こんにちは。ガジェットブロガーのじゃが(@jaga_farm)です。
この記事でわかること
- RayNeo Air 4 Proの基本スペックと価格
- 目玉のHDR10・AIによる擬似HDR化の実際の映像体験
- 音質と「音漏れ」のリアルな注意点
- VITURE BeastやXREAL One Proなど上位機との違い
- JoyDock・HDMIアダプターなど周辺機器の使い勝手
- どんな人に向いていて、どんな人には向かないのか
「大画面で映画を観たいけど、テレビを置く場所もないし、プロジェクターは大げさ…」そんな経験はありませんか?ぼくもずっと、寝転がったままイヤホンなしで、目の前に映画館みたいな画面が広がったらいいのに、と思っていました。
そこで今回試したのが、RayNeoの最新XRグラス「RayNeo Air 4 Pro」です。以前このブログでレビューしたRayNeo Air 2Sの後継にあたるモデルで、明るさやHDR対応が一気に進化していました。しかも世界初クラスのHDR10対応。実際に使ってみて、正直「この価格でここまで映るのか」と驚いたので、率直な使用感をまとめていきます。
RayNeo Air 4 Proとは?まずは基本スペックから

RayNeo Air 4 Proは、USB-Cケーブル1本でスマホやゲーム機、PCとつなぐだけで、目の前に最大201インチ相当の大画面が広がるXRグラスです。専用アプリも電源も不要で、挿すだけで映る「プラグアンドプレイ」。それでいて重量はわずか76gと、普通のサングラスに近い軽さに収まっています。
最大の特徴は、世界初クラスとうたわれるHDR10対応。RayNeoはCES 2026で「世界初のHDR10対応ARグラス」として発表していて、暗いところと明るいところの表現力が、これまでのXRグラスとは一段違います。まずはスペックを整理しておきます。
日本公式で¥45,980、Amazonでは¥49,980前後(2026年7月時点)。海外だと$269〜$299あたりです。後で詳しく比較しますが、VITURE BeastやXREAL One Proといった上位機が8万円台なのを考えると、この価格でHDR10まで積んでくるのは、素直にコスパが高いと思います。
開封してみると、想像以上の高級感
それでは「RayNeo Air 4 Pro」を書いていきます。

まず開封してみると、手に取った瞬間の高級感がなかなかのものでした。付属するのは、少し柔らかめの布地のソフトケース。本体と一緒にケーブルもまとめて収納できるようになっていて、ケーブル部分には結束バンドのようなマジックテープが付いています。これがちゃんとケーブルを固定してくれて、カバンの中でズレてぐちゃぐちゃになることがありません。地味なポイントですが、こういう細部の作りで「お、ちゃんとしてるな」と感じるんですよね。
装着してみると、フレームは横に広がる構造になっていて、自分の顔の大きさに合わせてフィットさせられます。RayNeoの「9-Point FlexiFit」という仕組みで、鼻パッドやテンプルを細かく調整できるのも安心感があります。

角度も3段階で変えられるので、寝転がって見るときと、座って見るときで最適な位置を選べました。


操作系もシンプルで好印象です。右側のテンプルで画面の軌道(表示位置)を変えられて、左側のボタンで音量を調整。さらに左側にはメニュー表示ボタンがあり、設定画面もごちゃごちゃしていません。触れる項目は、次のとおりです。
- Picture Mode(Standard/Movie/Eye Comfort):映像の見え方を選ぶプリセット
- Dynamic Quality(SDR/AI-HDR/HDR10):ダイナミックレンジ処理の切り替え。AI-HDRはSDR映像をHDR風に変換する機能
- Color Enhancement(オン/オフ):色の強調をオン/オフする設定
- Refresh Rate(60Hz/120Hz):リフレッシュレートの切り替え
- Audio Effect(Standard/Whisper/Surround):音のモード切り替え。Whisperは音漏れを抑え、Surroundは空間感を強める
- Sound Tube(オン/オフ):別売のSound Tubeアクセサリ用の設定
触る項目はこれくらいで、はじめてXRグラスを使う人でも迷わない作りだと思います。
目玉のHDR10、実際どうなの?

このグラスの一番の推しポイントが、HDR10対応です。HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、簡単に言うと「明るいところと暗いところを、より現実に近い幅で表現できる技術」のこと。対応するとコントラストがぐっと深くなり、映像が立体的で鮮やかに見えます。
試しに設定のDynamic QualityからHDR10をオンにしてみると、本体が一度だけ再起動します(これは仕様です)。そこからYouTubeなどでHDRコンテンツを流すと、これがかなり色彩豊か。暗部の締まりと明部の伸びが明らかに変わって、同じ動画とは思えないくらい鮮明でした。世界初クラスをうたうだけあって、ここは期待以上でした。
さらに面白いのが、同じDynamic Qualityにある「AI-HDR」です。これは映像処理チップを使って、もともとHDRではないSDR動画も、AIが色やシャープネス、コントラストをリアルタイムで補正し、HDRっぽい見え方に近づけてくれる機能。実際に普通のSDR動画で試してみると、たしかにパッと色が乗って、のっぺりしがちな映像に奥行きが出た気がしました。対応コンテンツが限られるHDR10を待たなくても、手持ちの動画がそれなりに底上げされるのは地味に嬉しいポイントです。
映像そのものの解像感も高く、細かい描写までしっかり見えます。目の前に映画館のスクリーンが広がっているような感覚で、ぼくはこの「没入して映像だけを楽しむ」体験に、かなり満足しました。
音質はB&Oチューニング、でも音漏れは要注意

音についても、正直かなりクオリティが高いです。スピーカーは左右のテンプルに上下2基ずつ、合わせてクアッドスピーカー構成。Bang & Olufsen共同チューニングということもあって、ピアノなどを聴くと一音一音が鮮明に聞こえてきますし、サラウンドのような広がりも体験できました。オープンイヤーでここまで鳴るのかと感心してしまいます。

ただし、これは正直に書いておきます。音漏れはかなりします。最大音量近くまで上げると、たしかに迫力は出るのですが、その分まわりにもしっかり聞こえてしまうレベルです。
なので、外出先やカフェなど人がいる場所で使うなら、音量はかなり下げる必要があります。というより、外で使うシーンならBluetoothイヤホンを組み合わせたほうが安心です。自宅で一人、大音量で映像に没頭する。そういう使い方が一番この音を活かせると思います。
明るさとレンズカバー、屋外はどう?
明るさは最大1200nitsと、XRグラスとしてはかなり明るい部類です。実際、明るさを最大にすれば、昼間の明るい部屋でも十分に映像を見ることができました。
ただ、注意したいのがレンズの構造です。Air 4 Pro本体には、画面の周りを暗くするような調光機能は付いていません。そのかわり、付属のレンズカバーを前面に取り付けることで、外光を遮ってより鮮明な映像を楽しめる仕組みです。このカバー、実測で9.5gしかない、プラスチック製のすごく軽いものでした。10円玉2枚分くらいの重さなので、付けても装着感はほとんど変わりません。

明るい空間で映画にどっぷり浸かりたいなら、このレンズカバーはほぼ必須です。逆に付けない状態だと、どうしても背景が透けて見えてしまうので、そこは環境に合わせて使い分けましょう。
文字作業や120Hzゲーム、実用面は?
「PCの外部モニタとしても使えるの?」という点ですが、細かい文字も、ぼくの場合はちゃんと読めました。ただ、さすがに小さい文字をずっと表示し続けるなら、これはどのXRグラスでも同じで、目は疲れます。ぼくは普段PC画面を小さめの表示で使っているのですが、グラスで作業するなら、それより少し大きめの文字サイズに設定したほうが快適でした。
リフレッシュレートは、Proの状態で最大120Hzまで対応していました。デフォルトは60Hzですが、120Hzにするとゲームの動きが滑らかになります。低遅延なので、映像だけでなくゲーム用途にも十分いけるスペックです。
周辺機器:JoyDockとHDMIアダプターも試してみた
RayNeoにはグラス本体を活かす周辺機器がいくつかあるので、代表的な2つを試してみました。


まず「RayNeo JoyDock」。これはバッテリーを内蔵したドックで、Switchなどをマウントして給電しながらグラスに映せるアクセサリです。

ひとつ注意点があって、Switch 2には付属のマウントアタッチメント(取扱説明書では「バッククリップ」という名前でした)がそのまま使えません。実際にSwitch 2に合わせてみたところ、サイズが一回り小さく、まったくハマりませんでした。


ただ、付属ケーブルはSwitch 2でも使えるので、本体とドックを分けて置くか、ケーブルをUの字に曲げてどちらかを下に置く形なら運用は可能です。

JoyDock自体はバッテリー給電に加えて、右端の電源入力から給電しながら使うこともできます。なお、Switch 2で使う場合はJoyDock側のアップデートが必要になるので、そこは事前にチェックしてください。



もうひとつが「RayNeo HDMI 2.0アダプター」。これはHDMI出力しかない機器でも、USB-C(DP Alt Mode)に変換してグラスにつなげるデバイスです。これがあると、対応機器の幅が一気に広がります。

たとえばPS5のようにHDMI出力しか持たない機器でも、これを噛ませればグラスに映せます。

HDMI延長ケーブルも付属していて、本体が挿しにくい位置でもフレキシブルに接続できるのは親切な設計だと思いました。


ちなみにパッケージ写真にはLightning端子も描かれていますが、実際はLightningアタッチメントが別付けで、必要なときだけ装着する仕様になっています。
上位機と比べてどう?VITURE Beast・XREAL One Proとの違い
気になるのが、以前レビューしたVITURE Beastや、他社の同等機であるXREAL One Proといった上位機と比べてどうか、という点です。ざっくり整理すると、こうなります。
| 項目 | RayNeo Air 4 Pro | VITURE Beast | XREAL One Pro |
|---|---|---|---|
| 明るさ | 1200nits | 1250nits | 700nits |
| HDR | HDR10対応 | 非対応 | 非対応 |
| FOV | 約46° | 約58° | 約57° |
| 重量 | 76g | 88g | 87g |
| 音響 | B&O | HARMAN | Bose |
| 空間固定(3DoF) | なし | あり | あり(X1チップ内蔵) |
| 参考価格 | 約4.6万円 | 約8.3万円 | 約8.5万円 |
こうして並べると、方向性の違いがはっきりします。上位機の強みは、視野角の広さ(FOV)と、頭を動かしても画面がその場に留まる空間固定(3DoF)機能。画面をより広く、よりARらしく使いたいなら上位機です。
一方でAir 4 Proは、FOVこそ46°と狭めですが、HDR10と1200nitsの明るさ、そして76gの軽さを、約半額で実現しています。他社上位機との差はたしかにあるものの、映像を楽しむのに必要な機能はしっかり盛り込まれている印象。とくにHDR対応は映画やゲームとの相性が抜群で、ここは価格を超えた満足度がありました。
ここは気になる、正直な注意点
ここまで褒めてきましたが、率直に気になった点もまとめておきます。買ってから「聞いてないよ」とならないように、正直に書きます。
- 音漏れが大きい:大音量だと周囲に丸聞こえ。外ではイヤホン併用が無難です。
- FOVは46°と狭め:上位機の58°前後と比べると、画面の広がりはやや控えめです。
- 空間固定(3DoF)はなし:画面は頭の動きに追従します。その場に固定して使いたい人には不向きです。
- 調光レンズはなし:屋外や明るい部屋ではレンズカバー必須。背景も透けます。
- 単体では映らない:スマホやゲーム機など、USB-C(DP Alt Mode)出力できる機器が別途必要です。
あともうひとつ、これは個人的な感覚ですが、長く使っているとテンプル部分、とくに右側が少し厚く感じる瞬間がありました。額のあたりは特に気にならなかったので、人によっては装着位置の微調整でカバーできる範囲かもしれません。このあたりのフィット感は顔の形との相性もあるので、気になる人は9-Point FlexiFitで自分に合う位置を探ってみてください。
RayNeo Air 4 Proはどんな人におすすめ?
実際に使ってみて、RayNeo Air 4 Proが刺さる人・そうでない人がはっきり見えてきました。
- 寝転がって大画面で映画やYouTubeを楽しみたい人:ベッドやソファでの姿勢のラクさは格別
- HDRの鮮やかな映像や没入感を重視する人:世界初クラスのHDR10が効く
- 置き場所をとらない「持ち運べる大画面」がほしい人:76gで持ち出しもラク
- はじめてのXRグラスをコスパ良く試したい人:上位機の約半額で入門できる
逆に、屋外や移動中の使用がメインの人、画面をその場に固定する空間固定AR(3DoF)を使いたい人、とにかく広い視野角(FOV)を最優先したい人には、正直VITURE BeastやXREAL One Proといった上位機のほうが合います。音漏れや調光面を考えても、Air 4 Proはあくまで室内でじっくり映像を楽しむのが得意なグラス。でも「自宅で映像にどっぷり浸かる、コスパの良い大画面」という一点で選ぶなら、これはかなり満足度が高いです。
まとめ:安くて高画質、映像没入に特化した一台

RayNeo Air 4 Proを使ってみて、率直に「映像だけを純粋に楽しむグラス」としての満足度はとても高いと感じました。世界初クラスのHDR10と1200nitsの明るさ、76gの軽さ、そしてB&Oチューニングの音。これが4万円台で手に入るのは、やっぱりコスパ抜群です。良かった点と気になった点を最後に整理しておきます。
| 良かった点 | 気になった点 |
|---|---|
| HDR10の映像が鮮やかで没入感が高い | 音漏れが大きい |
| AIによる擬似HDR化でSDR動画も底上げ | FOVは46°と狭め |
| 76gと軽く長時間でも使いやすい | 空間固定(3DoF)・調光レンズなし |
| B&Oチューニングの音質が良い | 単体では映らず外部機器が必要 |
| 上位機の約半額というコスパ | テンプルの当たりに個人差あり |
上位機ほどの多機能さはありませんが、「安くて高画質・HDR対応の軽量XRグラス」という立ち位置は明確です。日常のエンタメを大画面で、しかも手軽に楽しみたい。そんな方の最初の一台として、Air 4 Proはかなり有力な選択肢だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!






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