この記事でわかること
- XPS 13 Plus (9320)の使用感
- 高負荷処理の動作
こんにちは!DELLアンバサダーのじゃが(@jaga_farm)です。
先日レビューしたXPS 13 (9310)の次はXPS 13 Plus (9320)のモニターに見事選ばれました。先日使用したXPS 13 (9310)は妥協のないハイエンド機で一切処理に困ることがなく、WindowsノートPCもかなり使えるなと思った次第です。
今回はそのさらに上のグレードとなるXPS 13 Plus (9320)をレビューしていきます。
前回と同じく約1ヶ月間借用させてもらったので、性能や使用感など忖度なくレビューしていきます。
XPSシリーズはハイエンド機にふさわしい性能で毎回関心するスペックだよ!
- XPSシリーズのクリエイター向けノートパソコン
- アルミニウム筐体の優れたデザイン性
- 妥協ないCPU・GPU性能を選択できる
- 3.5Kの高解像度ディスプレイ搭載
- 持ち運びに優れた1.2kg台の重量
それではDELL XPS 13 Plus (9320) レビュー | 美しいデザインと優れた処理能力が特徴のハイエンドPCを書いていきます。
DELL XPS 13 Plus (9320)の特徴
- CPU:第12世代 インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー
- メモリ:16GB 5200MHz LPDDR5 メモリー オンボード
- ストレージ:512MB M.2 PCIe NVMe SSD
今回借用させてもらったモデルはメモリが16GBと高負荷処理時は少し不安のあるスペックでした。実際にメモリ不足を感じたかも後述していきます。
外観
XPS 13 Plus (9320)はアルミニウム筐体のボディで、上質な質感となっています。パッと見MacBookを思わせるかのような高級感があります。
キーボード部分は「ナチュラルシルバー」カラーの場合、全体が真っ白の仕上がりとなっています。パームレストはすりガラス素材が使われておりサラサラとした質感です。
パッと見タッチパッドはどこかと思わせるような統一感となっており、タッチ操作などは触覚フィードバックが返ってきます。特に操作に不具合等はなく違和感なく使うことができました。
キーボード部分の感覚は非常に狭くビッチリと詰まっています。デザイン的には優れていますが実際のタイピングも問題なく行うことができました。
ディスプレイはベゼルが薄くスタイリッシュな見た目です。解像度は3.5K+と縦に少し長い16:10ディスプレイとなっています。
縦に少し長い分文書作成作業などテキストベースの仕事がやりやすいアスペクト比となっています。
全体を通して高級感のある所有欲を満たすデザインとなっています。デザインが優れていると作業に向かうモチベーションも自然と向上します。
付属品
- XPS 13 Plus (9320)本体
- ACアダプタ
- USB-C to A変換
XPS 13 Plus (9320)の付属品は必要最小限の構成となっており、スッキリとした印象です。
電源は60W給電となっており、付属のACアダプタでなくてもUSB-C充電器で給電して使うことが可能です。
処理能力
下記のモデルでベンチマーク測定を行っています。
- CPU:第12世代 インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー
- メモリ:16GB 5200MHz LPDDR5 メモリー オンボード
- ストレージ:512MB M.2 PCIe NVMe SSD
CPU・GPU性能
ベンチマークを測定するGeekbench 6で測定を実施しました。XPS 13 Plus (9320)に搭載されているCPU第12世代 インテル® Core™ i7-1260Pは非常にパワフルなパフォーマンスを発揮し、シングルスコアはAppleシリコンに劣らぬ処理能力となっています。
GPU性能は第11世代よりCPUに搭載されている「Iris Xe グラフィックス」によりそれなりに高いグラフィック性能を発揮してくれます。ただ3Dのゲームなどを稼働するには少し厳しい数値です。
- シングルコアスコア:2380
- マルチコアスコア:10530
- Metalスコア:62789
- OpenCLスコア:35596
ぼくがよく行う写真編集なども一切カクつくことはなく、日常的に行う処理は何も問題なく行うことができました。
ゲーム性能
重いゲームとして有名なFINAL FANTASY XVのベンチマーク測定をやっていましたが、フルHDの標準品質では「動作困難」という厳しい結果でした。
外部GPUを搭載していないので、3Dのゲーミング用途で使うのは少し厳しそうです。
SSD書き込み速度
内蔵SSDの書き込み速度は3279.3MB/s・読み込み速度は4184.8MB/sとかなり高速です。日頃のデータ移行等で不満を覚える点はありませんでした。
ただ今回借用したモデルは512MB SSDです。そのためデータを持ち出す機会が多い方はさらに多いストレージを選択するか、外付けSSDを別途用意することをおすすめします。
メモリ性能
メモリの書き込みも非常に高速です。レビュー機のXPS 13 Plus (9320)にはDDR5のメモリが16GBも搭載されていました。
ただXPSのようなハイエンド機を購入する場合は32GBのメモリを積んだほうが性能をより発揮することができそうです。
DELL XPS 13 Plus (9320)のレビュー
それではXPS 13 Plus (9320)を実際に使用したレビューを実施していきます。
ディスプレイ
XPS 13 Plus (9320)は16:10のアスペクト比となっており、縦方向の表示領域が少し長くなっています。縦に長いことでA4サイズなどの資料を開いたときに見やすくビジネス目的としても向いています。
借用したモデルはディスプレイは3.5K(3456 × 2160)と非常に高く鮮明に映し出してくれます。
ディスプレイはOLEDパネルのタッチ操作対応となっていました。
タッチパネルは直感的に扱うのに非常に便利で、3.5Kという高解像度でカーソルの移動が広いときでも直感的かつスムーズに操作することが可能です。
ベゼル幅は狭くフレームレスなデザインは画面への没入感を高めてくれます。
個人的には縦長ディスプレイが1番ありがたいですね。スクロール量が少なくて済みます。
音質
XPS 13 Plus (9320)はツイータースピーカー × 2とウーハースピーカー × 2の合計4基搭載。最大出力はそれぞれ2.5Wとなっており、ノートPCとしては十分なスピーカー出力を有しています。
実際に使ってみた感想として低音が少し弱いと感じましたが、必要十分な音量と音質となっています。特に音質が悪い(音場が軽い)などといった印象は持ちませんでした。
ながら聴きする分には十分すぎる音質となっており、大音量で楽しみたい方などは別途スピーカーを用意することをおすすめします。
両サイドにThunderbolt 4ポート搭載 | ケーブル1本接続で複数画面に出力可能
XPS 13 Plus (9320)は両サイドにThunderbolt 4ポートを1つずつ搭載しています。
ドッキングステーション Caldigit TS4に接続すれば、1本のThunderboltケーブルからディスプレイ2画面や他の周辺機器に接続することができます。
XPS 13 Plus (9320)を実際にCaldigit TS4に接続して、外部ディスプレイ2枚が問題なく動作。この状態でカクついたりすることはありませんでした。
ThunderboltポートさえあればXPS 13 Plus (9320)を接続するだけでデスクトップ環境のような使用感を味わうことができます。
ちなみに持ち出し時もモバイルディスプレイをUSB-C 1本で接続することができます。同メーカーのポータブルモニターC1422Hと接続させました。
デスク上で拡張性を持たせたい場合はドッキングステーションを。外出先ではUSB-Cハブやポータブルモニターを使えばどんなシーンでも使うことができます。
小型ながら処理能力が高い
XPS 13 Plus (9320)は第12世代 インテル® Core™ i7-1260Pを搭載しており、処理能力が非常に高いです。
AppleシリコンのM1シリーズと同程度以上の性能があり、LightroomやPhotoshopなどAdobe系のソフトもサクサクと稼働しました。約1.2kgの片手に収まるサイズ感ながら幅広く作業をこなせる性能は非常に評価できます。
ただ今回のモデルはメモリ16GBだったのでソフトを複数立ち上げるとメモリ使用率はすぐ90%近くになりました。ソフトを複数立ち上げるシーンが想定される方は32GBを用意したほうが無難です。
最近話題のXRグラス「XREAL Air」も問題なく稼働しました。執筆時(2023年10月)はNebula(AR画面)はWindowsには対応していませんが、XPS 13 Plus (9320)は問題なく動作しそうです。
Windows系はMacとは異なりバッテリー駆動でもクラムシェル(画面を閉じた状態)で稼働するため、バッグなどにXPS 13 Plus (9320)を忍ばせた状態でも作業することができました。
今話題のXRグラスもなんなく動く処理能力だったよ!
統一されたデザイン
XPS 13 Plus (9320)はアルミニウムとすりガラスで非常に高級感のあるデザインです。
特にキーボード部分は白を貴重としたすりガラスでサラサラとした質感です。キーボード部分は隙間がありません。
正直デザインはかなり好みですね。JIS配列にも関わらずかなりスッキリとした印象を与えてくれます。
ファンクション部分はキータッチとなっており、通常は音量調整などの機能がONに。fnキー押下でファンクションキーに切り替わります。
デスク上に置いてもスッキリとした印象を与えてくれました。
DELL XPS 13 Plus (9320)の悪かった点
XPS 13 Plus (9320)の悪かった点をまとめていきます。
高負荷処理時の発熱
XPS 13 Plus (9320)はCPUに第12世代 インテル® Core™ i7-1260Pプロセッサーを搭載しており、高負荷処理でもまったくカクつくことはありませんでした。
ただ発熱が多くXPS 13 Plus (9320)本体が熱くなることがあったため紹介しておきます。高負荷処理時はFANも回転して少し駆動音が聞こえてきますが、それほど大きな音ではありません。
電池持ちがそこまで良くない
XPS 13 Plus (9320)のバッテリー容量は55000mWhとなっています。前述の通り高負荷処理時の発熱が多いため、その分バッテリー消費も激しくなっていました。
駆動時間は充電Maxの状態で約5時間となっており、外でゴリゴリ作業する場合には少し心もとないバッテリー駆動時間と感じます。
外出先で1日PC使用が見込まれる際は充電器orモバイルバッテリー必須となりそうです。
DELL XPS 13 Plus (9320)はどんな人におすすめ?
最後にDELL XPS 13 Plus (9320)はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- 小型のWindows機を持ち出して使いたい
- 妥協のないハイスペックPC
- デザインに優れている
XPS 13 Plus (9320)はデザインも処理能力も優れたWindows PCです。小型のボディながら処理能力は非常に高くWindows侮れないなと実感させられます。
ディスプレイは鮮明で同メーカーのモニターと合わせると色味がほぼ同じというのもいい点ですね。
また本体デザインが優れており作業時のモチベーションがあがるという副次的効果もありました。個人的に白を基調としたデスクにしているのでXPS 13 Plus (9320)との相性はバッチリでした。
まとめ
DELL XPS 13 Plus (9320)をレビューしてみました。
- 小型ながら処理能力が非常に高い
- アルミニウム筐体・すりガラスが使われている優れたデザイン
- 3.5Kの高解像度ディスプレイ
- 持ち運びに優れた1.2kgの重量
- Thunderbolt 1本で映像出力から給電まで可能
- アスペクト比16:10
- 高負荷処理時は発熱する
- 電池持ちがそこまで良くない
以前レビューしたXPS 13 (9310)に続いてXPS 13 Plus (9320)も非常に優れたノートPCでした。小型の本体からは想像できない程の処理能力に感服です。
本体内部のすりガラス素材が使われた美しいデザインが個人的にはビビっときまして、作業時のモチベーションを大きく向上させてくれました。
約1ヶ月間借用させてもらいましたが、ここまでまだ使っていたいと思えるPCも初めてですね。XPS 13 Plus (9320)は処理能力の高さとデザイン性が最高のノートPCでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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