LG スマートモニター 32SQ730S-W レビュー | 一見良いと思われるスマートモニターに落とし穴。注意点を紹介

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LG スマートモニター 32SQ730S-W レビュー | 一見良いと思われるスマートモニターに落とし穴。注意点を紹介

この記事でわかること

  • LG スマートモニター 32SQ730S-Wを使うにあたって気をつけたほうが良いこと
  • LG スマートモニター 32SQ730S-Wの特徴

こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。

LGからスマートTVのような機能を有したスマートモニターが販売されています。画面サイズが31.5インチもあり、現在使っている27インチのアップデートにと思い試しに購入してみました。

結果としてはLG愛用者だから患ってしまう不便さに落胆。残念ながらぼくの環境では上手く使うことができませんでした。

LG製のTVリモコンと32SQ730S-W付属リモコンを並べてみた

というのもLG製のTVを設置している環境で32SQ730S-Wを使うと赤外線リモコン操作が完全に共有されてしまいます。日本製のTVでは見かけるCh(チャンネル)という考えが設計されておらず、32SQ730S-W付属のリモコンで操作するとTVも反応。逆にTVリモコンで操作すると32SQ730S-Wも反応するという最悪の仕様。公式にも問い合わせしましたが最終的には「仕様です」という回答でした。

TVの電源を切ると作業中の32SQ730S-Wの電源も切れる・音量変更すると32SQ730S-W側も音量が変化するなどの仕様に1週間耐えられず元のディスプレイに戻しました。

今回はあまりない酷評を前提としたレビューとなっています。同じ失敗をする人が続出しないよう備忘も兼ねてレビューしていきます。

ちなみにぼくの環境では合わなかっただけで一般的には素晴らしい製品であることを先に断っておきます。

32SQ730S-Wはどういう商品
  • 仕事でも遊びにも使えるスマートモニター
  • 31.5インチ・解像度4KのVAパネル採用
  • LG製のTVに搭載されているwebOS 22が搭載し、モニター単体で様々な動画サービスを楽しめる
  • 5W + 5Wのステレオスピーカー内蔵
  • サウンドバーなどが接続できるeARC搭載
  • AirPlay 2やMiracastなどでスマホ画面を無線で共有
  • USB-C接続に対応し、PCとケーブル1本で接続可能(内蔵ハブ機能あり)

それではLG スマートモニター 32SQ730S-W レビュー | 一見良いと思われるスマートモニターに落とし穴。注意点を紹介を書いていきます。

目次

前提

32SQ730S-Wで陥った落とし穴を語る前に今回の事象が発生した前提条件を話させてください。

設置環境はLGのテレビが置いてあるリビングダイニング

ダイニングテーブルにデスクを設置している

ぼくが32SQ730S-Wを設置した環境は妻が普段作業しているダイニングテーブルです。LDKの間取りになっているため、ダイニングと リビングが併設しています。この設置場所が今回の大きな落とし穴でした。

32SQ730S-Wの近くにはLG製のテレビが設置してある

リビングにはLGのテレビ「OLED65A2PJA」が設置してあり、LG製品が2つあるような空間になりました。

前モニタはLG 27UL850-W

LG 27UL850-Wをダイニングテーブルに設置してみた

32SQ730S-Wの設置前はLG 27UL850-Wを愛用。 27インチのサイズで4K解像度となっており、発色もMacに似ている非常に使いやすいモデルです。こちらはPCモニターとしてのみ使用できるいわゆる普通のディスプレイです。

ダイニングテーブルにPC環境を設置してみた

設置箇所がダイニングテーブルという事もあって食事中は27UL850-Wの内蔵スピーカーで音を鳴らしながら、動画を見ることが日々の日課です。5Wものスピーカー出力があるため、ディスプレイ内蔵としてはなかなかの迫力で音を鳴らしてくれるため非常に気に入っていました。

32SQ730S-Wを購入した理由の1つにスピーカー内蔵という点があげられます。意外とちゃんとしたスピーカーを内蔵しているディスプレイって選択肢が少ないんですよね。

32SQ730S-Wは素晴らしい製品

冒頭でも話しましたが32SQ730S-Wは非常に素晴らしい製品で我が家の環境に全くマッチしなかった。という点を改めて断っておきます。

LG 32SQ730S-WにMacの画面を表示させてみた
PCを映し出すだけでなく
LG 32SQ730S-WはスマートTVとして使うことができる
スマートTVとしても使える

32SQ730S-Wの特徴を簡単にまとめると

  • 仕事でも遊びにも使えるスマートモニター
  • 31.5インチ・解像度4KのVAパネル採用
  • LG製のTVに搭載されているwebOS 22が搭載し、モニター単体で様々な動画サービスを楽しめる
  • 5W + 5Wのステレオスピーカー内蔵
  • サウンドバーなどが接続できるeARC搭載
  • AirPlay 2やMiracastなどでスマホ画面を無線で共有
  • USB-C接続に対応し、PCとケーブル1本で接続可能(内蔵ハブ機能あり)

つらづらと特徴をまとめましたがなんと素晴らしい製品なのでしょうか。4KのPCモニターとして使える傍ら、動画サービスなどをディスプレイのみで楽しむことができる一石二鳥のモニターに大きく惹かれていました。

後述する私のトラブルが当てはまりそうにない環境であれば、気持ちよく使える非常に良い製品であることは間違いありません。

じゃが

本当は上記の特徴について楽しく語るレビュー記事作成予定でした・・・

32SQ730S-Wが我が家で使えなかった落とし穴

それでは32SQ730S-Wが我が家に合わなかった理由を話していきます。

せっかくの付属リモコンがLG製のTVと干渉

LG 32SQ730S-Wの付属リモコンと付属リモコンが干渉している

冒頭にも話した通り32SQ730S-WとLG製のTVの赤外線リモコンが使っているCh(周波数帯)が全く同じで操作が連動します。

  • 電源操作
  • 入力切替
  • 音量調整

TV側でよく使いそうな機能ばかりですよね。32SQ730S-WでPC作業をしているときに子どもが上記の操作をTVにすると突然電源が落ちる・画面が切り替わるなどといった事象が起こってしまうんです。

32SQ730S-Wは” 付属リモコンでTVのように操作 “できると思っていたのですが、まさかTVと同じ動作になるとは考えつきませんでした。ぼくの完全な調査不足でした。

LG 32SQ730S-WにTVリモコンの電源ボタンをかざすと動作する
電源OFFするとTVと32SQ730-Wが消える

逆も然りで32SQ730S-Wの付属リモコンで電源OFFしようものなら子どもたちが楽しんでいるTV側も消灯。「なんで消したの・・・?」と言われ謝る事になった次第です。

じゃが

これが1番落胆した瞬間でした。ワクワクして購入して使い始めたのにすぐがっかりです。

(解決アイデア1) マジックリモコンを使ってみる

LG 32SQ730S-Wにマジックリモコンをペアリングしてみた

LG製のTVにはマジックリモコンというBluetooth接続し、ポインタ操作ができるリモコンがあります。使用しているTV「OLED65A2PJA」にはマジックリモコンが付属しており、赤外線の動作ではないことは知っていたのでマジックリモコンをもう1つ用意して32SQ730S-Wとペアリングさせれば良いのではないかと思いつきました。

が、これはだめでした・・・

たしかに矢印キー操作などはBluetooth接続となり、TVとは全く干渉しませんがよく使う下記の操作が赤外線なのです。

マジックリモコンでも赤外線操作となるもの(公式問い合わせ済み)
  • 電源操作
  • 入力切替
  • 音量調整

このよく使う3点セットはBluetooth接続できるマジックリモコンを持ってしても赤外線操作となっているようです。

まとめるとマジックリモコンは「Bluetooth接続 + 赤外線操作」が可能なリモコン。一部操作は赤外線伝送となるため、32SQ730S-WとTV間での干渉は全く避けられませんでした。

(解決アイデア2)32SQ730S-Wの赤外線受光部を塞ぐ

LG 32SQ730S-Wの受光部をアルミホイルで塞いでみた
アルミホイル + マスキングテープで塞いでみる

32SQ730S-Wの赤外線受光部は前面下部にあるため、ここをアルミホイル + マスキングテープで塞ぐことで電波干渉を避けることができます。

LG 32SQ730S-Wを背面のボタンで操作している

となったときに32SQ730S-Wの操作方法はリモコンがもちろん使えず、背面のボタンからの操作となります。手を伸ばす必要があるし、背面操作はやりにくい。

・・・ぼくはなんのためにスマートモニター買ったんだろ・・・?

と自問自答してしまいました。スマートモニター 32SQ730S-Wであるメリットをほぼ潰してしまう赤外線受光部塞ぎは正直うーんという感じでした。

(解決アイデア3)スマホアプリからの操作

LG 32SQ730S-Wをスマホアプリ LG ThinQから操作している

解決アイデア2の赤外線受光部を塞いだうえでスマホアプリからの操作をすれば32SQ730S-Wの個別操作ができることに気づきました。これが現実的な解決策となります。

赤外線受光部を塞いでいることでTVとのリモコン操作干渉はなくなり、スマホアプリから個別操作可能。一見これで完全解決!と思いますが、スマホアプリ「LG ThinQ」より操作することは可能です。

ただ操作性は専用のリモコンと比較したら1段劣ります。

  • アプリ立ち上げの必要あり
  • 立ち上げ後、ペアリングまで待ちがある
  • スマホが常に手元にないといけない

利便性の点から常設リモコンとして使うのは少し難ありというところでした。ただこれが1番の解決策となります。

まとめ

LG 32SQ730S-W
総合評価
( 3 )

32SQ730S-Wをせっかく購入したが、LG製のTVと併設したら使い勝手が最悪だったという話でした。解決策とすれば「リモコンにCh機能を搭載」ですべて解決するという話です。

これは実際に確認したわけではありませんが、同様にLG製のTVを近くに2台用意しても同じことが起きるんだろうなというのが予想できます。同メーカーを愛用したときに起こる悲しい出来事なので是非メーカーの方には改善してほしいですよね。微力ながらこの声が開発者の耳まで届けばいいなと思います。

ちなみに32SQ730S-WはモニターとTV両方の面を兼ね備えた素晴らしい製品です。LG製のTVが近くになければ最高に使える製品だと思います。今回の不具合原因となった赤外線操作が可能なのでSwitchBotなどのスマートデバイスを使った操作もできますよ。

  • LG製のTVが設置環境の近くにない
  • PCモニター・動画サービスを楽しむTVとして使いたい
  • スピーカーを設置せずスッキリ使いたい or PCモニターでサウンドバーをeARC接続したい

上記の条件にハマる方であればかなりおすすめできます。PCモニターとして1つデメリットを上げるなら発色が好みでなく調整する必要がありました。ただ写真編集や動画編集など制作作業をしない方であれば無問題だと思います。

最後にぼくは32SQ730S-Wを買ったばかりではありますが手放すことにしました。さすがにPCモニター使うためにTV買い替えは現実的ではないですからね。一旦PCモニターは元の27UL850-Wに戻しますが、製品がアップデートされ今回のような不具合がなくなったらまた購入したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!

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