聞いていて不満を持つようなレベルではありません。
ノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリング性能が高いのはAirPods Pro(第2世代)です。耳栓としてはぴかいちの性能で周囲の音をかなりの品質でカットしてくれます。
AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 | |
---|---|---|
新幹線内 | アナウンスはうっすら聞こえる | 運行音がほぼ聞こえないアナウンスがうっすら聞こえる | 運行音がほぼ聞こえない
街中 | 微かに人の声が聞こえる | 微かに人の声が聞こえる |
自宅内 (子供の泣き声) | かなり聞こえる | ほんの少し聞こえる |
音質の劣化 | 特に感じない | レベル100%にすると結構気になる |
ただしAirPods Pro(第2世代)は高音に少し弱く電車内のアナウンスや特に子どもの鳴き声などはそこそこ聞こえてきます。
対するEAH-AZ80はノイズキャンセリング自体が決して弱いわけではありません。先程AirPods Pro(第2世代)で弱いといった高音もそこそこカットしてくれます。
が、ノイズキャンセリングをONにするとどうしても音質が悪くなる弱点があります。特にEAH-AZ80が得意とする高音域をカットしてノイズキャンセリングに振るためぼくは普段ノイズキャンセリングOFFとして使っています。普段から音量を40〜50%まで上げて使っているため、ノイズキャンセリングOFFの状態でも耳に入ってくる雑音は少ないです(耳に悪い)。
対するAirPods Pro(第2世代)はノイズキャンセリングONの状態でも音質の劣化はあまり感じず、常時ONの状態で使うことができます。音量レベルも30%程度で十分音を楽しむ事ができます。
外音取り込み機能
- AirPods Pro(第2世代):未装着と感じるほど自然
- EAH-AZ80:未装着と感じるほど自然
外音取り込みはAirPods Pro(第2世代)の方がかなり自然に聞こえてきます。”あれ?耳に何もつけてなかったっけ?” と錯覚させるほど自然に外音を取り込んでくれるため、日常使いでとても使いやすいです。
対するAirPods Pro(第2世代)もかなり自然に外音を取り込んでくれます。聞こえ方はすごく自然でAirPods Pro(第2世代)と遜色ありませんが、装着感の軽さの違いからか。より自然なのはAirPods Pro(第2世代)という結論に至ります。
どちらも外音取り込みはかなり高レベル!聞こえ方はかなり自然だよ!
風切り音除去
- AirPods Pro(第2世代):風切り音が入りにくい形状。
- EAH-AZ80:風切り音を自動で低減。デザイン設計にも工夫あり。
外で使っているとどうしても付きまとうのが風切り音ですよね。強い風が吹くとどうしても耳に音が入ってきます。
AirPods Pro(第2世代)もEAH-AZ80も風切り音低減機能ありと謳われてはいません。ただEAH-AZ80でノイズキャンセリングをONにしていると風切り音が聞こえてきたとき即座に風切り音レベルが下がる現象があり、自動で風切り音をカットしているようです。
さらにEAH-AZ80は本体デザイン設計にも工夫がされていました。マイク開口部に金属メッシュを配置することで風の侵入を防いでおり、メッシュとマイクの間に空間を設けており風の入り込みを抑えているようです。
一方AirPods Pro(第2世代)は特に風切り音に対してソフト的な対策がなされてはいませんが、本体形状的に風が耳に入り込みにくく、あまり風切り音が聞こえてこないという特徴があります。
装着感
- AirPods Pro(第2世代):軽快な装着感
- EAH-AZ80:耳の奥に押し込むタイプ・耳のくぼみにフィットして痛みなし
ここでは「手軽に音楽を楽しめる軽快な装着感」をテーマにフォーカスを当てていきます。軽快さといえばAirPods Pro(第2世代)の形状がカナル式イヤホンの中で最も軽快で、これ以上の完全ワイヤレスイヤホンには今のところ出会ってはいません。
イヤーピースをAZLA SednaEarfit MAX for AirPods Proという医療用シリコンのイヤーピースを使うことでさらに装着感がアップ。サラサラとした素材で耳に対する圧迫感はほぼなく丸1日装着していても特に支障がないレベルとなっています。(AZLA SednaEarfit Maxは通常サイズもあるためEAH-AZ80でも使えます。)
対するEAH-AZ80はコンチャフィット形状という耳穴周囲のくぼみにフィットする設計となっています。このタイプのイヤホンは耳に押し付けるものが多く長時間装着していると耳が痛くなる事が多いですが、EAH-AZ80は耳のくぼみにその痛みが現れることはなく長時間装着が可能となっています。
ただAirPods Pro(第2世代)と比べたら耳の奥までイヤーピースが届く分、軽快さには欠けるといった特徴があります。
充電方法
AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 |
---|---|
MagSafe充電器 Apple Watch充電器 Qi規格対応 Lightning端子 Type-Cコネクタ←アップデートでType-Cに! | Qi規格対応 Type-Cコネクタ |
充電についてはAirPods ProとEAH-AZ80はどちらもQi(置くだけ充電)に対応しており、対応充電器さえ持っていれば置くだけで充電がいつの間にか完了しています。
AirPods Pro(第2世代)はMagSafeやApple Watch充電器での充電にも対応しており、Appleデバイスを複数台持っている人にとっては充電しやすいでしょう。ただし端子はLightning端子が付属しているものがあり、最近Type-C端子の充電ケースも販売開始されました。
AirPods Pro(第2世代)発売開始時に購入した人はLightning端子となっているため、最新のiPhone 15シリーズなどと使っている人には少し使いにくくなっています。
さすがにLightning端子をType-Cに変えるためだけに買い替えは勿体ないよね。
対するEAH-AZ80はType-C端子が搭載。余計なケーブルを持ち歩く必要はなくType-Cケーブルで問題なく充電することができます。
操作感
操作方法
- AirPods Pro(第2世代):感圧センサーによるつまみ操作・スワイプ操作(音量操作)
- EAH-AZ80:タッチによる操作
それぞれの機種は音楽の再生停止や外音コントロールの切り替えが可能となっています。タッチと感圧やスワイプで音量調整も可能となっており、機能性的には同等です。
操作方法はAirPods Pro(第2世代)はタッチ・長押し・スワイプと操作方法が複数あり、EAH-AZ80はタッチ回数や長押しによって動作が異なります。手軽さで見ると操作方法が多いAirPods Proが操作しやすく直感的です。
耳から外したときの動作
- AirPods Pro(第2世代):肌検出センサーあり
- EAH-AZ80:装着センサーあり
どちらの機種も耳から外したときに音楽が自動停止する検出センサーが搭載されています。個人的にはこのセンサーの有無を重要視しており、とっさに両耳からイヤホンを外してポケットに入れたときなどに再生が続くことを防止します。
日常使いでとっさに外してポケットに入れるシーンなどがあるため、会話の継続やバッテリーの保護から利便性が高いです。
紛失に対するリスク
以前SONY WF-1000XM4を紛失しかけた事があり、高価な完全ワイヤレスイヤホンは紛失しないよう特に気をつけています。
- AirPods Pro(第2世代):AirTagに使われているU1チップ搭載
- EAH-AZ80:別途紛失防止タグを用意する必要あり
AirPods Pro(第2世代)にはAir Tagで使われているU1チップが搭載。AirTagを装着しているのと同義となり、別のアクセサリを必要とせず紛失防止対策が可能となります。
紛失時は手持ちのiPhoneの「探す」アプリから通知が来るようになっています。
一方EAH-AZ80には紛失防止タグなどは搭載されていません。ストラップ穴もないため社外品のケースなどを使ってAirTagなどを装着する対策が必要です。
アクセサリの充実
- AirPods Pro(第2世代):かなり充実している
- EAH-AZ80:数種類しかない
ぼくはある程度高価な完全ワイヤレスイヤホンを使うときは傷がつかないようケースや袋などに入れて使うようにしています。
AirPods Proは他のイヤホンと比べても群を抜いてアクセサリのラインナップが多いです。キャラクターものから機能的なものなどさまざまなケースからお気に入りの1つを選ぶことができます。
一方EAH-AZ80のケースは種類が非常に少なく、Amazonで検索しても数種類しか出てきません。
アクセサリの充実度 = 製品の満足度とはいきませんが、ピンとくるアクセサリは確実にAirPods Proの方が見つかりやすいです。
まとめ
ここまでAirPods Pro(第2世代)とEAH-AZ80を比較してきました。
比較項目 | AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 |
---|---|---|
Appleエコシステムとの親和性 | シームレスな切り替え | Appleデバイス間のマルチポイントで3台同時接続 |
音質 | 初代より低音がアップしバランスが良い | 特に中・高音が表現力高い | 音の粒立ちがはっきり
ノイズキャンセリング性能 | かなり強い | 音質の劣化を感じる | かなり強い
外音取り込み機能 | 適応型環境音除去対応 | 未装着と感じるほど自然未装着と感じるほど自然 |
風切り音除去 | 入りづらい | イヤホンの形状から風切り音が自動で風ノイズを低減 本体にも工夫あり |
装着感 | 軽快な装着感 | 長時間装着しても痛みなし | より耳に密着する構造
充電方法 | 多種多様な充電方法 | Qi充電対応 | Type-C
操作感 | 音量調整可能 | 感圧センサーによるつまみ操作動作カスタマイズ可能 | タッチ操作
紛失に対するリスク | Airtagと同じU1チップを搭載 | 別途アクセサリの用意が必要 |
アクセサリなどの充実 | かなり充実している | 少数ラインナップ |
AirPods Pro(第2世代) | EAH-AZ80 |
---|---|
Appleデバイスとのシームレスな切り替え 未装着と感じるほど自然な外音取り込み ワイヤレスイヤホンで最も軽快な装着感 AirTagと同じU1チップを搭載 アクセサリのラインナップが充実 | 最大3台のマルチポイント接続 2023年最高音質 ノイズキャンセリングは高音を削って劣化が目立つ 自動風ノイズ低減機能あり |
冒頭にも書きましたがApple製品であっても、気軽に使うならAirPods Pro(第2世代)で音を求めるならEAH-AZ80が良いと思います。
Apple製品の中でも使えるなと思うのは最大3台のマルチポイントの存在が大きく、よく使うiPhone + iPad Pro + MacBook Proの3台でシームレスに切り替えられるのは非常に大きいです。
操作感や紛失への対策などはAirPods Proには劣りますが、それを加味した上で補える音質の高さが総合力としてEAH-AZ80の売上を伸ばしているのではないでしょうか。
Apple製品との組み合わせで今回比較しましたが、AndroidやWindowsが使用デバイスに登場するならEAH-AZ80が確実に良いと思います。
何を重要視するかで選択は変わりますが、Apple製品の中でも音を重要視するならEAH-AZ80の選択肢があってもいいのではないでしょうか。皆さんの完全ワイヤレスイヤホン選びに少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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