この記事でわかること
- Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の特徴
- 可動範囲について
- F38クイックリリースシステムを試してみた
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
子どもの撮影など手持ちでしていたらブレることありませんか。ぼくもこの間子どもの運動会に手持ちで参加したら動画がブレるブレるで三脚があればとかなり後悔しました。
動画撮影用の三脚ってスムーズに稼働する機構が意外と重かったりして持ち運びに困るんですよね。
今回レビューするのはUlanziから新発売で登場するトラベルビデオ三脚「VideoGo」。販売に先駆けて先行でレビューさせてもらったため紹介していきます。
重量1.436kgと軽量のカーボン製三脚となっており持ち運びはしやすく、雲台部分はパン・チルトに独立して稼働するため狙った場所を逃さずに動画撮影をすることができます。
コストパフォーマンスの高いUlanziからトラベルビデオ三脚が登場!
- 5段伸縮・カーボン製のビデオ三脚
- 雲台部分5kg・三脚部分20kgの耐荷重
- 140mm〜1420mmまでの高さ調整
- ボール雲台と独立したパン・チルト
- アルカスイス・F38・CLAWと選べるクイックリリースシステム
それではUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09 レビューを書いていきます。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の特徴
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09 | |
---|---|
収納時サイズ | 440 × 80 × 77mm |
重量 | 1.436kg |
高さ | 140mm〜1420mm |
雲台 | ボール型自由雲台 |
耐荷重 | 三脚:20kg 雲台:5kg |
脚段数 | 5段 |
開脚角度 | 3段階 20°・55°・85° |
材質 | カーボン アルミ合金 |
クイックリリース | アルカスイス F38 CLAW |
価格 | アルカスイス:29,999 F38:33,999 CLAW:35,999 |
- Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09本体
- 収納袋
- フットペグ × 3
- 取扱説明書
収納袋が付属しているため持ち運びに困ることはありません。収納袋は肩掛けできるようになっています。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09は500mlペットボトル(直径60mm程度)よりも一回り大きい直径約80mmサイズとなっているため、リュックなどのペットボトルポケットに入れには少し厳しそうでした。
5段伸縮・カーボン製のビデオ三脚
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09は脚が5段に中央軸(センターポール)1段が伸び、高さは140mm〜1420mmまで幅広い調整に対応したビデオ三脚となっています。
素材は「軽いのに丈夫」なカーボン製ということで5段伸縮でありながら総重量1.46kgしかありません。
この軽さから「トラベルビデオ三脚」と位置づけられ、持ち運びに特化した三脚となっています。
5キロ以上を支えるすぐ安定性
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の耐荷重は雲台のボール部分で最大5kg、三脚自身は20kgまでいけると耐荷重に余裕のある三脚です。
例えば僕の使っているSONYのミラーレス一眼「SONY α7Ⅳ」+「タムロン 28-200mm」の合計1,233gしかありません。
耐荷重はあくまで目安ですが、5kgもあればミラーレスカメラの使用で困ることはありません。
- 25.5mm
- 22mm
- 18.5mm
- 15mm
- 12mm
一番太い丈夫のパイプ径はビデオ三脚だけあってトラベル三脚としては太い部類となっています。
狙った角度にスムーズに動くビデオ雲台
- ボール雲台
- パン・チルトが独立して操作可能
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はボール雲台とパン・チルトに独立して動く機構が合わせて搭載されています。
ボール雲台
ボール雲台によって微妙な角度調整が可能に。パン(左右)にもチルト(上下)にも縦横無尽に動きます。
ボール土台部分の1箇所は大きくくり抜かれているため、直角に傾けて縦撮影も可能です。
パン・チルトが独立して操作可能
カメラを左右に振れるパン・上下に振れるチルトが独立して動作する機構も合わせて搭載されています。動画撮影で一定方向に動かしながら撮影した場合などに有効な機能です。
可動範囲はパン(水平方向への首振り)360°回転させることができます。チルト(垂直方向への首振り)前方に60°・後方に30°は合計90°の稼働範囲でした。
先程調整したビデオハンドルを握りながら動かすことでスムーズに狙ったところへカメラを向けることができます。
搭載されているビデオハンドルを持ちながら動かすと使いやすいですが、稼働の邪魔となる場合には最悪ネジを緩めることで取り外すことも可能です。ビデオハンドルは単体で96.5gでした。
ビデオハンドル部分を回すとドライバーセットが隠されており、プラスやマイナスも格納されています。三脚の調整はもちろん外出時は他でも使える実用的なドライバーツールとなっています。
購入時に選べるクイックリリースシステム
- アルカスイス互換
- F38バージョン
- CLAWバージョン
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09には3種類のパッケージが存在し、それぞれクイックリリースの種類が異なります。
ぼくはUlanziのF38システムで揃えているため、F38を選択しました。マウント部分を安価に購入できるため、機材が増えるたびにF38も増えています。
ほかにもアルカスイス互換や上方向から装着できるCLAWなどがあり、自分のクイックリリースシステム環境にあったものを選択することができます。
ちなみにF38バージョンについているプレートは回転防止の為の偏向防止プレートが装着されていました。
- こちらの偏向防止プレートは取り外すことも可能です。
滑り止めパッドとフットペグを切り替え
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の脚部分は通常滑り止めパッドのゴム製の物が装着されていますが、付属のフットペグと切り替えることで砂利の上などでも三脚を安定させることができます。
フットペグは付属の収納ケースにしまえる場所があるため、普段は入れっぱなしで良いかと思います。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09のレビュー
それではUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09を実際に使ったレビューをしていきます。
α7Ⅳを実際にセットしてみた
それではUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09にぼくが愛用しているα7Ⅳを実際にセットしてみました。
といっても普段からF38マウントを使っているためすでにα7ⅣにはF38マウントが装着されています。そのためいつも通りスライドしてセットすることができました。
ちなみにUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09のF38マウントは右から左方向に横スライドする形となっているため、普段と方向が違う方もいると思うので注意が必要です。
動画・静止画どちらでも使える
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はビデオ三脚とうたわれていますが、写真撮影にももちろん使うことができます。
ビデオハンドルを持ちながら動かすことで上下左右(横方向は360°・上下方向は90°まで)振ることができ、撮影対象へスムーズに動かすことができます。
完全固定して撮影したい場合には上下左右への独立方向・ボール雲台のネジ(合計3箇所)があるため、そちらを締めれば動くことはありません。
ぼくの使うシーンとしては子どもと外で遊んでいる場面や行事ごとに使えると考えており、1度セットしてしまえばハンドルを握るだけで手ブレのない写真や動画が撮影できること間違いなしです。
この三脚1つで140mm〜1420mmまで伸ばせる
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はローアングル撮影にも対応しており、140mmから1420mmまで伸ばすことができます。
ただし通常の脚の昇降だけでは約412mm〜約1214mmまでしか対応できません(センターポールを伸ばせば最大の1420mmまで伸びる)。
ローアングル撮影をするなら付属の多機能スパナでセンターポールの一部を取り外す必要があるため、すんなりローアングルに切り替えとはいきません。
ただこのサイズ感で140mm〜1420mmまでの昇降撮影が可能となる多機能な三脚であることは間違いありません。
折りたたみから使うまで実際にやってみた
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09は使い始めるまでの時間が早いです。
三脚脚はレバーロック式になっているためレバーロック解除して伸ばして固定する、この動作がとても早いです。
三脚にはもう1つナットロック(回して固定)方式があります。ロックは個人の好みですが個人的には固定状況が一発で分かるレバーロック式非常に使いやすいです。
脚を伸ばしたら次はカメラのマウントです。こちらもF38マウントとなっているためスライドするだけで固定できます。
個人の好みがあるだろうけどレバーロック式はロックされていることがひと目で分かり使いやすいよ!
1/4ネジ穴 × 2でスマホなど周辺機器をマウント
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09は1/4ネジ穴がセンターポール近くに2つ搭載されています。
1/4ネジアクセサリを使えばスマホや照明などを横にマウントすることが可能。三脚1つでカメラとスマホをマウントして動画と静止画撮影で使い分けるなどできてしまいます。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の良かった点
それではUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09のよかった点を紹介していきます。
ビデオ三脚としては圧倒的に軽い
ビデオ三脚でアルミ製となると下手すら3kgを超えてきますが、Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の重量は1.436kgと非常に軽量です。
トラベル三脚というだけあってこの軽量さは他のものの追随を許さないほどの重量です。
本体素材はカーボン製は軽量で強固なという特徴を持つ素材です。実売価格¥35,999を考えるとかなりのコストパフォーマンスの良さを発揮しています。
軽いがゆえに安定性に少しかける場合がありますが、センターポール下にフックがあるため重量物をかけることで安定性が増します。
ローアングルまで撮影可能
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はビデオハンドルに隠されている付属の多機能スパナでセンターポールの一部を取り外しローアングル撮影が可能となります。
ローアングルは地面より約140mmの高さでかなり低い視点に三脚を立てることができます。このとき三脚脚は1番大きく開く必要があります。
センタポールの取り外しは簡単でビデオハンドルに隠されている多機能スパナでセンターポール上部の六角部分を緩めるとセンターポール下部が外れます。
ちなみにセンターポールは他のUlanzi製三脚との互換性はありません。VideoGo専用のセンターポールは販売検討中とのこと!
この三脚1つで何でも撮影可能
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09があれば動画はもちろん静止画も撮影可能です。耐荷重も5kgと通常利用には十分で超望遠レンズでも使わない限り不足することはありません。
執筆時の10月はまさに運動会シーズンで走る子どもを撮影するときにビデオハンドルは非常に使いやすいです。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の悪かった点
それではUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の悪かった点をまとめていきます。
さらに軽さを求めるなら4段調整でOKだったかも
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の総重量は1.436kgと軽めのビデオ三脚となっています。
さらに軽さを求めるのであれば現在の5段調整ではなく4段調整くらいがバランスがよかったのではないかと個人的に思いました。
重量バランスや高さなどさまざまな要素が絡んでの5段調整だろうけどもう一歩軽量だとさらに嬉しかった!
F38マウントだとスペースの関係で横からマウントに
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09のF38マウントは右から左の横方向にスライドしてマウントする造りになっています。
普段使っているF38クイックシューは手前から奥にやる前後の動きだったので統一感がなく少し違和感を覚えます。
マウント部分のサイズを揃えるための設計でしょうが、ここは使用感に関わるので統一してほしい点でした。
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はどんな人におすすめ?
最後にUlanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- コスパの高いカーボン製のビデオ三脚を探している
- 気軽に持ち運べる三脚がほしい
- 動画・静止画両方で使いたい
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09は他メーカーのビデオ三脚と比べて、スペック部分は遜色ないながら実売価格が¥35,999と非常にコストパフォーマンスの高い三脚となっています。
実測1.46kgという重量はビデオ三脚として軽量の部類に入ります。直径は約80mmとペットボトルよりは大きいため持ち運ぶ際は少し大きめのポケット、もしくは付属しているケースでの持ち運びをおすすめします。
ビデオ三脚として売り出されていますが、もちろん静止画撮影も可能。ハンドル付きの雲台は操作性に優れており、狙った方向にすぐ向けることができます。
まとめ
Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09をレビューしました。
- 5段伸縮・カーボン製の三脚
- 5kg以上を支える安定性
- ボール雲台とパンチルト独立機構搭載
- アルカスイス互換 / F38 / CLAWと選べるクイックリリースシステム
- 動画と静止画どちらでも使える
- この三脚1つで140mm〜1420mmまで対応
- 実売価格35,999と比較的安価
- さらに軽さを求めて3段調整脚でも良かったかも
- F38マウントは横スライドと普段と少し違う
価格と完成度の高さに驚かされた製品でした。さすがコストパフォーマンスの高いUlanzi製品です。特にパン・チルトの独立機構が個人的には使い勝手がよく、よく動く子どもから狙いを外すことなく撮影することができました。
クイックリリースシステムはアルカスイス互換 / F38 / CLAWと選べるため、手持ちの機材に応じて選べるのもポイントですね。個人的にはF38クイックリリースがお手軽でおすすめです。
初のUlanzi製三脚でしたが、Ulanzi VideoGo トラベルビデオ三脚 TT09の完成度の高さに他の三脚も気になってきた次第です。みなさんも他のUlanzi製品を含めてチェックしてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
コメント
コメント一覧 (2件)
バン、チルトとは、、、?
パン、チルトならわかるのですが。。
誤りをご指摘いただきありがとうございます。
早速訂正させていただきました。