この記事でわかること
- Archer AXE5400の特徴
こんにちは!じゃが畑のじゃが(@jaga_farm)です。
「Wi-Fiルーターって長く使い、不具合が怒らない限り買い替えることはない。」という家庭多くないですか。ぼくの実家もそんな感じでつながればOK。という考えの方も少なくないと思います。
しかしWi-Fi対応端末はスマホだけでなく家電搭載されている周囲環境や、日常でTVより動画配信サービスを視るという人は増加傾向にあります。そのためWi-Fiルーターは家庭内でも一番の働き者と言えるほどその役割は大きいです。
今回レビューするのはいざ不具合が出て買い替えを検討したときにコストパフォマンスが高く、数年は先端として使っていけるWi-Fiルーターとなっています。
「Wi-Fi 6E対応・インターネット回線2.5Gbps対応・縦置き対応」。今回レビューするArcher AXE5400大きな特徴であり選んでおけば間違いのない特徴です。
他社製の同スペックと比べて比較的安価でコストパフォマンスのよいTP-Link Archer AXE5400をレビューしていきます。
先端の技術が数点採用されているコストパフォマンスに優れたWi-Fiルーターだよ!
- Wi-Fi 6E対応のWi-Fiルーター
- 2.5GbpsのWAN / LANポート搭載
- AX5400の6ストリーム通信
- VPNサーバー / クライアント機能
- IP6v IPoE対応
それではTP-Link Archer AXE5400 レビュー | Wi-Fiルーターの買い替え機種に困ったらこれ。を書いていきます。
Archer AXE5400の特徴
Archer AXE5400は最大5.4Gbpsの無線通信に対応したWi-Fiルーターです。一般家庭で使う分には十分すぎるスペックで特徴として「Wi-Fi 6E対応・2.5GbpsのWANポート搭載・縦置き」といった特徴があります。
ソフト面でもVPNにも対応しており、ハイスペックなWi-Fiルーターとなっています。1点注意点としてUSBポートが非搭載のため、Wi-Fiルーター経由でHDDなどをNASとして使うことには対応していません。
Wi-FiルーターにUSB HDDやUSBメモリを繋いで使っている人は注意が必要だね!
- Archer AXE5400本体
- 本体スタンド
- ACアダプタ
- Cat5e LANケーブル
付属品は他のTP-Linkルーターと同様の物となっています。
Wi-Fi 6Eに対応したルーター
- IEEE 802.11ax 6 GHz
- IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz
- IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz
TP-Link Archer AXE5400はWi-Fi 6Eに対応したWi−Fiルーターです。つまり6GHz・5GHz・2.4GHzの3つの周波数に対応しており、執筆時(2024年2月時)のWi−Fiで使える周波数すべてを網羅しています。
5GHzは帯域幅80MHzまでしか対応していない端末が多い中、6GHzは160MHzの帯域幅を確保して通信するものが多いです。そのため1つ端末の通信が最大2.4Gbpsと非常に高速な通信が可能となっています。(5GHz 帯域幅80MHzの場合は最大1.2Gbps)
Wi-Fi 6E AX5400 6ストリームの高速通信
Archer AXE5400は前述したWi-Fi 6E規格で3 × 3 MU-MIMO「3本の送信アンテナ × 3本の受信アンテナ」に対応したモデルとなっています。つまり3端末に同時通信が可能ということになります。
遅滞ない通信が求められるWeb会議やIP電話などリアルタイムの通信をするものにはストリーム数が多ければ多いほど有利です。3本あるうちの1本がWeb会議で使用。残り2本も余りがあるので家族がダウンロードや8Kの動画視聴をしたとしても耐えうるスペックを有しています。
これが2 × 2 MU-MIMOだと2本の送受信アンテナのうち、1本を常に占有してしまうと余りが1本しかないので実際はわからない程度の遅延は生じています。
2.5GbpsのWAN / LANポート搭載
Archer AXE5400は1Gbpsのポートだけではなく2.5GbpsのWAN / LANの切り替えポートが搭載されています。インターネット回線事業者も1Gbps以上の契約が増えてきており高速化が進んでいます。
Archer AXE5400は1Gbpsを超える2.5Gbpsに対応しており、さらなる高速通信をすることができます。
Archer AXE5400はWANポートに2.5Gbps × 1ポート・1Gbps × 1ポートあり、インターネット回線速度に応じて使うポートを使い分けることができます。
自宅に2.5Gbpsに対応したNASを設置している方は、自宅ローカル内で2.5Gbpsの高速通信を使用することも可能でNASを介した作業がさらに捗ります。
コンパクトな縦置き・壁掛け対応Wi-Fiルーター
Archer AXE5400は最近のTP-Link製品と同様に日本の住宅事情に合わせて、縦置きや壁掛けできるモデルとなっています。
インターネット回線事業者から提供されるONUやHGW(ホームゲートウェイ)の横に縦置きすることで、あまり場所を取ることなく省スペース設置が可能。高さは189mm・幅59mmと非常にコンパクトな筐体が特徴です。(このサイズはArcher AX80と同等)
縦置き以外に壁掛けにも対応しており、環境に応じて2Wayの設置方法を選ぶことができます。縦置きや壁掛けには付属のスタンドを使うことで取り付けることができます。
アンテナは4本搭載されていますが、全て内蔵となるため本体はすっきりとした印象を受け見える場所に置いてもそこまで目立つことがありません。
OneMeshやEasyMeshに対応し、家全体をカバー
Archer AXE5400はTP-Link製のWi-Fiルーターをメッシュ化するOneMeshだけでなく一般規格EasyMeshにも対応しています。
Wi-Fiに関する規格を管理しているWi-Fi Alianceが提唱しているメッシュ技術のこと。
家中にWi-Fiの電波を張り巡らせるメッシュ技術はメーカー独自の規格で設定されることが多く、他メーカーのWi-Fiルーターに買い換えると、中継器も他メーカーに合わせる必要がありました。
EasyMeshは「そのメッシュの仕組みを統一しましょうよ」というテーマーで作られた規格で、メーカーの垣根を超えてメッシュ環境を構築できる技術となっています。
つまりTP-LinkのWi-FiルーターArcher AXE5400を購入して、中継器は今まで持っていた別メーカーの機器といった組み合わせが可能となるわけです。
メッシュ環境を構築するならユーザー側は同メーカーの機器を2台購入する必要があったので、経済的に助かるといったメリットもあります。
Archer AXE5400のレビュー
それではArcher AXE5400を実際に使ってみたレビューをしていきます。
6GHzは周囲の家と全く干渉せず速度を出せる
Archer AXE5400が発射する電波はWi-Fi 6E対応なので6GHzと5GHz及び2.4GHzの3種類があります。
その中で5GHzと2.4GHzは一般家庭で使われているWi-Fiルーターで広く使われており、他の家庭と帯域(チャンネル)が被ることも少なくありません。そのためWi-Fiルーターは干渉を避けるために使える帯域(チャンネル)を互いに自動で制限しています。
そのため5GHzと2.4GHzは周囲にWi-Fiルーターがあればベストな状態で使うことができず、通信速度が著しく下がることがあります。
前置きが長くなりましたが、6GHzは昨年くらいから一般家庭向けのWi-Fiルーターが出たばかりでそれほど使っている家庭は多くありません。
そのため他の家庭と干渉することなく快適に使うことができるのです。
どこにも邪魔されないからベストエフォートで使うことができるよ!
IPoE・6GHzに対応したバランスの取れた機種
Archer AXE5400はフレッツ光(NTT)系が多く使っているIPv4 over IPv6(IPoE)に対応しています。これは混雑しているIPv4ではなく比較的開いているIPv6を使って通信を快適に行おうというものです。
また前述した6GHzへの対応を加えるとインターネット上(WAN)・家庭内ネットワーク(LAN)両方で混雑を避けた通信が可能となり、快適なインターネット接続ができます。
導入しやすい価格
Archer AXE5400は執筆時のAmazon実売価格12,580円となっています。Wi-Fi 6E対応ルーターは他社メーカー15,000円超えが多い中実売価格の安さはぴかいちです。
iPhone 15 ProシリーズでもWi-Fi 6Eに対応したことを考えると、今後対応端末は増えてくることは明らかです。そのためちょうど使っているWi-Fiルーターの調子が悪く買い替えを検討しているとあればWi-Fi 6Eルーターの検討も視野に入ってきます。
Archer AXE5400の気になった点
Archer AXE5400の気になった点をまとめてみました。
6GHzと5GHzや2.4GHzが同じSSIDで共存できない
Archer AXE5400には複数の周波数を1つのSSIDで管理するスマートコネクタ機能があります。
この機種では登場する周波数は3種類(6GHz / 5GHz / 2.4GHz)ですが、6GHzはスマートコネクタ機能に対応しておらず、独立したSSIDで取り扱う必要があります。
「別にほかのSSIDで繋げばいいだけじゃん」と思う方もいらっしゃると思いますが、明確なデメリットや懸念点があります。
デメリット:電波が弱いときにすぐ切り替わらない
6GHzで接続しているときに発生する事象ですが、高速通信のために6GHzのSSIDで繋いでいてWi-Fiルーターがない別の部屋に移動したとします。
その際6GHzの電波がうまく部屋に届かず2.4GHzや5GHzの電波のみが届いていると切り替わるまでSSID切り替えには時間を要す or 切り替わらないといった事象が発生します。
この解決策としては別SSIDに手動で切り替えるか、最初からメッシュ用のWi-Fiルーターを用意して自宅内に複数Wi-Fiルーターを設置して無電波箇所をなくせばOKです。
手動でSSIDを切り替えるのは非常に面倒。環境によるけど5GHz以上に6GHzは離れた部屋だと電波の受診感度が弱くなります。
懸念点:同一Wi-Fiルーターに接続しているにも関わらず不具合が起こる
SSIDが異なることでスマートホームアプリから即座にスマート家電を操作できないシーンがあります。これは機器との相性があるため一概には言えません。Archer AXE5400とぼくの環境ではそういった不具合は見られなかったですが、想定される懸念点をまとめてみました。
- スマートホーム機器とうまく接続されない
- Apple製品の音楽再生を無線にする機能AirPlay 2がうまく動作しない
- Android製品向けのChrome Cast製品も同様。
- プリンタなどデバイスへの接続
別SSIDとはいえ同じネットワークに所属はしていますが、SSIDが異なることで動作に不具合が起こる可能性があります。
TP-Link Archer AXE5400はどんな人におすすめ?
最後にTP-Link Archer AXE5400はどんな人におすすめなのかまとめていきます。
- Wi-Fi 6Eに対応した端末を持っている
- 縦置きルーターを導入してスッキリさせたい
- 自宅回線の高速化
Archer AXE5400はWi-Fi 6E対応Wi-Fiルーターの中では比較的安価な製品なので、Wi-Fi 6Eにルーターを対応させたい人には向いています。6GHz対応とすることで近所のWi-Fiルーターと全く干渉せずに使うことができるため、特に集合住宅などには向いています。
またArcher AXE5400は縦置きのWi-Fiルーターなので、自宅内のルーターやインターネット回線事業者から提供されたONUを同じ縦置きでスッキリと収納することができます。アンテナが内蔵の製品デザインなので大きく景観を損ねることもありません。
また2.5GbpsのWAN(インターネット回線)に対応しているため、自宅インターネット回線を高速化したい人にもおすすめできます。100Mbps / 1Gbps / 2.5Gbpsと差額が数百円で提供しているプロバイダーもあるため、契約しているプロバイダの情報を調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
Wi-Fi 6Eに対応した縦置きWi-Fiルーター TP-Link Archer AXE5400をレビューしてみました。
- Wi-Fi 6E(6GHzの周波数帯)対応で周囲との干渉なし
- 2.5GbpsのWAN回線(インターネット回線)対応
- コンパクトな縦置きWi-Fiルーター
- OneMeshやEasyMeshなど2台目Wi-Fiルーターとの互換性あり
- Wi-Fi 6E対応ルーターでコストパフォマンスが良い
- 6GHzと他の周波数帯を同じSSIDで使用できない
Archer AXE5400は「Wi-Fi 6E対応・インターネット回線2.5Gbps対応」で導入すれば間違いなくインターネット回線が高速となります。特に何年もWi-Fiルーターを入れ替えていない人は一気に高速化することは間違い有りません。
巷ではWi-Fi 7が国内でも認可されましたが、まだまだ価格的にも端末的にも普及はこれからです。そのためここから数年はWi-Fi 6E対応モデルが主流に鳴ることは間違い有りません。
Wi-Fiルーターを長く使いたいと思う人にとってはコストパフォマンスの良さからも最適な1台です。
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた〜!
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